堤真一頂点!「自分の基準にできる作品」…第33回報知映画賞・主演男優賞
2008年11月27日06時04分 スポーツ報知
今年の映画賞のトップを切る「第33回報知映画賞」。男優陣は「クライマーズ・
ハイ」(原田眞人監督)が主演・堤真一(44)、助演・堺雅人(35)の“ダブル
受賞”に輝いた。作品賞は滝田洋二郎監督(52)の「おくりびと」。助演女優賞に
は「歩いても 歩いても」(是枝裕和監督)の樹木希林(65)が初受賞した。新人
賞はシンガー・ソングライターの長渕剛(52)と元女優・志穂美悦子さん(53)
の長女・長渕文音(20)が、女優デビュー作「三本木農業高校、馬術部」(佐々部
清監督)で獲得。作品賞・海外部門は「ダークナイト」(クリストファー・ノーラン
監督)が選ばれた。
どこまでも“無欲な男”が頂点に立った。「プレッシャーに弱いので、もともと主
演というのは気にしない。主演といわれるとドキッとする。映画で賞というと華やか
な世界に行くようなものだけど、想像もしてなかった。20代前半の自分が今の姿を
見たらびっくりするだろうな」
映画俳優としてキャリアは長い方ではない。「最初は舞台にかかわっていたい、と
いうぐらいの気持ち。それでいいと思ってた」。その一方で、まったく違う自分がい
た。「負けず嫌いだったから。演出家の期待以上のことをしてやろうと思って。ひと
つひとつクリアするうち、重要な役を与えてもらえるようになった。一歩ずつしか上
がってこなかった」
今でも主演という位置にこそばゆい思いがある。「こういう賞をいただくと(主演
を)意識せずにいられないな」と困ったような笑顔をみせた。
2005年「ALWAYS 三丁目の夕日」などで第30回報知映画賞の助演男優
賞に。男優で主演と助演の2部門を制したのは4人目。三國連太郎(85)、柄本明
(60)、三浦友和(56)という名優たちが名を連ねる。「うわぁ~っ、申し訳な
いですね。どなたもすごく尊敬する俳優さんばかりで…」と一層困ったように照れた
。
受賞対象作は「クライマーズ─」「容疑者Xの献身」(西谷弘監督)の2作。日航
ジャンボ機墜落の報道の全権デスク役の「クライマーズ─」で感情をあらわにする演
技とは対照的に「容疑者─」では女性から見向きもされない天才数学者という静かな
役ながら、この作品を支配する圧巻的な存在感を見せつけた。
「『クライマーズ─』は撮影のときから、モチベーションや集中力とか、自分の基
準に位置づけできる作品だと思っていた。でも今はそれを超えなきゃなという思いが
ある」。以前は自分の演技の出来を、周囲の環境のせいにしたりもした。
「自分で言い訳をつくっちゃいけない。どんな環境でも自分でキッチリつくり上げ
ていかないといけない」。「容疑者─」も「これから年を取っていく上でいろいろで
きるという自分でも期待が持てた」。役者としての新たな手応えをつかみ、さらに飛
躍しようとしている。
◆堤 真一(つつみ・しんいち)本名同じ。1964年7月7日、兵庫県生まれ。
44歳。千葉真一が主宰するジャパン・アクション・クラブに入団し、真田広之の付
き人になる。87年にNHKドラマ「橋の上においでよ」でテレビデビュー。以後ジ
ャンルを問わず活躍。97年に第32回紀伊国屋演劇賞を受賞。2005年に報知映
画賞ほか5つの映画賞で助演男優賞を受賞。身長178センチ、血液型AB。
◆クライマーズ・ハイ 85年に群馬・御巣鷹山で日航ジャンボ機が墜落。520
人の死者を出した世界最大の単独航空機事故に奔走し、苦悩する「北関東新聞」記者
たちの姿を描いた社会派ドラマ。記者時代に、事故の報道にかかわった横山秀夫氏が
自分の体験を反映させて書いた同名小説が原作。05年にはNHKでドラマ化(主演
・佐藤浩市)された。
◆容疑者Xの献身 直木賞を受賞した東野圭吾氏の同名推理小説を原作に、フジテ
レビ系月9ドラマ「ガリレオ」と同じキャスト、スタッフで映画化。天才物理学者・
湯川(福山雅治)が唯一、天才と認める数学者・石神(堤真一)がつくり出す謎に理
論的に迫り、頭脳戦を繰り広げる。
新聞來源(附圖):http://0rz.tw/60551
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