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無実の男の傑作逃亡劇!ついにそのときを迎える! 「ゴールデンスランバー」初日舞台挨拶 人気作家・伊坂幸太郎さんの傑作小説を、伊坂作品の映像化に定評のある 中村義洋監督が映画化した「ゴールデンスランバー」が1月30日、ついに 初日を迎え、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇2にて、主演の堺雅人さん、 竹内結子さん、吉岡秀隆さん、劇団ひとりさん、香川照之さん、濱田岳さ ん、貫地谷しほりさん、中村監督による舞台挨拶が行われました。 映画に登場するセリフにちなみ、信頼にまつわるエピソードを訊ねられた 堺さんたち。次々と撮影にまつわるエピソードを披露し、会場を爆笑で包 みました。満員のお客さんに暖かく迎えられた舞台挨拶の模様をレポート いたします。 舞台挨拶 堺雅人さん(青柳雅春役) 舞台に一歩足を踏み入れた時に、皆さんの熱気を感じ、暖かい雰囲気で迎 えられたような気持ちになりました。非常に興奮して、そして安心してお ります。みんなで作った映画ですので、感想をお伺いしたい気持ちです。 今日はこういう機会ですので、最後まで楽しんでいってください。 竹内結子さん(樋口晴子役) 皆さんが、映画をご覧いただいた後に会う初めてのお客様です。「観た後っ てどういう感じなんだろう?」とドキドキしながらここに上がってきました ら、なんだか空気がとても暖かいので、これはいい手ごたえなのではないか と嬉しく思っています。 吉岡秀隆さん(森田森吾役) スクリーンでただ走る堺さんを見て涙を流しました。こうして中村作品に関 われたことを嬉しく思います。皆さん、今日はありがとうございました。 劇団ひとりさん(小野一夫役) (自分で「ひとりさん!」と掛け声をかけて)あ、どうもありがとうござい ます(会場笑)。本当に素晴らしい作品に、素晴らしい方々と出演でき、あ りがたく思っております。私事ですけれども、おととい「アバ……なんとか」 という青い生き物が出てくる映画を観まして、「3Dの迫力がすごい」と聞いて ワクワクしていたんですが、うっかり2Dの劇場に行ってしまいまして、待てど 暮らせど何も飛び出してきませんでした(会場笑)。それに比べると、これは 劇場を選ばず、どこで観ても面白いですから、皆さん、地元に帰ったらまた別 の劇場で2度、3度とご覧ください(会場拍手)。「ゴールデンスランバー」を お願いします! 香川照之さん(佐々木一太郎役) 本当にいい映画でしたね。最後のシーンを観たとき、僕は背筋がゾクゾクッ としました。すぐ、最初からまた観たくありませんか? ぜひ2度、3度と観て いただきたい、2010年のとっておきの映画だと思います。 濱田岳さん(黒いパーカーの男役) びっくりした(会場笑)? ぜひお知り合いの方も、誘ってびっくりさせてあ げてください(会場笑)。では、失礼します(笑)。 貫地谷しほりさん(凛香役) すごくたくさんのお客さんが劇場にいらして、感動しました。もしこの映画を 観て感動した方は、お知り合いの方に勧めてください。 中村義洋監督 本当に今日はありがとうございます。毎回そうですが、映画監督という仕事は 、「初日にならなきゃ良かったな」と後悔するぐらいで、当日、何もできない のがすごく悔しいです。ここで「よーい、スタート」と100回ぐらい言ったらお 客さんが増えるというならいくらでも言うんですが、本当に何もできないんで す。皆さんの感想を何かの形で聞けたら嬉しいです。 質疑応答 MC:ちょっと感想を聞いてみましょうか。皆さん、映画はいかがでしたか?  (会場から「面白かった!」「感動しました!」と声があがり)堺さん、良かっ たですね。お客さんの率直な感想を聞いていかがですか? 堺さん: お客さん一人ひとりにお聞きしたい気持ちではあるんですが、会場全体の雰囲気 が非常に暖かくて、(映画は)やはり作り手だけでは完成しないものなんだなと 。観てくださった方が本物の体温で作品を溶かして初めてこの作品になるんだな と、そういう気持ちを新たにしました。 MC:竹内さんはいかがですか? 竹内さん: ありがたいですね。監督は「こういう日が来なければ……」と仰ってましたけど。 中村監督: なるべく避けたいと。何かやれればやりたいんですけどね。ロッカーとかミュー ジシャンになりたかったですね(会場笑)。 竹内さん: でも、「中村義洋監督です」と紹介された時の拍手の厚さに、私は「こういう作品 に出られて良かったな」と思いましたよ。 MC:さて、ここで皆さんにお題を出したいと思います。青柳のセリフに「俺にとっ て残された武器は、人を信頼することだけだから」というものがありました。この 言葉にかけて、皆さんには「監督、スタッフ、共演者の方を信頼したがためにこん な目に遭ってしまった」という楽しいエピソードをお話いただきたいと思います。 堺さん: 今回の映画は本当に信頼できるスタッフばかりで、ほとんどそういうことはなかっ たんですが、過去にスキーが上手な役というのをやった時に、僕は全然スキーがで きないんですけれども、助監督の方が「こちらで待っているので、画面を横切って 滑り降りてください。全員で止めるので」と言われたんですね。それを信頼してス ッと行ったら、その方が受け損ねて「あぁーっ!」と言いながらスキー場の奥に消 えていったという(会場笑)。死ぬかと思いました(笑)。今回はそんなことはな かったです。 竹内さん: 私も今回の現場に限ってはそんなことが起きなかったように思います。ただ、いま 思えばこの作品に入る時に監督が「竹内さん、今回役作りいらないので、なるべく 素のまま入ってください」と仰ってくださったので、「なるほどな」と思ってリラ ックスした状態で入ったんですが、ある日監督がボソッと「まあ、晴子さんは上昇 志向の強い女だからな」と仰ったんです(会場笑)。「あれ? 素で入ってその一 言って、私ってそういうこと? それって私、人間的に問題なんじゃないか」と思 いました(会場笑)。 MC:監督、覚えてますか? 中村監督: 覚えてないです(会場笑)。真逆だと思いますよ。もっと上昇志向を持った方がい いんじゃないかと。本当に頼もしい俳優さんなんですよね。女優さんというよりは 、「男・竹内結子」という感じで、尊敬してます(会場笑)。 MC:続いて吉岡さん、いかがですか? 吉岡さん: 映画作りは信頼のうえに成り立っていくものだと思いながら、幼い頃からやってき たんですが、ある別の現場で、ロケ現場に行くバスに置いていかれ、一人ぽつんと ホテルで待ったことが2度ほどありました(会場笑)。それで慌てて現場に行って 監督から演技指導をいろいろ言われたんですけど、そう言われながらも「僕は今日 、置いていかれたんだよな」という気持ちでいっぱいで、「信頼ってなんなんだろ う」と思いました(会場笑)。 ひとりさん: この現場ではもちろんそういうことはなかったですが、独身時代に飲み会で素敵な 女性に出会って、メール交換をして何回かデートを重ねたんです。僕は想いを寄せ ていたので、「そろそろ勝負かな」と思ったんですが、その矢先に「実は私、芸人 ハンターです。芸人さんが大好きで、あの人とも、あの人とも、実はそういう関係 です。でも、馬鹿らしいので卒業します」というメールが届いたんです。「まさか あの娘が!?」というショックが半分と、「卒業するまであと一人待てなかったかな 」というショックがありました。全然いい話じゃないです(会場笑)。それと、ち ょっと前に起きたショックなことは、あちらのカメラマンの方に「ひとり、前に出 過ぎだぞ。下がれ、下がれ」と言われて下がったことです(会場笑)。 香川さん: こう並ぶと僕が一番年上で、歳をとってしまったなと思ったんですが、この歳にな るとあまり芝居のことを言われなくなるんですよね。でも、本当は言ってもらいた いし、「羽を傷めた小鳥のように怯えた気持ちで現場にいる僕を支えて」という気 持ちなんです(会場笑)。それが、とても信頼する監督と初めて仕事をさせていた だいたある現場で、僕は主人公がある罪を着せられて逃げていくのを追いかける役 だったんですが(会場笑)、リハーサルで監督が「そういう感じじゃなくて、こう やってくれないかな」と、首をかしげるんですね。それも何回もで、「お、これは 嬉しい!」と(笑)。 皆さんはご存知ないかもしれないですが主人公に自首を促すシーンがあって(会場 笑)、結局リハーサルでは答えが見つからず、監督がものすごく手の芝居を熱心に 「いや香川さん、そうじゃなくて、手をもっとこう出してください」と説明してく ださって、やってみるんですけど「香川さん、そうじゃない。もっとゆっくり、こ う出して」と(会場笑)。2日かけて、夜も白む頃に「OK!」と言われて、「この 監督に会えて良かった」と思ったんですが、完成した映画を観たら、顔が映ってな い……(会場笑)。「あれ? 信頼はどうしたんだろう?」(笑)と。まあしかし 、あのカットがこの映画の大好きなところです(会場笑)。この映画をぜひ観てく ださい。 濱田さん: 僕はこの映画でアクションを初めて経験しまして、車から降りるところなどはワイ ヤーを使っているんです。1日ではできないことなので東京で練習をして、いざ仙台 で本番をすることになったんですが、僕はワイヤーを信頼しすぎて自分で頑張るこ とをサボってしまったんです(会場笑)。もちろんプロの方にサポートしてもらっ ているし、「ワイヤー、すごいんだろうな」と思ってしまったんですね。それでい ざバク転をしてみたら、垂直落下式ブレーンバスターみたいになってしまって、首 から落ちてしまったんです(会場笑)。だからぜひ、皆さんもワイヤーは信じすぎ ないように(会場笑)。 香川さん: 皆さん、ワイヤー使わないから。 濱田さん: あ、良かった(会場笑)。では、ワイヤーと関わる機会があったら、ぜひ自分が頑 張ることを忘れずに(会場笑)。 香川さん: だから皆さんないって(笑)。 濱田さん: あ、そうですか。でしたら、ワイヤーと関わることがないといいですね(会場笑)。 貫地谷さん: この会場に来るまでにエレベーターに乗るので、堺さんと「親指でエレベーターの ボタンを押しましょうよ」と話していたんですね。なのに、何階で降りればいいの か分からなくて、堺さんがすごい剣幕で「何階ですか?」と聞いていざ中に入った ら、おじいちゃんみたいな笑顔をして、その話をまったく忘れていて(会場笑)。 なので、信頼しすぎは良くないなと思いました。 堺さん: 5秒ぐらい前のことをね(会場笑)。 MC:中村監督はいろいろ言われていましたが……。 中村監督: 僕は皆さんのこともスタッフのことも信頼していますね。本当に信頼して何本か やっているメイクの女性の方がいるんですが、信頼している竹内結子という女優 の回想シーンがありまして、その中でショートカットのかつらをかぶるんですね 。ところが、その女性から「衣装合わせの時と違って、実際に付けたらこうなっ ちゃったんです」と、ものすごく高い位置で前髪が揃っている竹内さんの写メー ルを持ってこられて、そのドッキリを半日ぐらいずっと信じて「じゃあ、どうす るんだよ」と言っていました(会場笑)。 MC:皆さん、この現場では裏切られるようなことはなかったと仰ってましたが。 中村監督: 香川さんは、自分からカメラ見えてないでしょう? 自分からカメラが見えてな かったら、カメラに映ってないですよ(会場笑)。 ■最後に、堺さん、竹内さんからメッセージが送られました! 竹内さん: はぁ……(会場笑)。あ、いや疲れたのではなくて、しみじみ思ったことがあっ て。この作品に出演できて嬉しく思うと同時に、自分自身もこの作品を観た時に 、胸の中に温かいものが残る作品だと思いました。もしいまご覧いただいた皆さ んの心の中に同じものがあったとしたら、「たいへんよくできました」という形 で何か皆さんに伝えていただけたらと思います。 堺さん: この映画を初めて観た時に、これほど客観的に観られない映画は初めてだと思い ました。シーンを観る度に、「この日は暑かったな」とか「この日のご飯はこん な感じだったな」とか「スタッフの人があそこでヘトヘトになってたな」とか、 いろいろなことを旅のアルバムをめくるように思い返しながら観ていました。そ れはこの映画が、いろいろなものが詰まったジャンル分けしにくい映画で、物語 としてしか皆さんにお伝えできないし、それは映画を観るという行為でしかこの 物語に参加できない、極めて映画らしい映画になっているんじゃないかと思って おります。 今日こうしてお会いできました皆さんと、こういう機会があったということはき っと一生忘れないと思いますし、皆さんにとっても何かこの映画が人生の中でち ょっとでも大きな意味を持つ作品になることを心から祈っております。今日は本 当にありがとうございました。 2010.1.30 TOHO http://www2.toho-movie.jp/movie-topic/1001/11goldenslumber_sb.html