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第三話 変わる世界 金毛「まさかな、よもや君に出会えようとは。 乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じられずにはいられない。 それとも、光の粒子を出していなかったから見つけられたのか?  おそらくは後者だ!」 金毛「圧倒された?しかし、その大きな得物では当たらんよ!」 刹那「避けた!?」 金毛「手土産に、破片の一つも頂いていく!」 刹那「俺に、触れるな!」 金毛「ビームサーベルだと?」 金毛「くぅ!」 〔阿寶〕 西暦2307年。私設武装組織ソレスタルビーイングは、全世界で起こる紛争の根絶 を宣言、武力による介入を開始した。 インド南部セイロン島への民族紛争に介入し、世界を震撼させたガンダムマイス ターに、新たなミッションがくだされる。 それは、人類に対する神の裁きか?それとも、変革への誘発か? 馬尾「いやはや、本当に予測不能な人だよ君は」 金毛「ライフルを失った、始末書ものだな?」 馬尾「その心配はないよ。 今回の戦闘で得られたガンダムのデータは、フラッグ一機を失ったとして も、おつりがくる。 接触時に付着した塗料から足取りを掴めるかもしれないしね」 金毛「それにしても、若かったな。ソレスタルビーイングのパイロットは」 馬尾「話したのかい?」 金毛「まさか、モビルスーツの動きに、感情がのっていたのさ」 男「ガンダム、ロストしました」 金毛「ふられたな」 刹那「単独出撃……あのフラッグ、何者だ」 ─JNN本社─ 記者A「現地の特派員との連絡は?」 記者B「まだです」 部長「ガンダムだ!小さくてもいい!ガンダムの絵を入れろと言え」 記者C「ソレスタルビーイングからの声明ありません」 部長「10分以内に特報配信!次のニュースは、現地からの中継だ!」 記者D「部長、あの…」 部長「3時間以内に人革主席からの公式声明が出るぞ!枠を空けとけ!」 記者「原稿できました!」 部長「おう!」 記者D「あの、絹…」 部長「あとにしろ!」 絹江「イオリア・シュヘンベルグ、21世紀の後期に出現した稀代の発明王。 太陽光発電システムの基礎理論の提唱者。 公に姿を見せず、その名前だけが後世に語り継がれている存在。 この人物がソレスタルビーイングを創設したなら頷ける、 才能的にも資金的にも。 でもなぜ200年以上たった今、彼らは動き出したの?」 ─AEU諜報機関本部長官室─ 部下「イオリア・シュヘンベルグの血縁は、彼の代で完全に途絶えています」 長官「彼の資産の行方は?」 部下「当時の記録には何も」 長官「おそらく手を加えたんだろう。 21世紀のセキュリティはあってないようなものだからな」 部下「はぁ」 長官「周到じゃないか?ソレスタルビーイング」 部下「長官は、彼らの武力介入が続くと思いますか?」 長官「私ならそうするね! 議会の報告用に資料を作成しておいてくれ。言い訳もな」 ─人革連起動エレベーター─ 廣播「天柱交通公社E273便にご搭乗なされるお客様は、 A12番ゲートにお集まりくださるようお願い申し上げます」 錄音「よぉ~遅かったじゃないか?このきかん坊め」 眼鏡「死んだかと思った」 哈雷「何かあった?」 刹那「ベーダに報告書を提出した」 眼鏡「後で閲覧させてもらうよ」 刹那「ああ」 錄音「まあ、全員無事で何よりっていうことで。 ティエリア、空の方は宜しくな、俺たちは次のミッションに入る」 眼鏡「命令には従う。不安要素はあるけど」 服務生「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ。」 刹那「……ミルク………」 錄音「俺のおごりだ」 哈雷「しかし、本当にできるのかい?機体を軌道エレベーターで空に戻すなんて」 錄音「心配ない。予定通りコロニー開発用の資材に紛れ込ませた。 重量が同じで搬入さえクリアしてしまえば、以後のチェックはないに等し い。特にここではな。」 哈雷「まさしく盲点だね。 僕たちに弱点があるとすれば、ガンダムがないと、プトレマイオスの活動 時間が極端に限定されてしまうところかな。四つしかない太陽炉が……」 刹那「機密事項を口にするな」 哈雷「悪かったよ」 錄音「ティエリアのトレインが出るぞ」 廣播「天柱交通公社、E177便は予定時刻通り14時18分、グリニッジ標準時……」 剎那「空に続く、リニア」 眼鏡「やっと戻れる。地上は嫌いだ」 錄音「さぁーーて帰るか」 哈雷「少しは休暇が欲しいけどね」 錄音「鉄は熱いうちに打つのさ。 一度や二度じゃ、世界は俺たちを認めたりしない」 士兵「お待ちしておりました、中佐。空は如何でしたか?」 大叔「心地いいな、重力というものは」 士兵「お察しいたします。では、司令がお待ちです。どうぞ」  大叔「その前にセイロンへ立ち寄りたい」 士兵「しかし、それでは……」 大叔「私は自分の目で見たものしか信じない男だ。司令も了承される。」 士兵「はっ!お供いたします」 ─ユニオン MSWAD本部─ 長官「AEUの新鋭機視察のはずが、とんでもないことになってしまったな」 金毛「あのような機体が存在するとは、想像もしていませんでした」 馬尾「研究する価値があると思いますが」 長官「上もそう思っているようだ」 長官「ガンダムを目撃した君たち二人に転属命令が下りた」 金毛「対ガンダム調査隊……ですか?」 長官「新設の部隊だ。正式名は、追って司令部がつけてくれるだろう」 馬尾「レイフ・エイフマン教授……技術主任を担当するんですか?」 長官「上はそれだけ事態を重く見ているということだ。早急に対応しろ」 金毛「はっ!グラハム・エーカー中尉、ビリー・カタギリ技術顧問、 対ガンダム調査隊への転属、受領いたしました」 金毛「驚いたな」 馬尾「君はこうなると予見していたのかい?」 金毛「私もそこまで万能ではないよ。因縁めいたものを感じてはいるがね」 老師「アイルランドのアルスター地方では、散発的ではありますが、 テロ行為が4世紀近くにわたって続いています。 カトリックとプロテスタントというキリスト教の宗派同士の対立が発端と いわれていますが、両者の溝はそれだけではありません。 今回のレポートは、北アイルランドの対立図式を取り上げて……」 沙慈「あ~あ、またレポートか? 工学部なのにどうして歴史の単位が必要なんだろう」 露易絲「これからの技術革新は、軌道エレベーターの保持とスペースコロニーの  開発が中心となる。各国の技術者との交流のためにも、歴史観を養う必 要がある、って最初に言ってなかった?」 沙慈「理解はできるけど」 露易絲「あら、そのおかげで私は留学できてるんだけど?」 沙慈「それについては感謝している」 露易絲「本当に?」 沙慈「ん?」 露易絲「二年後には留学もおしまいなのよね」 沙慈「どうしたの?急に」 露易絲「ねぇ、沙慈は将来のこと考えてる?」 沙慈「漠然とね」 露易絲「その中に私のことは入ってる?」 沙慈「漠然とね」 沙慈「なに?あ……ちょっと……ルイス! 女の子って……」 露易絲「こういう時、追いかけるの!」 沙慈「あ、はい!」 帥哥「ソフトドリンクかい?ここのお薦めはオリジナルカクテルだよ」 王留美「わたくしは未成年でしてよ」 帥哥「おお、これは失礼」 帥哥「いつものを」 服務生「かしこまりました」 王留美「まもなく、サードミッションが開始されます。  ご覧になるなら、モニターを3つ用意することをお勧めしますわ」 帥哥「ほぉーそれは楽しみだ。刮目させてもらうよ」 小姓「覗きかい?」 -- ┌────────────────┐  吉野龍田花紅葉 更品越路月雪  [amemura] └────────────────┘ http://amemura.storists.net/ -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 124.208.235.95
kensou0926:哈..........金毛XD 他的本名被遺忘了Orz 10/31 03:02
lovemegaera:看金毛和馬尾狂笑 10/31 04:56
nokotsuki:小姓!!XD 10/31 09:07
isamuchen:艾卡...好像是這麼名字....比起夏亞...這名字真低調.... 10/31 10:10
amemura:名字太長打起來很累啊 不然叫他阿部哈姆好了XD 10/31 11:15