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堺雅人 as 志摩野鷹也 ここまで先が読めないドラマは初体驗 上手くいけばすごいものが出來ると思う ──────────────────────────────────────── 取材報道陣に配られる資料にも「謎の男」としか紹介されない志摩野鷹也。 葛城サチ(広末涼子)をサポートする大金持ちの社長という設定こそありますが, 一体何を狙ってのことなのか...。 "志摩野"のコードは,イコール"謎"。 實は,演じる堺雅人さんにも分からないことだらけだそうで,ここまだ終着点の見え ないドラマは初体驗。期待と不安の入り混じる心境を聞きました。 Q:志摩野は正体がよく分からない男ですよね。何を考えているのか、何を隠しているの か・・・。 監督からはどんな指示がありますか? いえ、僕も皆さんと同じくらいの理解度だと思います(苦笑)。監督からの指示は特にな いんですよ。 実は・・・、という志摩野が抱える裏の部分の設定は一応はあるのですが、ドラマが展開 していく先では別にその通りでなくてもいいのかな、という気もします。 サチをサポートする動機もあるにはあるけれど、プロデューサーにお話を伺っていても、 今の時点では齟齬(そご)がポロポロ出てくるので、志摩野という人物については、決ま っているところが少ないのではないかと思いますね(笑)。 Q:演じにくい役ですね。 逆算はまず出来ないですよね。だけど、実際に撮ったVTRを見ながら次の展開を作ってい くやり方は、テレビドラマならではの手法だと思います。上手くいくのかいかないかは別 問題としても、とても面白いやり方なんじゃないかなと思います。 Q:そんな志摩野を演じる上ではどんなことに気をつけていますか? かなりのお金持ちであることと、サチの家族にものすごく興味を持っている、この2点だ けは外さないようにしています。 後は、物語が詰まってきたとき、どうにでも対応できるようにしていたい、という心積も りで考えています。 とはいえ・・・、まだ固まっていないところがあって今は様子見ですね。 刑事役の方に比べれば僕の役は動きにくい、むしろ、暴かれるのを待っているような立場 もあります。志摩野のほうからは何も仕掛けられないですから。 Q:それじゃジレンマも? それはないですね。攻めと受けで言えば、今回の役は受けであり、受け役ならではの面白 さはあるのかなと思っています。志摩野のことは最後の最後で分かるのか、もしかすると 最後まで分からないのか。“なんだったんだ、あの人は!?”・・・という(苦笑)。 Q:そうなると、ヒューマンサスペンスミステリーの“ミステリー”ご担当ですね。 うーん、僕が思うに、志摩野はヒューマン、サスペンス、ミステリー、すべてに関わって いる気がします。 今回は答えを教えられていないので本当に難しいのですが、ただ、その座りの悪さも含め て楽しんでいるんじゃないかなと思います。 終着点がない状態で、模索しながらひとつひとつのシーンを作っているというのは、初め ての経験です。 Q:サチに対する志摩野の行動がかなり気になります。 サチに何かしらの愛情があるのだとすれば、それはサチ本人にはぜんぜん伝わっていない ようですね。 志摩野は、変わった愛情表現でサチに近づいていっている。サチからも煙たがられたりす るし、ちょっと不気味がられたりもして、その表現は面白いなとも思います。 志摩野はそういう愛情表現しか出来ない人なのかなと思うし、もしそうだとすれば、それ はそれでとても魅力的な歪み方を持っている人だなと思います。 Q:亮二(江口洋介)や舜(稲垣吾郎)との距離感もどうなるのか、ハラハラします。 亮二と仲良くなったら面白いですけどね。志摩野の立ち位置は、サチとの関係でしかとら えていないので、それを邪魔する亮二と舜、と、そんな風に認識しています。 サチを真ん中にした亮二と志摩野のトライアングル、という考え方もあるわけですよね。 Q:なるほど。本当に珍しいドラマの作り方なんですね。 場面ごとの仕上がりを確認しながら、視聴者の方の反応を見ながら、作っていくやり方じ ゃないでしょうか。志摩野に関しても、今ある情報とは別の展開の仕方をするかもしれな いし、それは悪いことではないと思います。これ、上手くいけばものすごいドラマが出来 るんじゃないかという気がします。 プロデューサー、監督、脚本家と、この3人が物語を俯瞰で見て、流れをつくってそのエ ピソードを膨らましたりして連続ドラマは作られていく。 それは、俳優から見れば神様の仕事ですから。僕ら俳優は、神様にいじられる人間の仕事 をしているのであって、目の前のシーンをただひたすらに、生き生きと、ひとつひとつの 言動をできるだけ(物語の)真実に近づけていく、そういうパートを受け持っているんで す。 正しいのかどうかも、真相に近づいているのかどうかも分からない。ただ、目の前の人に 対し、そのときの心の動機で接していくというだけ・・・。 だからこそ、ドラマとしての見応えあるシーンが連続するんだと思います。我々の仕事は そういうことなんです。 Q:お話を聞くと期待が高まります。最後にメッセージをお願いします! 視聴者の方々と同じくらいのドキドキ感、先の見えなさ加減で僕自身も演じています。 生々しい先の見えない感をご一緒に味わっていただけると嬉しいです。 來源:http://ktv.jp/triangle/blog/interview_sak.html