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※ 引述《LHD (telnet://bs2.to)》之銘言: : 絕望先生的各標題都是昭和時期名作標題加上該話主題合成的 That's the point. 而使用最多的就是來自太宰治作品的典故 別忘了設定中糸色望最崇拜的就是太宰 節錄富嶽百景中相親一段: (青空文庫版採用的是舊假名,有些地方可能學現代日語的可能會看不太習慣) その翌々日であつたらうか、井伏氏は、御坂峠を引きあげることになつて、 私も甲府までおともした。甲府で私は、或る娘さんと見合ひすることにな つてゐた。井伏氏に連れられて甲府のまちはづれの、その娘さんのお家へ お伺ひした。井伏氏は、無雑作な登山服姿である。私は、角帯に、夏羽織 を着てゐた。娘さんの家のお庭には、薔薇がたくさん植ゑられてゐた。母 堂に迎へられて客間に通され、挨拶して、そのうちに娘さんも出て来て、 私は、娘さんの顔を見なかつた。井伏氏と母堂とは、おとな同士の、よも やまの話をして、ふと、井伏氏が、「おや、富士。」と呟いて、私の背後 の長押(なげし)を見あげた。私も、からだを捻(ね)ぢ曲げて、うしろ の長押を見上げた。富士山頂大噴火口の鳥瞰(てうかん)写真が、額縁に いれられて、かけられてゐた。まつしろい睡蓮(すゐれん)の花に似てゐ た。私は、それを見とどけ、また、ゆつくりからだを捻ぢ戻すとき、娘さ んを、ちらと見た。きめた。多少の困難があつても、このひとと結婚した いものだと思つた。あの富士は、ありがたかつた。 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 140.112.52.125