人気グループ「嵐」が29日、クーデターの影響で10月7日にタイで予定していた
コンサートへの出演を中止したことを発表した。メンバーの松本潤(23)が都内で行
われた主演映画の舞台あいさつ後の会見で明らかにした。松本は「今回は流れちゃった
けど、5人でまたタイに行く。借りは必ず返す」と“リベンジ”を約束した。
「話し合いを進めた結果、出演を控えさせていただくことになりました」いつになく
神妙な面持ちで、松本が嵐のタイ初ライブの中止を発表した。
嵐が出演を取りやめたのは、10月7日にタイ・バンコクで行われる「日タイ修好1
20周年記念プレイベント」。“日本代表”としてメーンアクトを務め、30~40分
程度のステージを予定していた。
出演は7月7日に発表されたが、今月19日、タイでクーデターが発生。スタッフは
もちろん、メンバーも情勢を調べた。結果「今は99%安全だと聞いているけど、完全
ではない。僕らが行くことで、ご迷惑をおかけするのも形としてよくない」(松本)と
出演中止を決定した。コンサートは「日タイ修好120周年」の冠を外し、タイのアー
ティストのみで行われる予定だ。
苦渋の決断だった。7月31日にアジア公演PRのため、プライベートジェットでタ
イ・台湾・韓国を1日で回ったが、タイは一番最初に訪れた国。バンコクでの会見は、
朝8時にもかかわらず1000人のファンが集結。「車から降りたとき、みんなで『A
・RA・SHI』(デビュー曲)を歌ってくれた。うれしい思いが頭をよぎった」ファ
ンの歓迎ぶりを肌で感じていた。「僕らとしては行きたい状況ではありますが…」と悔
しさをにじませつつ、タイのファンの安全と、平穏な気持ちで楽しんでほしいという思
いを優先させた。
もちろん、再訪の思いはある。「必ず5人でまたタイに行く。終わりじゃなくて、借
りは必ず返す」と近い将来、タイでのライブを実現させることを誓っていた。
◆タイのクーデター ソンティ陸軍司令官率いる「民主改革評議会」が19日、「首
相の権力乱用」などを理由にバンコク中心部に数百人の兵士を配備し、首相府を戦車で
封鎖。15年ぶりとなるクーデターで政権を掌握した。プミポン国王は無血となったク
ーデターを承認。外務省では29日現在のバンコクでの状況について「十分注意してく
ださい」とホームページで呼び掛けている。
(スポーツ報知) - 9月30日10時50分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060930-00000063-sph-ent
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