03 Maria
錆びついた教会のマリアに祈りを捧げ
光も奪われて震えることも許されないまま
瞳を閉じることさえ忘れてしまった少年は
手首の罪の痕を隠し続けている
朽ちてゆく母親の亡骸に呟き続け
手にした花束も過去の姿を失くしてしまって
優しいその眼差しは汚れのない少女のまま
変わらない時間だけを見つめている
「痛みなどないから…もう泣かないで…」
「安らぎが欲しいなら…望み通りに叶えてあげるから…」
「怖くはないから…側においで…」
「汚れなどないまま…キミの全てを奪ってあげるから…」
今は誰にもキミだけは救えないから
さあ目を閉じて
「痛みなどないから…もう泣かないで…」
「安らぎが欲しいなら…望み通りに叶えてあげるから…」
「怖くはないから…側においで…」
「汚れなどないまま…優しく眠りにつけばいい…」
「苦しくはないから…もう泣かないで…」
「逃げられはしないから…キミの全てを許してあげるから…」
「終わりはないから…側においで…」
「汚れなどないまま…キミの全てを奪ってあげるから…」
僕がいつまでもキミのこと忘れないから
さあ目を閉じて