ディズニーの新作アニメ映画「ボルト」の完成記者会見が9日、東京・新宿のホテルで
行われた。製作総指揮のジョン・ラセター氏や、吹き替えで出演した佐々木蔵之介さん
、江角マキコさんらが見どころを語った。(アサヒ・コム編集部)
映画は、ハリウッドのスタジオで育てられた白い犬「ボルト」が主人公。ふだんは「
ヒロインを守るため悪と戦うスーパードッグ」という設定でドラマに出演していて、そ
の世界が現実だと信じ込んでいる。ある日、ドラマの中で誘拐されたヒロインを助けよ
うと、本当にスタジオ外に飛び出してしまったボルト。現実の世界を初めて知り、自分
はスーパースターでも何でもなかったことに気づくが、ヒロインを救けるための旅は続
く──。信じてきた世界が虚構とわかっても、なお愛の力を信じることの強さが描かれ
ている。
日本語吹き替え版でボルトの声を演じた佐々木さんは、これが声優初挑戦。「演技の
幅が広がった。(ソフトバンクのCMで犬の声を演じている)北大路欣也さんと肩を並
べたかも」と笑いを誘った。ボルトの相棒の野良猫「ミトンズ」役の江角さんは「唇と
セリフを合わせるのが大変でした。自分にできるのか不安になる時もありましたが、一
度気持ちが入ってからは楽しくできました」と話した。
お笑いコンビ「キャイ~ン」の天野ひろゆきさんは、ボルトたちを励ますハムスター
「ライノ」役。「信じていれば夢がかなう、という熱いメッセージを伝え続ける重要な
役。自分でも感動しました」と語った。会見では相棒のウド鈴木さんが乱入。「僕も出
演しているんです!」と主張したが、それは見てのお楽しみのようだ。
製作総指揮のラセター氏は、「トイ・ストーリー」や「ファインディング・ニモ」で
知られる米アニメ界の第一人者。
活動の拠点としてきたピクサー社がディズニーに買収されたのに伴い、両社のチーフ・
クリエイティブ・オフィサーとして全作品を監修することになった。「私のディズニー
での最初の作品を誇りに思う。愛する日本の観客に、ぜひ早く見てほしい」と話した。
8月1日(土)から全国ロードショー。日本語版エンディングテーマは甲斐名都さん
。一部劇場では3D方式(ディズニー ・デジタル3-D)の同時上映もある。
http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY200906090260.html