Kalmia
僕はただ歪んでゆく街を遠くから眺めていた
音は何も聞こえない
首のない人形がたくさん笑ってる
空へ還っていく
すべては空へ
君も生まれた場所へ
泣き叫びながら
君の叫び声が小鳥の群れに…
絡む螺旋のまま
すべては消えてゆく
こぼれた涙を受け止めたときに砕けてゆく音まで
僕の躯に流れ落ちた
カルミアの黄昏は溶け合うほど熱くなって…
僕の笑い声は喜劇のように…
夜明けのまばたきは
誰より優しくて
飛び散るガラスの奏でる音色に
眠りを邪魔された冷たい月が泣き叫ぶ
最期の祈りは一雫の雨
夜明けのさよならは今の僕には哀しすぎて