1／4000の栄冠に輝いたのは？──恒例MVA発表！
■安室奈美恵＆久保茂昭（ディレクター）の作品が、1／4000の栄冠をゲット！
2009年に発表されたミュージックビデオ（MV）は約4000作品。MVは“曲”（その作者
）と、それを歌い、演奏する“アーティスト”、そして“クリエイター”との感性のぶ
つかり合いから生まれて来る芸術作品だ。音楽を更に素晴らしいものに昇華させてくれ
るものが、MVだと言っても過言ではない。
時代と共に、映像機材の発達も目覚しく進歩し、撮影、編集の技術も格段に進み、同
時にカメラの小型化、フィルムからデジタルへの移行等、コストの部分での進歩もあり
、クリエイターの裾野が広がっていった。低予算でMVの製作が可能になったことで、斬
新なアイディアや、素晴らしい感性を持ったクリエイター達が“参入”しやすくなった
のではないだろうか。
優秀なクリエイター達の切磋琢磨で、作品全体のクオリティーは上がり、毎年大きな
注目を集める作品が次々と作られ、ユーザーの心を捉えている。ネット環境の変化・充
実もあり、ユーザーがMVを視聴する機会は明らかに増えていて、当然ユーザーの目も肥
えて来る。音楽をより伝える手段として、MVの役割はさらに大きくなり、またその作品
性が求められてきている気がする。
そんなMVに携わる全てのクリエイター、アーティストに感謝と敬意の意を込めて開催
されているのが、今年で14回目を迎えた、スペースシャワーTV が主催する、日本で最
も歴史のあるMVのアワード『SPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS』（MVA）だ。
2009年に発表された約4000作品の中、各カテゴリーのBSET VIDEOの中から選ばれる、
年間最優秀作品である大賞“BEST VIDEO OF THE YEAR”と、最も美術・芸術面に優れた
作品に贈られる“BEST ART DIRECTION VIDEO”を受賞し、2冠を達成したのは安室奈美
恵の「FAST CAR （from『PAST ＜ FUTURE』）」。
安室は2009年の“BEST ARTIST”受賞に続き、大きなタイトルの受賞となった。さら
に、年間を通して優れた作品を複数発表したアーティストに贈られる大賞“BEST
ARTIST”は椎名林檎が、視聴者投票の最も多かった作品“BEST YOUR CHOICE”には
RADWIMPSの「おしゃかしゃま」がそれぞれ受賞した。RADWIMPSは昨年の「オーダーメイ
ド」に引き続き、2年連続の受賞となった。
このMVAの受賞作品は、当たり前だがアーティスト名と共に“ディレクター名”が明
記される。CD＝パッケージ商品に対して何か評価をする場合は、ソングライターの名前
と編曲家の名前が明記されるが、MVAの主役は、あくまでアーティストとそしてディレ
クター＝クリエイター。MVだけを表彰、クローズアップするこのアワードは、アーティ
ストと共に作品を創造したクリエイター達のモチベーションアップのための、大きな役
割を果たしているともいえる。
映像と音楽とは切っても切れない一心同体の関係。MVはアーティストとってなくては
ならない存在。映像クリエイターに、眩しいくらいのスポットを当てるこのMVAもなく
てはならないアワードなのではないだろうか。
http://www.oricon.co.jp/news/music/74595/full/
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