レーサー役キムタクにベスト“マッチ”!
夢タッグ実現!レース場面のアドバイザー
SMAPの木村拓哉(32)が主演するフジテレビ系連続ドラマ「エンジン」(4月
18日スタート、月曜‧後9時)が11日、静岡‧富士スピードウェイで撮影がスター
トした。このドラマのスーパーバイザーには、現役レーサーでもある近藤真彥(40)
を起用。心強い先輩の指導のもと、レーサーになりきる一方で、同時期に別のドラマで
主演するSMAP草ナギ剛(30)へのライバル心ものぞかせた。
◆4月からフジ月9「エンジン」
モノトーンのレーシングスーツに身を包んだ木村は「自分に対しても本気。子供に対
しても、命に対しても本気です」と語気を強め、レーサー役に挑む決意をにじませた。
アドバイザーを務める近藤の“参戦”が心強い。「普段は『マッチさん』と呼んでい
ますが、存在が大きくて『近藤さん、監督』と呼んでしまう」と信頼を寄せる。近藤は
昔、レースドラマの出演オファーを受けたものの、実現しなかった経験を明かした。「
僕がやりたかったレース物のドラマを木村に託したい」と全面協力を約束した。木村は
「近藤さんからリアリズムだったり、空気感を学びたい」と意気込んだ。
4月スタートの連続ドラマにはくしくも同じ局でSMAPの仲間、草ナギ剛が「恋に
おちたら─僕の成功の秘密」(木曜‧後9時)に主演。ひと足早いクランクインをしっ
かりテレビで見て「焦りました。フォーミュラのエンジンで追いつきたい」と負けん気
も見せた。
準備も念入りだった。撮影前は、本や雑誌、部品や車体の写真を見て予習。無駄なパ
ーツがそぎ落とされたレーシングカーに「恐怖心がブワーッとわき上がった」。スピー
ドを体感するため、7日にはレースカテゴリーの入門クラス「F1600」のマシンを
運転した。富士スピードウェイ內にある1周1‧5キロのショートコースを約30周。
マシンにメーターがないため速度は測れなかったが、そのスピード感は「普段、運転し
ている車と世界観が違う。ハンパじゃない」と身震いした。
そんなまな弟子をサポートする近藤の実力は折り紙付き。1984年にレーサーデビ
ューを果たし、94年に全日本GT選手権で優勝を飾った。2000年には自身のチー
ム「KONDO Racing」を設立、オーナー兼監督兼ドライバーと3役を務めた
こともある。
今回の役割について近藤は「クラッシュシーンをドラマでやっても、本物にはかなわ
ない。レーサー独特の癖や専門用語など、レーサーという人間が表に出ればいいなと思
います」と話し、「木村なら日本一格好いいレーサーになれると思う」と太鼓判を押さ
れた。
過去にパイロットやアイスホッケー選手などを演じ、高視聴率を叩き出してきたが「
ただの率。意識してやったらダメじゃないですか」全力投球すれば、結果は後からおの
ずとついてくる考えだ。共演は小雪、原田芳雄ら。
◆第1話のあらすじ 欧州F3000のレースドライバー‧神崎次郎(木村)は、テ
スト走行で攻めすぎて事故。メーンドライバーとももめごとを起こし、チームから解雇
されてしまう。現地でドライバーの仕事を探すが見つからず、5年ぶりに帰国。父(原
田芳雄)が運営している養護施設で、保育士の水越朋美(小雪)やさまざまな事情や生
い立ちを抱えて生きる子どもたちと出会う。
(スポーツ報知) - 3月12日12時55分更新
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/index.htm