「かもめ食堂」トリオで癒やしの夜…荻上直子監督がテレビドラマ初監督
映画「かもめ食堂」「めがね」の荻上直子監督(36)が、テレビ
ドラマの監督に初挑戦したことが14日、分かった。女優の小林聡美
(42)、もたいまさこ(55)が出演する日テレ系バラエティー番
組「2クール」(土曜・深夜0時55分)の17日放送分で、図書館
を舞台にした「つくし図書館」を制作。荻上作品の常連でもある小林
、もたいが、映画同様に“まったり”と癒やしの空間を表現した。
荻上監督が、気心の知れた映画チームでテレビドラマに新風を吹き
込むことになった。
「2クール」は小林ともたいが、日常的、非日常的なシチュエーシ
ョンに置かれ、「たき火」「店番」「同窓会」など毎週異なる題材を
自由に演じるというもの。台本はなく、2人のフリートークで構成さ
れ、今回(17日)はドラマを企画。レギュラーの2人がヒットした
「かもめ食堂」「めがね」といった作品に出演したことから、荻上監
督に依頼した。
荻上作品といえば、ゆったりした時間の中で、役者たちの芝居の独
特の間が特色。見終わった後に安らぎ感を覚えるが、ドラマでも同様
の空間が表現されている。「つくし─」は図書館で働く小林ともたい
に、光石研(46)、吉岡秀隆(37)を加えた4人が出演。せわし
ない日常を忘れさせる“体にいい”会話が終始繰り広げられている。
作品の仕上がりに町尻具宗プロデューサーは「荻上監督と仕事をご
一緒することができてうれしかったです。光栄です。『めがね』や『
かもめ食堂』にもひけを取らない作品になっていると思います」と太
鼓判を押す。
過去にテレビドラマは「サボテン・ジャーニー」(04年・日テレ
系)、「やっぱり猫が好き」(05年・フジテレビ系)で脚本を担当
した経験はあるが、監督となれば今回が初めて。勝手は違うが、小林
、もたいら常連組が演じただけに、荻上監督の手応えも十分だ。「本
当に面白いです。こんなにスペシャルな役者さんがそろっているんで
す。面白くないわけがないのです。そして、やはり面白いのです」と
話している。
2008年5月15日 スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080515-OHT1T00064.htm