人間たちは転移と呼ばれる次元移動現象によって、これまで見たことのない新しい生命
体を目にすることになる。新しい生命体に対する好奇心もつかの間、それらがみるみる
うちに暴悪になり民間人に被害が相次いだ。
転移に加え、かつてエルフの森<グランプロリス>に棲息していた動植物に異変が起きて
いた。その最中、突然起きたグランプロリスの大火災。この事件後、グランプロリスで
はエルフたちの姿は見られなくなり、暴悪と化した動植物と転移によって現れた生命体
でいっぱいの死の森と変わっていった。人々はそれらを<モンスター>.と呼び、警戒し
、恐れていた。ちょうどその時からモンスターたちを討伐するため、日々己の身体を鍛
錬し世界を冒険しようとする<冒険者>とよばれる者たちが歴史に多く登場することにな
る。
一方、グランプロリスの大火災によって<天城>を包んでいた霧のような魔方陣が晴れ、
天城の雄々しい姿が現れる。千年前、人間の大陸と天界の交易場所となっていた天城。
伝説の中で伝えらてきた天城がその実体を明らかにした。天城を守る光の生命体と龍人
たちがその前をはばかる。
あちこちから伝えられる伝染病の知らせ。30年ぶりに目覚めた冷龍<スカサ>に追われ国
境を侵入した<バントゥ族>の知らせも加わり、世界が時とともに混乱していく中、冒険
者と呼ばれる者達が増えていくことだけが唯一の救いなのだが…
この混沌の世界に未来はあるのか? この全ての出来事の原因は何なのか? 果たして冒険
者たちがこの混乱を鎮め、未知の世界である天界や魔界を冒険することできるだろうか
?
冒険は今始まったばかりである。