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港北医大の救命センター。本日もあわただしく、一刻を争う急患 が運びこまれてきた。待ち受けたナースの桜井ゆき(須藤理彩) は、指示された点滴剤が何か忘れてしまう二人の研修医、矢部淳 平(伊藤英明)と太田川奈津(田畑智子)、に注意を与えながら 足早に初療室へと向かった。初療室ではすでに神林千春(小日向 文世)、馬場武蔵(宮迫博之)、城島俊(谷原章介)ら三人の医 師が集まっており、そこに医局長の小田切薫(渡辺いっけい)も 加わって、迅速にして最良の処置が行われようとしている。  とそこへ、急患がヘリコプターで搬送されてきた。ゆきは、患者 に続いてヘリから降りてきた一人の男性を見て驚いていた。「口 腔に血液が詰まっていたので窒息状だったので・・・」。それは かつて同じ救命センターにいた進藤一生(江口洋介)だったのだ。  そのころ香坂たまき(松雪泰子)は上司の神宮教授(津嘉山正種) から第一外科から救命センターへの異動を言い渡されていた。昼 夜を問わず一日切れ間の無い生活。たまきは今までの医者の世界 と大違いな救命センターの現場に愕然とする。