若松監督「原作にほれ込み作った」…第34回報知映画賞・作品賞
映画賞レースのトップを飾る第34回報知映画賞が26日決定し、「沈まぬ太陽」(
山崎豊子原作、公開中)で主人公を演じた渡辺謙(50)が3年ぶり2度目の主演男優
賞を受賞した。サラリーマンとして辛酸をなめ、葛藤(かっとう)しながら航空会社で
働く生き様を好演した。難産の末に完成した今作は作品賞も受賞し、正月興行までのロ
ングラン上映も決まった。
山崎豊子氏の全5巻の小説を初めて映像化。若松節朗監督(60)は「家族、企業、
サラリーマン、ライバル。我々の予想以上に、いろんな入り口で見ていただいている。
『これを映像化してくれてありがとう』が感想の99%。勇気、元気をもらった感謝と
いうことでしょうか」。
製作は難航した。モデルとなったJALから反発もあった。「僕ら、ひるまないです
。JALと戦うのではなくて、原作にほれ込み、この主人公を描きたいから作ったので
」。若松監督が目指したのは、JALの協力を得たうえで、空の安全に全力を尽くす趣
旨のJALからのメッセージを作品の冒頭に入れること。実現はしなかったが、空の安
全を願う気持ちは製作陣も同じだった。
若松監督は主人公演じる渡辺と対等に張り合うライバル役として三浦友和(57)の
起用にもこだわった。「友和さんは最初から悪役の芝居はしていない。恩地に『わび状
書けよ、おれが何とかするから』と。作品の柱だった友情を徹底してやってくれた。友
和さんじゃなければここまで深い作品になりませんでした」と賛辞を贈った。
◆沈まぬ太陽 国民航空の組合委員長・恩地元(渡辺)は空の安全を訴え、職場環境
の格差改善に取り組んだ結果、パキスタン・カラチに左遷。さらに、テヘラン、ナイロ
ビ勤務を命じられる。一方、副委員長の行天四郎(三浦友和)は会社にくみし、出世街
道を歩む。恩地は10年あまりの単身赴任生活に耐え、本社復帰を果たすが、未曽有の
航空機墜落事故が発生。遺族係として悲劇と向き合い、国見新会長(石坂浩二)のもと
会社再建を目指す。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20091127-OHT1T00010.htm
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