http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/e-shizuoka110315/
2011年3月15日 静岡県東部の地震
[概要]
2011年3月15日22時31分頃に静岡県東部を震源とするM6.4(気象庁暫定値)の地震が
発生し,最大震度6強が観測されました。 防災科研高感度地震観測網Hi-netによるこ
の地震の震源の深さは約15km,初動解は横ずれ成分を持つ逆断層型でした。 また,防
災科研高感度地震観測網F-netおよびHi-netの記録波形解析によるセントロイド・モー
メントテンソル(CMT)解は, ほぼ横ずれ断層型となっています。精密震源決定(波形
相関解析を併用したDD法)の結果, 16日午前までに発生した余震は東南東に向かっ
て深くなる急勾配の面状に分布し,その余震域は水平方向に約5km, 深さ方向に約6km
の広がりを持つことが分かりました。こうした余震分布は初動解やCMT解と調和的であ
り, 今回の地震は北北東‐南南西走向の断層に沿って発生したものと考えられます。
[強震動]
2011年03月15日22時31分頃に静岡県東部を震源(深さ14km、マグニチュード6.4、気
象庁による暫定値)とする地震が発生し、富士宮で震度6強を観測しました(気象庁発
表)。防災科研は日本全国を対象とした強震観測網であるK-NET・KiK-netを運用してお
り、この地震についても、K-NET、 KiK-netでそれぞれ259点、262点、合計521点の強震
記録をインターネット上で公開していますなお、K-NET・KiK-netで記録された最大加速
度はSZO011(K-NET富士宮)観測点の1076gal(三成分合成値)でした。