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歴史教科書にも載っていない、戦争の歴史 『少年達は戦場へ送られた』 毎年、民教協(民間放送教育協会)加盟各社から提出された企画より、1つの 優れた企画を選んで制作、放送される「民教協スペシャル」。今回は応募のあ った23編から、崔洋一(映画監督)、森達也(映画監督・ジャーナリスト)、 星野博美(写真家・作家)の各審査員が、一時審査、二次審査を行い、信越放 送の「少年たちは戦場へ送られた」が最優秀賞を獲得。2月に放送されることと なった。 第24回民教協スペシャル「少年たちは戦場へ送られた」は、“満蒙開拓青少年 義勇軍 頓所(とんどころ)中隊”の軌跡をたどるドキュメンタリー。当時、 15歳だった少年たちも、今は80歳…。彼らとともに、行方不明となったままの 、中隊を率いた国民学校の教師・頓所好文(当時33歳)の長女が、中国・旧満 州を訪れその足跡をたどる。 1月26日、この番組の試写と記者会見が行われ、番組を制作した信越放送の岩井 まつよ(取締役・情報センター担当)、田中哲郎(プロデューサー)、手塚孝典 (ディレクター)のほか、ナレーターを務めた山根基世(元・NHKアナウンサー) らが出席。番組にかける思いや見所を語った。 会見冒頭での挨拶では、岩井取締役(信越放送)が「長野県は旧満州国に、全国 一多く開拓団、青少年義勇軍を送り出している。終戦後の混乱の時には、非常に 悲惨な逃避行があり、日本に無事帰れたのは49%です。今回、若い手塚ディレク ターがこの企画を取り上げるにあたり、若い人が若い感覚で若い視聴者に伝えて いくことが、意味があるんじゃないかと思い、うれしかった」と述べた。また、 田中プロデューサーは「当時少年だった彼らの心情を語る吉岡秀隆さんには、自 分が14歳だったら…という想像をしてもらった。若い世代、特に同じ年代の中高 生に「自分だったら…」という視点で見てもらいたい」と、ナレーションを担当 した山根も「あらためて「ことば」の重さを感じました。1人でも多くの方に見て いただきたい」と語った。 試写後、手塚ディレクターからは、「中国取材に行けた事は非常に有意義で、行 かなければ分からなかった事もあった。少年達は被害者であり犠牲者だが、日本 の加害性を担わされていたいう事は、やはり無視出来ない所でした。取材が終っ て、戦後の65年目の今とは何なのかという事を考えたが、痛みだとか、無念さだ とかは、今もずっと続いている。結局、誰にとっても戦争は終ってなかったと強 く思いました」と、番組制作を経てのコメントが。 記者からの「なぜこういったテーマを選んだのか?戦争を若い世代に伝えていく 苦労は?」との質問には手塚ディレクターが「やはり自分も知らなかったこと、 歴史教科書にも載っていない、そういう戦争の歴史がまだまだあるんだろうと思 いました。戦争について語るというのは、大きなテーマのひとつだと思いますし 、地域の戦争の歴史っていうものは、これからも伝え続けていきたい。「今さら 」とか「またか」と言われても、何か新しい視点をもって伝え続けることが大切 だと思います」と答えた。 歴史の教科書には載っていない、戦争の歴史。今回、その一片が明らかにされる 。放送は、2月、民教協加盟の各テレビ局にて放送。 第24回民教協スペシャル「少年たちは戦場へ送られた」 65年前“満州”に送られた15歳の少年たち─、そこには過酷な運命が待っていた 。老齢となったかつての少年たちが、初めて語る“知られざる”戦争の真実。 満蒙開拓青少年義勇軍─。「満州へ行けば地主になれる」という言葉を信じ、貧 しい農家の子供たちは希望に燃えて海を渡る。しかし、彼らを待っていたのは、 ソ連軍侵攻にはじまる苦難の逃避行と過酷な収容所生活…多くの仲間が命を落と した。生還した少年たちも現在は80歳。最後の慰霊にと、2009年夏、中国・旧満 州を訪れた。このたびで、かれたは当時の惨劇・壮絶な体験を、初めて明らかに した。戦禍を生き抜いた少年たちが語る戦場の記録から、「戦争とは何か」「平 和とは何か」をあらためて問いかける。 ナレーション:山根基世  語り:吉岡秀隆 企画:財団法人民間放送教育協会 制作著作:SBC信越放送 テレビ朝日放送日時:2010年2月11日(木)10:30~11:25 2010/2/11(木)各放送局にて放送(※RKB毎日放送のみ2/13(土)予定) 2010.1.27 テレビドガッチ http://dogatch.jp/blog/news/ex/1027018566.html