【演出家・作家・劇団☆新感線 主宰】 いのうえ ひでのり
1960年1月24日生まれ。
80年の「劇団☆新感線」旗揚げ以来、奇抜なアイデアとハードロック魂で独自の世界を
構築してきた。役者の資質を見極め引き出す演出家としても注目され、劇団☆新感線か
ら筧利夫、渡辺いっけい、羽野晶紀らを輩出。
また、作演出の作品として、ネタモノと呼ばれる「轟天」シリーズは、業界内部にもフ
ァンが多い。最近では『レッツゴー!忍法帖』(04年)がある。
劇団の本公演以外では稲垣吾郎主演『広島に原爆を落とす日』(97年)、上川隆也主演
『天保十二年のシェイクスピア』(02年)、松岡昌宏主演『スサノオ』(03年)等プロ
デュース公演の演出を多数手がける。
02年には『アテルイ』(市川染五郎主演)で、作品賞として朝日舞台芸術賞・秋元松代
賞を受賞。
04年には日本演劇協会賞を受賞。
【作家】中島 かずき(なかしま かずき)
1959年8月19日生まれ。
舞台の脚本を中心に活動。座長、いのうえひでのりとは高校演劇を通して知り合う。
85年4月『炎のハイパーステップ』より座付作家として「劇団☆新感線」に参加。以来
、『スサノオ』『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』など、“いのうえ歌舞伎”と呼ばれ
る歴史や神話をモチーフにし、物語性を重視した脚本を多く生み出した。複雑に絡み合
う伏線を多用した物語は、疾走感とグルーヴ感あふれる演出とあいまって、新感線の代
表作となっている。
また、ながさき阿蘭陀年オリジナル音楽劇『出島』(00年・木の実ナナ主演)、音楽活
劇『レディ・ゾロ』(03年・匠ひびき主演)、『OINARI -浅草ギンコ物語-』(03年・
宮本信子主演)等の外部への書き下ろし作品も多数。
02年には『アテルイ』で朝日舞台芸術賞・秋元松代賞と岸田國士戯曲賞を受賞。
また最近では、漫画の原作をはじめOVA『Re:キューティーハニー』の脚本や小説版『
髑髏城の七人』を書き下ろすなど、活躍の場を広げている。