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『華麗なる一族』は、産み出すのに非常に苦労した作品でした。舞台が銀行というこ
と、しかも大銀行が小銀行を吸収するというありきたりの話でなく、小が大を呑むとい
う、ドラマチックな展開にしたかったため、何より銀行の取材が大変でした。今回のド
ラマ化については、まずこれをドラマ化しようという、発想力に驚いています。
この小説が発表された、30数年前の銀行業界は、とにかくきつく規制されていた時
代。ところが、今はあらゆる規制が緩和、緩和という時代、それを対比させてみようと
挑戦されたTBSの姿勢に感服しています。さらに言えば、この作品は単なる経済小説に
止まらず、人間の根源である血脈を背景に、親子の葛藤を描いた人間ドラマです。
その壮絶な生き様のぶつかり合いを、是非しっかり描いてほしいと期待しています。
主演の木村拓哉さんが演じる万俵鉄平は、男のロマンと強い意志を持った人物設定で、
難しい役柄です。
木村拓哉さんの眼には、純粋さと悲しみがあります。そんな彼が万俵鉄平をどう演じ
切るのか。はまり役となって、"木村拓哉の「華麗なる一族」"と定着するようなドラマ
になることを期待しています。
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