インタビュー vol.8 2008.7.10 up
朝倉啟太役木村拓哉さん－最終回インタビュー
政治の素人だった人間が総理になった時、どんなことを感じ、どんなことを周りに感じ
させたか、というところは一方通行ではない変化を見せたと思います。
Q.『CHANGE』もいよいよ最終回を迎えます。今、振り返ってみていかがでしょうか。
理香さん（深津絵里）だけでなく、もともと政治に身を置いている、ずば抜けた成績の
人たちと自分が起こした化学反応があったと思います。政治の素人だった人間が総理に
なった時、どんなことを感じ、どんなことを周りに感じさせたか、というところは一方
通行ではない変化を見せたと思います。
Q.特に印象に残っているシーンというのはどこになりますか
中村敦夫さん演じる小野田さんの口から、総裁選の開票結果が発表され“日本政友党第
18代総裁は、朝倉啓太君に決定いたしました”と言われた時は、照明さんがいて、カメ
ラマンさんがいて、音声さんが自分の声を息づかいまでキャッチしてくれていて、エキ
ストラさんがいて…というつくりものなのに、鳥肌がたち、すごくザワっとしました。
Q.木村拓哉さんからみて朝倉啓太はどんな総理大臣でしょう。
まだまだな部分だらけとは思いますが、とても可能性を感じさせてくれる政治家、総理
大臣だと思います。
Q.啓太の中で一番好きな部分はどんなところでしょう。
目線。朝倉啓太の目線というのは、ものすごく理解度の高いもの。そこは自分からみて
すごいなと思います。個人的にはなんでもっと美山さんにアタックしないのかと思いま
すけれど。自分ならもっと楽に短時間ですむような方法をとりかねない時にも、きちっ
と向き合うところもすごい。啓太の魅力は彼自身が持っているものもあると思うけれど
、光や水を与えてくれた人たちの魅力があってこそのもの。韮沢さん（阿部寛）と会っ
ていなかったら、美山さんと会っていなかったら…って、全部のパーツが１個でもはず
れていたら成り立っていないキャラクターで、そこも魅力だと思います。いろいろな人
たちのきもちが啓太に乗っかっていると思います。
Q.最終回には、啓太の気持ちを直接国民に伝える、今までのテレビ史上、そして現実の
日本の政治史上もなかったような前代未聞の超ロングスピーチという、見せ場があるそ
うですが、いかがですか。
“見せる”という感覚は自分の中にはないですね。啓太というキャラクターを請け負っ
てきて、こんな話をしたいという機会をつくってもらったということです。敢えて、そ
こに初めて出てくるような要素はありません。朝倉啓太であり、チーム朝倉であり、朝
倉から見た政治の世界だったり、美山さんだったり、といった、すべてつながっている
ことですから。
Q.最終回が楽しみですね。
どういう風にできあがるのか楽しみです。初回から今まで誰一人として映りこんでいな
いですが、キャスト以外のこのスタッフチームも皆メンバー。どんな時も、常に同じテ
ンション、スタンスで向き合ってくれている、光をあてたり、音をとっている人たち、
ほこり一つ丁寧にふいてくれる人たちもシーンの感情を一緒に作っていると僕は思って
います。
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