◎第二話
念願のデート、しかもばりばりの記念日にしようと張りきっていたというのに、テレク
ラ男と間違えて連れさらわれてしまったハジメ。
だが女たちは勘違いも何のその、勝手に盛り上がっていく。
すると突然、サム・ライ美が興奮のあまり痙攣しながらぶっ倒れてしまった。
あわてふためく3人とハジメ。コヨミが応急処置をほどこそうとするが、サム・ライ美
はますますオカルトチックに泡を吹きながら激しく痙攣するばかり。
そこへ見知らぬ女が突如現れ、サム・ライ美の顔に思いっきり水を吹きかけた!!
この荒療治に、ようやく正気に戻るサム・ライ美。
しかしこの女は一体誰なのか?
ラブホテル「ラ・ヴィアン・ローズ」のフロント受付であり、メタ理香の限りなく他人
に近い親戚、マチルダだった。
未経験のメタ理香が経験豊富なマチルダに、万が一の時の為にと計画を打ち明け、協力
してもらおうとしていたのだった。
「4人だけの秘密だったのに!」と怒るコヨミだったが、「立会人になるだけよ」と余
裕のマチルダ。
だが、この時になってもイマイチ状況がつかめていないハジメだった・・・
そんなハジメに、彼女たちは「自分たちの計画は処女を捨てるために男をさらって襲う
こと」だということを明かす。
計画の全貌を知り慌てるハジメに、腹をくくれと迫る4人組とマチルダだったが、
「…僕も初めてですから」とハジメ。
その言葉に一瞬静まり返る女たち。
「この子にだったら捧げてもいいって思える女性と出会うまでは、大切にとっておこう
と決めてるんですからっ!」
そう、なんとハジメはまだ童貞だったのだ!