錄音「ようやく7機」
剎那「これで、9機…… ?」
錄音「撤退信号が?」
哈囉「逃げた 逃げた」
錄音「やっとこか」
菲爾特「敵モビルスーツ隊、撤退を開始」
克莉絲「た、助かったの?私たち」
ツエーリ「みたいっスね」
ラッセ「やれやれだ」
皇「気を抜かないで、作戦は続行中よ!
急いでキュリオスとヴァーチェの回収に向かって」
ツエーリ「了解」
皇「アレルヤ……ティエリア……」
大叔「少尉、機体の状況はどうか?」
銀髮「長距離加速は無理ですが、航行に支障はありません」
大叔「そうか」
大叔(これほどの規模と人員を駆使して、1機すら鹵獲できんとは)
ミン「中佐、前方より接近する物体があります」
大叔「何? 羽付きか?」
哈雷「見つけたぜ、ティエレンの高機動超兵仕様。
ああ、間違いねぇ、さんざんっぱら俺の脳量子波に干渉してきやがって!
てめぇは同類なんだろ?そうさ、俺と同じ、体をあちこち強化され、
脳をいじくり回されてできた化け物なんだよ!」
銀髮「行きます!」
大叔「少尉!その機体状況では!」
哈雷「いい度胸だな、女!」
銀髮「何?遊んでるの?」
哈雷「ほらさぁ!同類だからさ!分かるんだよぉ!」
大叔「少尉!」
ミン「中佐!少尉とともに離脱してください」
大叔「何?」
ミン「中佐と少尉の能力は、超部に必要なものです!敵討ち、願います!」
大叔「ミン中尉!」
ミン「少尉はやらせん!」
哈雷「邪魔すんなよ、一般兵!命あってのものだねだろうが!」
大叔「ミン中尉!」
ミン「中佐!離脱してください!」
銀髮「ミン中尉!」
大叔「離脱するぞ!少尉!」
銀髮「しかし!」
大叔「男の覚悟に、水をさすな」
哈雷「なんだ?仲間見捨てて行っちまうのか?
やることが変わらねえよなあ、人革さんはよ~」
ミン「いつか」
哈雷「あ?」
ミン「いつかお前たちは、報いを受ける時が来る!
我々が築き上げてきた国を、秩序を乱した罰を!」
哈雷「そんな大層なもんじゃねえだろ?
人を改造して兵士にするような社会にどんな秩序があるってんだ?
そんでもって、俺は女に逃げられて少々ご立腹だ。
だからさあ、楽には殺さねえぞ!」
哈雷「どうよ。一方的な暴力になすすべもなく命をすり減らしていく気分は?」
ミン「やめてくれ!やめてくれーー」
哈雷「そいつは命乞いってやつだな~最後はなんだ?
ママか?恋人か?今頃走馬灯で子どものころからやり直してる最中か?」
阿雷(やめろ、ハレルヤ)
哈雷「あ?待てよ、アレルヤ、今いいとこなんだから」
阿雷(やめてくれ)
哈雷「何いってんだよ、お前ができないから俺がやってやってんだろ?」
阿雷(やめるんだ!)
哈雷「あ~そうかい?分かったよアレルヤ。まったく、お前にゃ敵わねえよ。
なんてな、あははは、楽しいよな?アレルヤ?アレルヤー」
銀髮「中佐!ミン中尉が」
大叔「何も言うな、少尉」
銀髮「しかし!」
大叔「言うな!」
大叔(ガンダム……)
阿雷「なぜだ?なぜなんだ、ハレルヤ?どうしてそんなに人を殺したがる?
それが僕の、本質だとでもいうのか?
もしそうなら、僕は……人でなしだー!」
克莉絲「ヴァーチェを発見しました、モニターに出します」
ラッセ「こ、こいつは……」
菲爾特「ナドレ」
皇「そう、ナドレを使ってしまったのね……ティエリア」
錄音「あれが……ナドレ……」
克莉絲「キュリオス発見、アレルヤ、聞こえる?アレルヤ、あ」
ラッセ「どうした?」
克莉絲「ううん、なんでもない。 泣いてる……」
皇「堪らないのよ、こういうのは!また、間違えてしまったの!
本当……どうしようもないわね、私!」
王留美「なんという失態。
イオリア・シュヘンベルグの求めた理想をガンダムは体現している。
なのに、どうしてマイスターたちはこうも不完全なの?」
小姓「よいのですか?このままにしておいて」
帥哥「私は監視者であって実行者ではないよ。
私にできることは、彼らを見つめ続けるのみ。
例えそれが、滅びの道だとしても」
〔阿寶〕
ソーマ・ピーリスの存在が、アレルヤにあるミッションを決断させた。
それは、過去への贖罪か?
次回 アレルヤ
血の洗礼、それは神に背きし者への祝福
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