堤真一爽演, 松雪泰子‧豔演
本日9月8日(木)よりスタートする人氣劇団、〝劇団☆新感線〞の舞台公演『吉原
御免状』の公開通し稽古が7日(水)、東京‧青山劇場で行われた。
同公演は劇団新感線結成25周年記念として行われる舞台。これまでは同劇団の
座付作家‧中島かずきと演出家のいのうえひでのりが〝いのうえ歌舞伎〞としてオ
リジナル作品上演してきたが、今回は初めて小説原作に挑戦。時代小説の寵児、隆
慶一郎のデビュー作『吉原御免状』を舞台化した。
物語は剣豪‧宮本武蔵に育てられた若武者、松永誠一郎が遺言に従って江戸最大
の遊郭‧吉原に赴き、裏柳生が狙う〝神君御免状〞の謎を追ううちに、自らの出身
の秘密を知り、吉原誕生に隠された大いなる謎の渦へと巻き込まれていく、という
もの。ミステリアスな要素もふんだんに取り入れられた時代活劇である。
主人公‧松永誠一郎役を演じる堤真一は、制作陣に「この役はこの人しかありえ
ない」と言わしめたというだけに、澄んだ心の持ち主で剣の腕の立つ誠一郎役を好
演、舞台役者として本領を発揮している。また今回のヒロイン役で誠一郎をめぐる
運命の女として登場する吉原の花魁、勝山太夫を松雪泰子、高尾太夫を京野ことみ
がそれぞれ演じ、華を添えている。中でも松雪泰子は大胆な濡れ場シーンも披露、
成熟した女性の魅力を見せた。他にも吉原の重鎮、幻齋役に藤村俊二、松永を狙う
柳生義仙に新感線の看板俳優‧古田新太など実力派が脇を固めており、華やかな中
にも重厚感あふれる仕上がりとなっている。
1幕のみの公開ではあったものの、殺陣のシーンや舞台転換など随所に新感線な
らではの演出が見られ、見ごたえは充分。クライマックスまで一気に観客の心掴ん
で離さない舞台となりそうだ。
東京公演は10月5日まで。同13日がらは大阪‧梅田芸術劇場で23日まで1
3公演が行われる。
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