キムタク新境地、社会派連ドラの主役に
木村拓哉(33)が来年1月スタートのTBS系ドラマ「華麗なる一族」に主演する
ことが15日、発表された。連続ドラマ主演はフジテレビ系「エンジン」以来1年半ぶ
り。原作は「白い巨塔」などで知られる作家山崎豊子さんの人気小説。70年代の金融
界を舞台に野望や愛憎を描く社会派人間ドラマ。木村は銀行頭取で欲望むきだしの父親
との葛藤(かっとう)に苦しみながら正義を貫こうとする息子を演じる。
木村が骨太の人間ドラマで新境地を切り開く。原作は権力と癒着する金融界の暗部に
メスを入れるなど、「白い巨塔」「沈まぬ太陽」同様、社会性が色濃い小説。主に若者
を対象にファッションなど数多くの流行を生み出してきたこれまでの木村の主演ドラマ
と一線を画している。時代背景も小説発表時の70年代。現代劇で「時代」や「今」を
表現してきた木村にとって新たな挑戦と言える。
制作側は「金融再編という荒波を背景に映画『ゴッドファーザー』のような華麗なる
一族の父と子の葛藤を中心とした家族の物語」と説明する。息子をたたきつぶしてでも
野望を達成し、権力をつかむことに執心する父親。純粋で強い正義感から父親と対立し
ていく長男。小説は父親を中心に描かれたが、今回は長男を主人公にして物語を見つめ
直してみるという。
父子の愛憎劇が縦軸とすれば、横軸には企業の若きリーダーとして志と向き合い戦う
姿もある。制作側は「現代のリーダーに求められる身の処し方という観点をより濃く刻
み、真のリーダーのあるべき姿を存分に演じていただきたい」とし、木村の演技が企業
の役員や管理職からも注目されることも期待している。
原作者の山崎さんも「難しい役ですが、木村さんの眼(め)に純粋さと悲しみがあり
ます。はまり役となって、“木村拓哉の華麗なる一族”と定着するようなドラマになる
ことを期待しています」と木村の演技を楽しみにしている。新境地に挑む木村は「本当
に光栄です」とコメントした。
[2006年10月16日7時41分 紙面から]
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