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11回目 TBS系列 06月 演出:清弘誠 脚本:山元清多 エリ子の帰国が近づいたある日、引っ越し荷物と共に、若い女・小松原 須美(松雪泰子)がやってくる。五郎(田村正和)の娘・菜穂の同級生 で菜穂の了解を得て、二階に住むという。  神戸(橋爪功)と森川(角野卓造)は喜々として二階を明け渡す。聞け ば須美は無職だが不倫癖があり、若い男に興味がないという。色めきっ た神戸と森川はそれぞれに仕事を世話しようと申し出る。そして五郎も 仕事の世話を申し出た。それは須美を望月家の家政婦にというものだっ た。五郎は神戸と森川に出ていくように言う。二人は五郎が抜け駆けす るつもりなのだと確信し、「絶対出ていかないぞ」と言い残して外出す る。夕方、神戸が帰ってきた。そこには須美のコンタクトレンズの具合 を見ている五郎がいた。 キスしていたものと勘違いした神戸は大騒ぎ。森川も帰ってきて、もう 一度ハワイに行くと言い出し、騒ぎに拍車をかける。混乱の最中、神戸 に妻から電話がはいった。娘が40過ぎのバツイチ男と結婚するらしい。 自分の浮気は棚に上げ、神戸は結婚に反対するため家に帰っていく。い ざ神戸と森川が去ってみると五郎は妙に淋しい。庭で河野さんからあず かった犬にむかって「でもこの方があいつらのためなんだ」と心情を吐 露する。その様子を二階からのぞき見た須美は、五郎のやさしさに感動 し、うっかり植木鉢を落としてしまう。須美はあわてて庭に降りようと してけがをする。須美をソファに運んで、けがの手当をする五郎に須美 はキスをし、「好き」とささやく。しばし見つめ合う二人。やがて意を 決した五郎は須美を抱き上げ寝室へ運び、ベッドに寝かせるのだった。