作者fov (13日是泉水日)
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標題[新聞] 千原ジュニア最新作「3日で書いた」
時間Sat Mar 22 16:42:43 2008
お笑いコンビ、千原兄弟の千原ジュニア(33)が自伝小説第2弾を30日に発売
する。昨年発売した「14歳」は16万部を売り上げた。最近は若手お笑い芸人の小
説や自叙伝が話題になっているが、第2弾執筆は一番乗りだ。周囲の勧めで断れず、
3日で書き上げたというが、自分の誕生日で2度の意識不明から目覚めた「3月30
日」をタイトルにした意欲作だ。
「本当は書きたくなかったけど、断り切れなかった」。最新作「3月30日」につ
いて、いきなりこんな答えが返ってきた。前作「14歳」は、引きこもってパジャマ
で過ごした悩める日々を書いた。1年で16万部を売り上げただけに、続きを、とい
うオファーは当然だった。
約1年で第2弾、というハイペースでの出版となった。最近では「ホームレス中学
生」(麒麟・田村裕)や「陰日向に咲く」(劇団ひとり)「ドロップ」(品川庄司・
品川祐)など、お笑い芸人による小説が話題になったが、第2弾は誰も書いていない
。しかし、ジュニアは「特に気にならないし、読んでないですね。本業はお笑いだか
ら『ガッツリ売れてくれな』って気持ちもないし」と、淡々と話した。
前作の「僕」がお笑いの世界に1歩踏み出したその後から27歳までの出来事を書
いた。タイトルは自分の誕生日でもあるが、2度の意識不明(急性肝炎とバイク事故
)から目覚めた日から付けた。特にバイク事故で多くの人の愛を感じずにはいられな
かった。「芸人はもう無理やなと思っていたのに、たくさんの人が引き上げてくれた
。書くことであらためて気持ちを反芻(はんすう)して、より濃く体内に取り入れた
」。それぞれの時代に「タイムスリップしながら書いた」と言うだけに、周囲の愛情
を再確認したようだ。
出版と同じように、書くスピードも速かった。これまで周囲にしゃべっていたこと
が頭の中で整理されているので、3日で書き上げたそうだ。ただ、恋愛のエピソード
だけは別で「人にしゃべってないから、まとめるのが難しかった。女性が1人も出て
こないのも変やから。編集の人に『もっと広げて』って言われました」と苦笑した。
バラエティー番組には欠かせない存在になり、作家業も順調。27歳以降の物語に
も期待するが「勘弁してください。お笑いでやってないことを形にしていきたいから
」。それでも「次はフィクション」という言葉も飛び出したので、今後に注目だ。【
小林千穂】
[2008年3月22日8時33分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20080322-338505.html
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