「いま、会いにゆきます」が連ドラに      ＴＢＳ７月３日スタート

　昨年、原作の小説と映画が大ブームを巻き起こした「いま、会いにゆきます」が、Ｔ
ＢＳ系で７月から連続ドラマ化されることが１５日、分かった。主演となる夫婦のキャ
ストは、ミムラ（２０）と成宮寛貴（２２）の新コンビ。２人の息子役は映画に続いて
武井証（７つ）が演じる。映画版で主演を務めた竹内結子（２５）と中村獅童（３２）
は、同作がきっかけとなって先日結婚を発表したこともあり、名実ともに「究極の恋愛
物語」といわれる同作が再び話題を呼びそうだ。

　究極の恋愛物語としてだけでなく、結婚を発表した竹内と獅童の出会いのきっかけと
なった作品として脚光を浴びている「いま、会いにゆきます」が、いよいよテレビドラ
マとして登場する。

　妻・秋穂澪はミムラ、夫・巧役は成宮がそれぞれ大役に挑む。伊與田英徳プロデュー
サーは、ミムラについて「色に染まっていなく、素朴さと母としての力強さを備えてい
る」。成宮については「とがった役が多いけど、一瞬の目が優しい時がある。想像でき
ない新しい家族を作り上げてくれる」と起用理由を説明。２人の息子・祐司役は、映画
での演技も評価された武井が引き続き務めることになった。

　ミムラ、成宮ともに子供を持つ役は初めて。ミムラは「母親役は初めてで今までと違
った表現が必要なこともあり難しそうだと思いますが、違いを楽しみながら演じたい」
。成宮も「まさに挑戦。自分に対しても視聴者に対しても、いい意味で期待を裏切りた
い」と意気込んでいる。

　「いまあい」の愛称でも知られる同作品の原作は、作家・市川拓司氏の同名小説。小
説は２００３年３月に発売され、口コミで話題、昨年の映画化で人気沸騰。現在までに
１００万部を超える大ベストセラーとなっている。映画も昨年の興行収入で「ハウルの
動く城」「世界の中心で、愛をさけぶ」に次ぐ３位の４８億円を記録。純愛ブームの中
心的役割を果たした。

　ストーリーはラブストーリーかつファンタジー。１年前に病気で亡くなった澪が、残
された巧と祐司のもとに「雨の季節」に突然戻ってくる。この“不思議な奇跡”から、
澪と巧の過去が明らかになり、夫婦、親子、家族の愛が描かれる。伊與田プロデューサ
ーは「原作の持ってる世界観をどう表現するか。家族の愛情の芽生えや、それぞれのエ
ピソードを丁寧に描きたい」と語っている。７月３日スタート、日曜の午後９時の放送
となる。
 　
 　◆ミムラ　１９８４年６月１５日、埼玉県生まれ。２０歳。高校卒業後、カットモ
デルに。０３年フジテレビの月曜午後９時枠のドラマのヒロインオーディションに合格
、「ビギナー」でデビュー。芸名は童話「ムーミン」に登場するキャラクターから。ほ
かにもドラマ「めだか」、映画「着信アリ２」などに出演。

　◆成宮　寛貴（なりみや・ひろき）１９８２年９月１４日、東京都生まれ。２２歳。
２０００年に舞台「滅びかけた人類、その愛の本質とは…」でデビュー。０２年に「利
家とまつ」「ごくせん」に出演し注目を集める。ほかの出演作はドラマ「高校教師」「
オレンジデイズ」、映画「溺れる魚」「あずみ」など。

http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/index.htm