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AKB48からHKT48に移籍した指原莉乃(19)が23日、東京・秋葉原のAK
B48劇場でのラストステージに立った。「指原莉乃 壮行会」と銘打たれた公演には
チームAのフルメンバー16人に加え、HKT48の16人もサプライズで登場。ファ
ンがメンバーが盛り上げる中、指原はトークで自虐移籍ネタを披露するなど、明るくふ
るまった。クライマックスでは涙も見せたが、笑顔のまま「さしこ第1章」を終えた。
ラストステージに立った指原は、クライマックスまで元気いっぱいだった。キャプテ
ンの高橋みなみ(21)が「指原~!!」と絶叫すると、いつものように250人で埋
まった会場全員の「がんばれ~!!」の声がこだました。深々と頭を下げた指原の目か
らは涙が流れていたが、笑顔を続けた。
4年間の思いを込めて、歌い、踊った。高橋が「HKT48、どうなの?」と尋ねる
と、すかさず「面白い子がたくさんいるんですよ。例えば村重杏奈ちゃん。『芸人志望
』って書いてあるTシャツでレッスンしてるんです」と無邪気に話した。そんな姿をフ
ァンも優しい笑顔で見守った。
指原は07年10月にAKB48に加入した。その後、チームB正規メンバーに昇格
(後にチームAに移籍)したが、09年の第1回選抜総選挙では27位で選抜入りを逃
した。4年以上、指原を見守ってきた戸賀崎智信劇場支配人はこのラストステージを前
に言った。「選挙後に、ブログをまめに更新するようになって、そこでセンスを発揮し
た。マイナスをプラスに変え続けてきた子なんです。だから、今回のことも後で『よか
った』と思えるようになるんじゃないかな。指原の『第2章』に期待したいです」。
指原を元気よく送り出すように、特別演出も次々と飛び出した。指原が「ヘビーロー
テーション」でセンターを務め、ソロデビュー曲「それでも好きだよ」などを披露。A
KB48メンバーのソロCDシングル曲の披露は同劇場では初だ。さらにHKT48の
メンバー16人が登場し、「手をつなぎながら」など2曲を指原と一緒に披露するサプ
ライズも。トークでは「HKT48では最年長なので、肉体的にもきつい。一番下は小
学6年生ですよ! おばあちゃんって呼ばれちゃいました! たかみなさんが来たら、
『化石』って呼ばれちゃいますよ」と自虐移籍ネタも披露した。
そんな指原に向けて高橋は終盤、「開拓者は不安がつきものです。でも、だからこそ
指原には、胸を張ってHKT48の指原ですと言えるようになってほしい」とエールを
送った。さしこの第1章は、最後まで笑顔で閉幕。福岡で始まった第2章も、笑顔のま
ま走り続ける。【横山慧】