しずちゃんの演技に号泣! 今、最も“泣ける”映画はコレ
雑誌「Weeklyぴあ」調査による、9月23日(土)公開の映画満足度ランキングでは、“泣
ける”と評判の『フラガール』が、92.8点という高得点をたたき出し、1位となった。2
位には家族のあり方を問う『紀子の食卓』、3位にはアダム・ サンドラー主演の『もし
も昨日が選べたら』が入った。
『フラガール』は、“常盤ハワイアンセンター”の誕生に際するエピソードがもとにな
ったストーリー。約40年前、相次ぐ炭鉱の人員削減で、閉塞した北のまちに元気を取り
戻そうと立ち上がった人々が、一大レジャー施設「常磐ハワイアンセンター」の建設を
決定。目玉としてフラダンスショーを掲げ、メンバー募集に集まった少女達の頑張る姿
がいつしか町の活気へと繋がっていく。
迫力溢れるフラダンスを披露するのは、講師役の松雪泰子、メンバーとなる蒼井優、“
南海キャンディーズ”のしずちゃんこと山崎静代ら。松雪のソロで踊るフラダンスのカ
ッコ良さに痺れ、レッスンシーンでのメンバーの頑張りに応援したくなり、蒼井の鬼気
迫るダンスに衝撃を受け、ラストのフラダンスショーに拍手を贈りたくなる。炭鉱のま
ちの陰とフラダンスの陽がしっかり映し出され、日常の中のたわいもない笑いがうまく
忍び込まれた、ストーリー構成がしっかりした作品。しずちゃんはお笑いシーン担当か
と思いきや、後半かなり重厚なシーンを任され、その真剣な演技に心打たれる。“泣け
る”と評判の本作だが、実際には涙を強引に引き出そうとする作品ではなく、気がつい
たら自然と涙が流れていた…という人が多い。観客からは、「涙腺を刺激するポイント
が満載」「フラダンスでこんなに泣けるなんて」「しずちゃんの演技に思わず泣いてし
まった」という声があがった。現在公開中の作品の中でも総合でトップに立つ満足度の
点数となった。
2位の『紀子の食卓』と3位の『もしも昨日が選べたら』は、ともに家族の真のあり方に
ついて考えさせられる作品だが、描かれ方はかなり異なる。『紀子の食卓』は、自分の
居場所や家族に違和感を感じ、レンタル家族の一員となる少女とその娘の消息を追いか
ける家族を重厚かつシリアスに描く。『もしも昨日が選べたら』は、仕事人間の父親が
人生を早送りできるリモコンによって、逆に家族の大切さに気づいていく姿をコミカル
かつハートフルに描いた作品。
話題のキアヌ・リーブス主演の『イルマーレ』は10位以内となったが、ニコール・キッ
ドマン主演『記憶の棘』はランク圏外となった。
(本ランキングは、2006年9月23日(土)公開の新作映画18本を対象に、ぴあ編集部による
映画館前で出口で調査した)
9月28日(木)付最新ランキング ─ 9月23日(土)公開映画
順位 タイトル 平均点 回答者数 最高点 最低点
1 フラガール 92.8点 62人 100点 80点
2 紀子の食卓 87.5点 26人 100点 75点
3 もしも昨日が選べたら 86.9点 76人 100点 60点
4 サムサッカー 86.4点 42人 100点 50点
5 ストロベリーショートケイクス 85.2点 39人 100点 40点
6 イルマーレ 84.3点 81人 100点 50点
7 セレブの種 84.1点 22人 100点 65点
8 西瓜 84.0点 21人 100点 50点
9 風のダドゥ 83.7点 15人 100点 60点
10 天軍 83.3点 15人 100点 50点
(@ぴあ) - 9月28日11時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060928-00000000-pia-ent