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DATE:2005/07/26(Tue) 12:16 No.42        ネコが見つけた赤い風船          ~ネコに風船小説風味~                第3回 妙な光景だろう。 ネコが、小さく膨らんだ風船をくわえて歩いてる。 だけど、にゃんだか誇らしげだった。 周りのネコたちは、つぎつぎと振り返った。 鼻歌なんかも、ばんばん歌った。 鼻の頭は自然と上を向く。 !!!!!!!!! に”ゃあ”っっっつ!!!!! 肉球が熱く痛い。ひりひりとじりじりと痛む。 にゃんだ!? 道に転がる一本のたばこ。火がまだついているのか、煙が、もくもくと空にあがってい く。 これを踏んだ? このやろう‥‥。 誰だ!と振り返っても、誰もいるはずもなく、知らん顔で通り過ぎる人間たち。 一気にがっくり。 鼻の頭は自然と下を向く。 ひょっこひょっこ歩く。 ぽたり。 一滴の涙が落ちた。 別になんてことない、少し運が悪かっただけ。 いつのまにか、忘れてた。 好きなときに泣いて、好きなときに安らいで。 簡単なことほど、難しくなってしまったこの世の中で、 どれほど、一生懸命に生きれるか。 冷めたフリすれば、傷つかないと、これほどに臆病になってしまったにゃんて、あぁ、 不甲斐無い。 だけど、外をただ歩くだけで危険な世の中になってしまったのも、 事実。 誰かを傷つけても、幸せにはなれないのに。 ますます人間が解らなかった。 ぽたり。 道隅の雑草に涙がかかった。 すると、みるみる早送りのように成長し、小さな花を咲かせた。 !!!!! その花は薄い黄色の花で、決して美しくはないけど、 にゃんだか力強かった。 こんな暗い世界でも、どんな悲しい世界でも、心を委ねてはいけない。あきらめちゃい けない。 涙の中に答えを見つけた。 失敗や絶望、おおいに泣いてしまおう。 すっきり流したら、また笑いに歩こう。 鼻の頭は自然に上を向いた。 歩き出したネコの持ってる風船が、また少し膨らんだことを、そのときはまだ、誰も知 らない。                               つづく