オダギリ&柴咲コウ、初共演は異色作
今秋公開映画「メゾン・ド・ヒミコ」
オダギリジョー(29)、柴咲コウ(23)が初コンビを組んだ映画「メゾン
・ド・ヒミコ」(犬童一心監督、今秋公開予定)の完成披露試写会が7日、東京・
渋谷のシネマライズで行われた。スポーツ報知はオダギリと柴咲、犬童監督の3人
にインタビュー。ゲイのための老人ホームを舞台にした異色作となっているが、ゲ
イ役に挑戦したオダギリ、すっぴんのOL役で体当たり演技を見せた柴咲ともに役
者人生の中でも特別な作品となったという。
映画「メゾン・ド・ヒミコ」の撮影の思い出話に花を咲かせる(左から)柴咲
コウ、オダギリジョー タイトルの「メゾン・ド・ヒミコ」とは、映画の舞台と
なるゲイのための老人ホーム。柴咲が演じるのは、家族を捨てゲイの道に生き、ホ
ームの経営者となった父ヒミコ(田中泯)を憎むOL・沙織。オダギリはヒミコの
恋人・春彦を演じる。同性愛、家族愛、高齢者問題などさまざまなテーマを抱え、
作品全体に不思議なムードが漂う。
「沙織は地味なのに愛くるしさ、見捨てられないかわいらしさを持った女性。
つつましいところは私に似ているかな」と柴咲。撮影はほぼ全編ノーメーク、これ
までにないようなラブシーンにも挑んだ。「ずっと戸惑いはあったけど、それは沙
織だと思って演じてました。必要のないものなら嫌だったけどすべてが必要だった
。それがないと成り立たなかった」
昨年、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」が国民的ヒットを記録した後の作品
として多くの依頼の中から「メゾン─」を選んだ。映画デビューから5年のキャリ
アの中で、異色作となる覚悟はあった。柴咲自身は「全部が特別だけど頂点ではな
い。窓で言えば、左から2番目で上から2番目ぐらいに位置している感じ」と表現
する。
初めてのゲイ役に挑んだオダギリにも難解な作品となった。「台本を読んで作
品自体は難しいなと感じていたが、犬童監督、柴咲さんとの共演だったら成立する
のかなと感じた」。撮影中も「役づくりとかはしてない。どんな作品になるのか想
像できなかったので基本的には監督に任せてました」と、暗中模索だったという。
「出来上がりを一番最初に見る時も1人で心配していた。どう見ればいいんだろう
って。でも僕までも柴咲さんの役に感情移入できた。すばらしかった。テーマはた
くさん入ってましたけど、見る人が何を感じてもいいんじゃないか。いい映画って
そういう作品多いですよね」
柴咲との初共演に「非常にハッキリしていて気持ちがいい女優さん。僕の方が
めめしいくらい。芝居のふとした時とか、監督の演出に対する態度とかが男らしい
」。一方の柴咲のオダギリ評は「花のある人。ダサいことしててもかっこいい。ど
こから切ってもおいしいんじゃないでしょうか」。犬童監督が「4年前から構想し
てきたが、まさかこの2人でできるとは。僕はすごい運がいい」。豪華コンビのぜ
いたくな問題作ができあがった。
◆柴咲 コウ(しばさき・こう)1981年8月5日、東京都生まれ。23歳。
98年テレビ「倶楽部6」でデビュー。99年「ポンズダブルホワイト」のCM
で注目を集め、2000年映画「バトル・ロワイアル」に出演。01年映画「GO
」で多くの映画賞を獲得。
◆オダギリジョー 1976年2月16日、岡山県生まれ。29歳。高校卒業
後、米カリフォルニア州立大で演劇を学び帰国。小劇場や「デミタスコーヒー」の
CMに出演した後、2000年「仮面ライダークウガ」の主役に抜てき。03年「
アカルイミライ」で映画初主演。
◆ストーリー ヒミコの死期が迫っているため、春彦が沙織をホームに誘った
ところから物語は始まる。仕方なくホームで働くことになった沙織は、父をはじめ
とするゲイの住人たちを嫌悪するが、奇妙な関係が芽生えていく。犬童監督と脚本
の渡辺あやさんは03年にヒットした映画「ジョゼと虎と魚たち」のコンビ。ヒミ
コ役の田中は「たそがれ清兵衛」で注目を浴びた舞踊家。
◆オダジョー自信「いいぜ、おれ」
東京・渋谷のシネマライズで行われた完成披露試写会ではオダギリジョー、柴
咲コウ、田中泯(59)らが舞台あいさつを行った。
ゲイの青年を演じたオダギリは「かなり好きな作品。『いいぜ、おれ』みたい
な感じがあった」と自信満々。共演した柴咲との息はぴったりだったようで「一緒
に芝居していて刺激されることが多かった」と声を弾ませた。
そばかすやまゆ毛を描いて“メークダウン”して撮影に臨んだ柴咲は「仕事を
していない時の自分と似ている役」。オダギリについては「普段の立ち振る舞いも
かっこよくてすごい」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/jun/o20050607_10.htm