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変身!弾けまくり凛子
「第79回アカデミー賞」授賞式から帰国した女優の菊地凛子(26)が2日、再始
動した。6月公開のコメディー映画「図鑑に載ってない虫」(三木聡監督)の撮影のた
め、神奈川・三浦半島のロケに参加。レッドカーペットで見せたあでやかな姿からは一
転。個性的な元SM嬢役で白目をむいてみせるなどはじけた演技で女優業の再スタート
を切った。
開かないはずの車のドアが、なぜかガチャ。その瞬間、菊地のほおが緩んだ。「カー
ット!」三木監督の声に、「すみませーん、開いちゃいまいた」菊地の声が明るく響く
。三浦半島の先端で行われたロケ。半年ぶりの撮影再開となった「図鑑に載ってない虫
」の現場は、和気あいあいとした空気が流れていた。
「図鑑─」での菊地の役どころは、元SM嬢でリストカットマニア、さらにそのリス
トカット跡でわさびを下ろしてみせる強烈なキャラクター・サヨコ。昨年8月から約1
か月間撮影したが、主演の伊勢谷友介(30)が足の指を骨折し一時中断していた。そ
の間に「バベル」での演技が全米で評判を呼び、菊地はオスカー候補に。半年間で状況
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は激変したが、菊地自身は何事もなかったようにコミカルに演じた。
昨年7月に東京駅の甘味処で面接して菊地の起用を決めた三木監督は、半年ぶりに顔
を合わせたオスカー候補に「あの赤じゅうたんの次がこの現場ですよ」と笑いながら、
「『図鑑─』に帰ってくると、サヨコの顔で戻ってきてくれた」。伊勢谷も「え?って
言ってる時の顔、すごかった。カメラに向いてないのに、白目むいてるんだもん」と菊
地の“プロ根性”をべた褒めした。
「現場にいることが私の仕事。ああいったこと(レッドカーペットや授賞式)はおま
けでやってきたこと。自分がやるべきことがあることに安心します」日本中が注目した
アカデミー授賞式から4日。女優・菊地凛子が再び走り始めた。
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