Interview 其の二 凛凛役 水川あさみさん
Q:今回『西遊記』への出演が決まった時の感想をお聞かせください。
A:『西遊記』は本当に有名な作品で、知らない方はいないぐらいですよね。そ
の作品に、マネージャーから『出演が決まったよ』といわれた時、まず私の
役が何かを想像したんです。『もしかしたら、河童の沙悟浄役かな? えっ
、豚の猪八戒?』とか、ちょっと心配しました。でも、頂いた役は凛凛とい
う女の子だったので、ホッとしたんです(笑)。
また、凛凛は全くのオリジナルキャラクターだから、まっさらの状態から
キャラクター作りが出来るので、とても嬉しかったです。楽しみながら演じ
ています。
Q:オリジナルだくに、なぜ悟空たちと旅を続けているのかもわかりませんね。
A:そうなんですよ。私も謎だらけなんです。ですので、役作りは台本を読んで
受けた印象をそのまま当てはめている感じですね。実は、凛凛の正体につい
ては少しだけプロデューサーから伺っているんですが、台本も完成していな
いので今はまだ内緒ですよ。
Q:旅を続ける悟空たちの中で、紅一点の凛凛。そんな凛凛の恋愛は?老子にす
り寄ったりもしていますが…。
A:老子に近づくのは、お宝やお金目当てで、恋愛とは違いますよ(笑)。でも
、この先、もしかしたら…という展開も用意されています。凛凛の正体とと
もに、恋も楽しみに待っていて欲しいですね。
Q:アクションシーンも多い作品です。
A:はい。でも、凛凛は香取さんたちが繰り広げているアクションまではいって
ないと思います。妖怪が投げた武器を“宝物入れランドセル”みたいな袋で
なぎ払ったりするぐらいですからね。それよりも、凛凛は発生した事件の謎
解き担当のような…。
Q:何でも知っていますよね?
A:本当に異様なぐらい何でも知ってます(笑)。そんな物知りに、悟空は突っ
込むんですけど、三蔵たちは気づかないで頷いていたりするのが面白いです
ね。
Q:ぞれも凛凛の謎のひとつですね。そんな凛凛を演じていて大変なことは?
A:演技については、全くありません。もう、彼女を演じているのは楽しくて仕
方がないんです。役作りをどうしようか悩むよりも、香取さんたちとのセリ
フの掛け合いのタイミングに意識を集中させているんです。その時の現場で
、みんなで何回もリハーサルをやりながら合わせて行くんですよ。そして“
謎解き”は凛凛におまかせ! みたいな(笑)。
Q:共演者のみなさんはいかがですか?
A:香取さんたち、悟空一行を演じるみなさんは、本当に大変そう。でも、みな
さん私と同じように役を楽しんでいらっしゃいます。カメラが回ると、役に
溶け込んだみなさんが活き活きとしてくるような…。みなさんが役にピッタ
リの方たちばかりなんです。
Q:では、客観的にドラマをご覧になっての感想は?
A:撮影している時は、CGなどもあるので、どんな映像になるのか全く分からな
いんです。これは、香取さんたちもみんな同じで“一体、どうなるんだろう
?”って。ただ、仕上がった映像を見ると毎回、ただただ驚きです。アクシ
ョンシーンも砂漠のシーンも…苦労した甲斐があったとしみじみ思えるほど
良く出来ていますね。また、派手でストーリーも分かりやすく、カッコいい
アニメを見ているような感覚でした。それでいて、ちゃんと心に響くものが
織り込まれているのが良いですね。
Q:最後に『西遊記』の見どころ、視聴者のみなさんにメッセージをお願い致し
ます。
A:見どころを聞かれると、いつも困るんです。上手く言えないんじゃなくて、
ずるいかもしれないけど全部なんですよ。最初からエンドロール、次回予告
までの全てが見どころ。映像の隅々まで見て頂きたいです。最近は、驚くよ
うな事件ばかりが目立ちますが『西遊記』という作品をあえてこの時代に出
来る、演じられることは作り手として嬉しいです。
みなさんには『西遊記』から天竺に向かうという夢、希望を持った悟空た
ちから、ありきたりのようだけど、中々得られないメッセージを感じて頂け
ればいいな。
http://wwwz.fujitv.co.jp/gokuu/interview/main_02.html