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インタビュー:“禁断の愛”をファンタジックに 映画「僕は妹に恋をする」安藤尋監 督 1月21日18時1分配信 毎日新聞 まんたんウェブ  兄と妹の愛を描き、累計発行部数600万部を超える青木琴美さんの人気マンガを、ア イドルグループ「嵐」の松本潤さんと女優の榮倉奈々さんを主演に映画化した「僕は妹 に恋をする」が20日から公開された。“禁断の愛”を映像化した安藤尋監督に話を聞い た。 --「禁断の愛」を描いた原作を映像化するのは難しかったのでは  原作をじっくり読んで、そのまま実写化すると生々しくなってしまって、本来のファ ンタジックなラブストーリーとして伝えるのは難しいと思いました。良い部分は生かし ながら、崩すところは崩していこうと決め、原作とは違う終り方へ持っていくことにし ました。崩すことで映画を見た人が原作にも興味を持ってもらえるのではと考えました 。 --原作のよい部分と崩した部分とは  原作は、兄と妹の禁断の愛というか、二人の世界が完ぺきに出来上がっているのでこ れはもう崩せません。しかし、愛の形というものは色々考えられます。そこで、映画で は、兄と妹という関係はひとまず置いて、「決して結ばれることの無い障壁の高い恋愛 」と位置付けました。するとオーソドックスな恋愛ドラマの形になるんですよ。愛の解 釈を崩すことで、ピュアでシンプルな恋愛映画に置き換えることが出来たと思います。 --主演の二人の演技はどうでしたか  松本さんは、脚本になる前のあらすじの段階からお話したんですが、非常に乗ってく れて、映画にほれ込んでくれました。原作の持つファンタジックな部分を実現できるの はさすがにスターだなと思いました。榮倉さんには、兄とどうこうというよりも、男性 を愛することを大切に演じてほしいと指示しました。いろいろな感情をどんどんそぎ落 として行って、好きという感情しか残っていない人を演じてほしかったんです。うまく 表現できてますよね、がんばってくれました。 --原作者の青木さんの評価は  青木さんは試写を見て、泣いてくださったんですよ。全く違うものを作ったので、不 安もあったのですが、「もう一つの『僕は妹に恋をする』なりましたね」と言われたと きは感無量でした。 --どんな人に見てほしいですか  女性が多く見に来ると思うんですが、僕は男性に見てほしい。男性って、本当にいざ というときにひるんでしまう人が多いと思うんです。しかし、女性はちがう。榮倉さん のピュアな姿を見て考えてほしいですね。 安藤尋 映画監督。65年生まれ。代表作に「blue」(魚喃キリコ原作)など。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070121-00000003-maia-ent -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 218.172.92.24