純粋さで抜てき!平原綾香本格女優デビュー
http://www.sanspo.com/geino/news/080903/gnj0809030332011-n1.htm
歌手、平原綾香(24)が10月9日スタートのフジテレビ系ドラマ「風のガーデン
」(木曜後10・0)で本格的に女優デビューすることが2日、分かった。ピアノの弾
き語りをする無名歌手で、中井貴一(46)扮する主人公の恋人。脚本の倉本聰氏(7
3)が平原の秘めた才能を見抜き抜擢した。あわせて主題歌と劇中歌を手がけることも
決定。切ない愛を、その演技と歌で体現する。
温かく、深みのある歌声で聴く者の心を癒す平原。「風のガーデン」での配役もまた
、主人公の心の支えとなる女性を演じる。
平原のキャスティングにこだわった倉本氏は、脚本を手がけた平成17年1月期のド
ラマ「優しい時間」の主題歌に平原の楽曲「明日」を推したその人。当時、同曲を聴き
、「ぜひこの曲をドラマの主題歌に」と自らオファーした。その後、同氏の作詞・平原
作曲で「あの道」をコラボレーション制作するなど、平原の表現者としての才能を理解
してきた1人だ。
ドラマは、かつて、女性関係のもつれから妻を自殺に追い込んだ医師、白鳥(中井)
が末期がんに冒され、7年間音信不通になっていた北海道・富良野の実家に戻り、老父
や2人の子供と向き合う姿を通し生と死を見つめる。平原は、白鳥に診察してもらった
ことをきっかけに親しくなり、最後の恋人となる氷室茜役でほぼ全話に登場する。
「歌手の役っていうのは、普通の役者ではなく、歌い手じゃないとできないんですよ
ね。平原さんが持っている、ある純粋さみたいなものがこの役に合っていた」と倉本氏
。内心は「できるかな?」という不安もあったが、「台本の読み合わせを聞いて、ああ
、良かった、とホッとしました」と笑った。
平原の芝居経験は、昨年1月放送の同局の深夜ドラマ「結婚披露宴~人生最悪の3時
間~」に本人役で出演し、歌を歌ったことがあるのみだが、中井は、「初めてとは思わ
ないくらいのナチュラルさに、やられた感あり!です。彼女の歌には表現力があると思
っていたが、芝居も同じように感じた」と絶賛した。
1度は出演依頼を断ったという平原は、「ストーリーを聞いただけで涙がポロポロ出
ました」と倉本氏の脚本に感動し出演を決意。「『優しい時間』で主題歌でかかわった
ときも感動しましたが、今回は役者として参加できて光栄です」と話している。歌同様
、人を優しく包み込むような演技を見せてくれそうだ。