[閒聊] 秋元康談選拔 from 總選舉水著寫真集

作者cava1ry (狼)

看板AKB48

標題[閒聊] 秋元康談選拔 from 總選舉水著寫真集

時間Thu Oct 15 00:54:27 2009

ＡＫＢ48総合プロデューサー秋元康“選抜”を語る－－まずは今回、総選挙を行った意図からお聞きしたいんですが。秋元：そもそもはね、一番最初にＡＫＢ48がスタートした時に、「一軍二軍があって、ファン投票で入れ替わっていく」っていうのをやろうと思ってたんですよ。でも当初は人も少なかったし、“落ちる”っていうのが、非常にネガティブイメージだったんでやらなっかたわけです。それを復活させた、というのがひとつあります。それに、やっぱりＡＫＢ48っていうのは、つねに迷走しながら成長しているんで、その中で、いろいろとサプライズを考えるわけですよ。今回は、「次のシングルに誰が出るのかが決まっていないっていうのは面白いなぁ」と思ったことからですね。－－なるほど。確かにサプライズでした。秋元：はい。それが建前です。－－はい。…え？　建前？？秋元：そう。本音は、毎回誰を選んでも「なんで●●ちゃんを入れないんだ！」って文句が出るんですよ。だから、「わかりました、今回は、みなさんで決めてください！　ガチでやりますから」っていうことだったんですよ。－－なるほどー。でも、ふぁんに決めさせるっていうことで心配はなかったんですか？秋元：周りのスタッフは言ってましたよ、「レコーディングやジャケット．ＰＶ撮影が間に合わないし、大変です」って。今年１月の『ＡＫＢ48リクエストアワーセットリストベスト100』のときに、スタッフは『大声ダイアモンド』が１位になると予想してたんですけど、『初日』が１位だったので、みんな驚いていましたね。－－たしかに『初日』も良い曲ですけどね。大人の都合としては『大声ダイアモンド』が…。秋元：そう。新曲だし、『大声～』が１位だと、構成上ありがたかったんですよ。そういうことができないから、「ガチは怖い」というのが、まわりのスタッフの印象だったんですよね。－－ちなみに、今回については、どんな予想をしてましたか？秋元：本当に全然わからなかった。みんなは「前田がカタい」って言ってたけど、人間の心理として、「あっちゃんが堅いなら、二推し、三推しに入れよう」と思うしね。でも、結果は。やっぱり前田は強かった。でも、前田が強いってことは、それだけ新しいお客さんが増えてるってこと。前田が圧倒的に露出が多いわけだからね。あと篠田も「ソネット」のＣＭもあったし。新規のお客様としては、このふたりが入口になっていると思うんですよ。－－たしかに。秋元：そんな中、高橋みなみみたいに、ＡＫＢ 48の顔として、ずっとブレることなくがんばっているメンバーや、劇場での人気が圧倒的に高い大島優子が票を伸ばしていたのが印象的ですよね。言ってみれば、「新規のファン層を広げている前田敦子」VS「昔からのＡＫＢ48ファンを獲得している大島優子」の戦いだったと。でも、今回の選挙はけっして公平ではなかったですよ。通常の選挙ならば、期間中はマスコミには出ちゃ行けないわけだから。そういった意味では、前田をはじめ、一部のメンバーが得をした、ということはあったと思いますよ。－－サプライズ、ということでは秋元さん的にはどの辺りでしたか？秋元：やっぱり、佐藤亜美菜ですよね。メディアでの露出が多いわけではないですけど、劇場では、チームを超えて、いろんなメンバーのアンダー（代役）として出てくれてね。そういう人間が評価されたのは嬉しいですね。－－そうですね。今まで選抜に入らなかった人からしたら、すごい励みになりますよ。秋元：そう、今回のことでね、メンバーが“ファンのありがたさ”に気づいたと思うんですね。「ファンの声援あっての自分なんだ」って。それまでは、みんな「もっとメディアに出たい」と思っていた。そんなメンバーも、劇場がどれくらい大切なものかがわかったと思いますよ。やっぱり劇場でＡＫＢ48のファンを大切にしていかなきゃ、まだまだですよ。目の前のひとりを倒せなきゃ、テレビの向こうの相手は倒せないですからね。－－そういう意味でいうと、たしかにＡＫＢ48 がスタートしたときのオリジナルメンバーはチームＢに移籍した浦野さんや、平嶋さんを含めて、全員が30位以内までに入ってるんですよね。秋元：それは、３年半ずっと劇場に出続けていた結果ですよ。急にメディアに露出すればファンは増えるかもしれないけど、ＣＤを買って、シリアルナンバーを打ち込んで“投票する”という行為まではいかないでしょう。そこまでいくには、もっと“刺さらなきゃ”いけないんです。だから、劇場で本当に頑張っていた亜美菜が、あの順位だったと思うんですよ。－－そして“選抜”について詳しくお聞きしたいんですけど、毎回、どういった基準で選んでいるんですか？秋元：きれいごとでは決してなくて、本当に「そのときに一番輝いているコ」を選んでいます。これは２種類あって、「もうすでにスター性がある！」というコと、「何年後かに必ず輝く」その可能性に期待を込めて選ぶコがいますね。－－そのスター性というのは、ビジュアルやしゃべり方なども、総合してってことですか？秋元：いわゆる“華”ですね。オーラです。－－ちなみに「このコにはスター性がある！」と思ったのはどなたですか？秋元：やっぱり、前田には不思議な魅力がありました。あと、松井珠理奈は、10年に１度の逸材だと思います。アイドルになるために生まれて来たようなメンバーは、渡辺麻友でしょう。－－おぉ～～、たしかに！　でも、その「スター性」とか「アイドル性」って、具体的に言うと、どういうものなんですかね？秋元：それは説明できないんですよ。それができないから、僕らも悩み、メンバーも悩むんです。「自分に何が欠けているのだろうか？」それがわからない。でも、そういったオーラていうものは、神様から指をさされているような、目に見えない華やかさみたいなもにですからね。でも、劇場にステージに立って、ファンの皆さんの視線や声援で開花するコもいます。－－う～ん。やっぱりスター性をもったコっていうのは、運も味方につけたりするんですか？秋元：そう。偶然が支配しているというかね。珠理奈もＳＫＥ48のオーディションのとき、50 人の最終面接で49番目だったんですよ。その時点で、「大体、ＳＫＥ48は、ここらへんのメンバーでいきましょう」と固まったんですよ。で、「49番の人」って呼んだら、歌唱課題のためのカラオケの調子が悪くて、50番目のコが先に面接をやったんです。なので、最後に登場したのが珠理奈だったんですよ。スター性は“番狂わせ”があるんです。－－そんな松井さんを見て、思わずＡＫＢ48本隊の選抜に入れてしまったと。秋元：本来なら、ＡＫＢ48とＳＫＥ48は別のものですけどね。そのことを忘れるくらいに「珠理奈をセンターに持ってきて、前田とツートップで行こう！」と思いましたね。相当の衝撃でした。あと、渡辺麻友も、たしか、チームＫのオーディションで落ちてるんですよ。そのときは、ちょうど歯の矯正をしていたんです。でも歯を治して、チームＢのときに入った、というのも運命だと思うんですよね。－－たしかに、渡辺さんがチームＫに入っていたら…いろいろな個性とぶつかって、今のような輝きが無かったかもしれません。秋元：そういった運命もふくめて、スーッと馬群が開いて、前に出てくる人がいる。だけど、前田も珠理奈も麻友も見えないところで努力してますよね。－－で、スター性のある輝くコとは別に、「このコは最近頑張ってるな！」ってことで選抜するコもいたりするんですか？秋元：もちろんいますね。毎日スタッフから「誰がどんなステージをこなしたか？」というレポートは上がってきます。僕も劇場に行きますし、番組やグラビアもチェックしていますよ。－－ネットのファンのブログとか、２ちゃんねるの書き込みもチェックしますか？秋元：まぁ、時間がないので、スタッフがピックアップしてくれたものを読んでいます。でも、あんまりそれで左右されることはないですね。「みんな、どういうこと考えてるんだろう？」っていうのを知るためという感じですかね。－－なるほど。まさに“総合的”です。あと、これは多くの人が思ってる疑問だと思うんですけど、ＡＫＢ48って、メンバーが様々な事務所に入っているじゃないですか。その事務所に気を使って「このコを入れなきゃ…」っていうのはないんですか？秋元：それは100％ないですね。事務所のみなさんも、そこは理解してくださっていますので。そういう「大人の都合」見たいな話が出てくると、ＡＫＢ48本来の良さが無くなってしまうんですよ。ＡＫＢ48って、今までの既成概念を壊しながら進んでいるんですよね。「アイドルだったら、これはしないだろう」というものでも、面白いと思えばやります。だから、プロダクションさんの意向が入ってくると、そういうこと歯難しくなってしまうので、基本、意向は組み込まない、という感じなんですよ。－－では今後、ＡＫＢ48は音楽的に、こういう方向に持って行きたい、というのは？秋元：ないです。－－え？秋元：ないですよ。僕は音楽プロデューサーではないので、今の音楽がわかっているわけではありません、楽曲を聴いて「これ良い曲だな」って思ったら決めるだけです。有名無名に関わらず、書きたい人に曲を書いてもらって、毎回 200～300曲集めたものの中から決めています。－－たしかに、ＡＫＢ48もＳＫＥ48も音楽のジャンルがないんですよね。秋元：そう。決めてないから、良い曲があれば、突然ＨＩＰＨＯＰにするかもしれないし、80年代アイドルにするかもしれない。曲次第ですね。－－そして、その新しい曲に、また選抜が選ばれると。では最後に。また総選挙、やりますか？秋元：どうですかね。一番は、この刺激的な試みによって、みんなが劇場やファンを大切にして、良い方に転がれば来年もやると思うんです。ただ逆に、順位を付けることが誰かを諦めさせてしまったり、あるいは応援していただくことに媚びるようになったりすると逆効果だなと思うんですけどね。まぁ、これからのメンバーを見てからですかね。 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 118.169.210.154

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