硝子の靡風
作詞 KOTOKO
作曲 KOTOKO
唄 KOTOKO
遠く陽炎に消えた川辺の町には
風追う無防備な声が
当分、あの日みたいに笑えそうにないけど
蒸れた靴を脱いで 伸びた葦の隙間で
そっと目を閉じた
空までは追えそうになくて
いつか君が好きだと話した町で
一人きり想い出を探して 今やっと気付いた
ああ…大切すぎると時は悪戯に過ぎてゆく
僕はふっと頷いた
君はもういないのに…
全部、嘘みたいで右胸叩いた
息が苦しくなって 残されたこと知った
そっと目を閉じて
止まれない弱さを悔やんだ
いつか君が好きだと話した町で
時だけが音もなく流れて 二人は出逢えた
ああ…もう二度と会えないけど 忘れない
弱虫な僕をただ笑い飛ばした 君らしい優しさを
遠く陽炎みたいなあったかい笑顔を
静かにその瞳を閉じた