主播「ユニオンは、議会の賛成多数で、軍をタリビアに派遣することを決定しました。
また、アメリカは、独自に軍を派遣すると表明しており…」
刹那「タリビア」
錄音「ハロ、行くぜ」
哈囉「了解、了解」
阿雷「キュリオス、アレルヤ・ハプティズム、介入行動に入る」
錄音「デュナメス、ロックオン・ストラトス、撃ちに行くぜ」
刹那「エクシア、刹那・F・セイエイ、出る」
ハワード「ついにガンダムとご対面ですか、楽しみですよ中尉」
金毛「私もだ。さて、このカスタムフラッグがどこまでガンダムに対抗できるか?
いや、そうする必要があるとみた」
─太平洋 タリビア近海─
フェルト「ユニオンの艦隊とアメリカ第2艦隊が、タリビア近海に到着」
シエラ「ブラジルの航空基地からも航空兵力が出撃。
タリビアの主要都市の制空権を掌握した模様です」
─タリビア軍 陸上用MS部隊─
皇「タリビア軍は?」
シエラ「3カ所の主要都市に、陸上用モビルスーツ部隊を集結させています」
ラッセ「まさに一触即発だな」
ツエーリ「スメラギさん、どうするんです?」
皇「決まってるわ。私たちのやるべきことは1つよ」
士兵「艦長、ガンダム出現!」
艦長「あれがガンダムか?」
士兵「こちらブルーシャーク、ガンダム2機を視認した。
首都方面へと向かっている。対応をこう
……通信が妨害されている!ガンダムの仕業か」
─タリビア 首相官邸─
男「首相、ソレスタルビーイングが現れました」
首相「やはり来たか」
士兵「ガンダムは分散し、3つの主要都市へ、それぞれ向かうと思われます」
艦長「武力介入する気か、ユニオンとわれら米軍を相手に」
眼鏡娘「ソレスタルビーイングが武力介入をすれば、
タリビアの強硬姿勢を手助けすることになるわ」
王女「逆に、武力介入をせず、ユニオンの軍事行動を許せば、
紛争根絶という彼らの行動理念が瓦解する」
總統「さあ、どちらを選ぶ?ソレスタルビーイング」
主播「……戦闘を開始していません。ソレスタルビーイングがどのような武力介
入を行うのか……」
皇「ミッション、スタート」
士兵A「なんだ?」
士兵B「ユニオンの先制攻撃か? ガンダム!なぜだ?!」
士兵A「我々は、まだ何もしていないぞ!」
王留美「ソレスタルビーイングの創設者、イオリア・シュヘンベルグが、
声明でこう言ったはずよ」
帥哥「ソレスタルビーイングは、戦争を幇助する国も武力介入の対象であると」
刹那「タリビアを戦争幇助国と断定、目標を駆逐する」
阿雷「キュリオス、介入行動を開始する」
錄音「デュナメス、目標を狙い撃つ」
錄音「人様のこと利用して、勝手しなさんな!」
阿雷「しかし、これは一方的だ」
士兵「ガンダム、タリビア軍に攻撃を開始!」
艦長「何だと?」
首相「そうか、ガンダムはわが軍に攻撃を……ブライアン大統領へホットラインを」
男「はっ」
總統「どうやらソレスタルビーイングは、貴国を紛争を引き起こす存在と見なし
て攻撃を開始したようだな。 私は彼らの行動を遺憾だと思っている。
もちろん、ユニオン脱退を撤回していただけるなら、我々は貴国を守るた
めに喜んで軍を派遣しよう。
そうか、わかった。
わが軍は、友好国であるタリビア共和国防衛のため、ソレスタルビーイン
グに攻撃を開始する」
シエラ「アメリカのモビルスーツ部隊が発進しました。
予想通り、タリビアの防衛行動だと思われます」
皇「そう」
フェルト「ミッション通り、各ガンダムは撤退を開始。安全圏へと離脱」
絕望「とんだ茶番だ」
シエラ「待ってください!エクシアに接近する機影があります。米軍のフラッグです」
皇「米軍?どういうこと?」
シエラ「スペックの2倍以上のスピードでエクシアを猛追してます!」
刹那「あのフラッグは?」
金毛「これでガンダムと戦える。見事な対応だ!プレジデント!」
刹那「速い!」
金毛「よし!」
ハワード「お見事です!中尉」
金毛「逃げられたよ。 カスタムフラッグ、一応対抗して見せたが……
しかし、水中行動すら可能とは、汎用性が高すぎるぞ!ガンダム!」
王女「まさか、タリビア軍を攻撃するなんて」
眼鏡娘「タリビアも、そしてアメリカも、こうなることを予測していたようね」
王女「予測していた?」
眼鏡娘「ソレスタルビーイングに武力介入されたタリビアは、率先して米軍の助
けを借りたのよ。
これによりタリビア国内の反米感情は沈静化し、アメリカ主導の政策に
かじを切ることができる。タリビアの現政権も、アメリカの支援を受け
て安泰。他の国々もタリビアの二の舞を避けるべく、露骨な反米政策を
打ち出そうとはしないでしょう。
この一連の事件で、一番得をしたのはどこかしら?もし分からないので
あれば、あなたにこの国を救う資格はないわ。
アザディスタン王国第1皇女、マリナ・イスマイール様」
沙慈「ねぇ、どういうことなの?姉さん。
ソレスタルビーイングがタリビア軍を攻撃って、
あの国は戦争も何もしてないじゃないか」
絹江「そうね」
沙慈「戦いを止めさせるとか言っていたくせに、戦いを引き起こしてる。
そんなのおかしいよ」
絹江「そんなに簡単じゃないのよ、世界は。世界は簡単じゃないの」
〔阿寶〕
低軌道ステーションでの出会いが、アレルヤを過去へと誘う。
急げキュリオス、命朽ち果てる前に。
次回、限界離脱領域
抗えぬ重力が、ガンダムを蝕む
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