作者Eriol (半緣心死半緣淇)
站內KOF
標題[劇情] 2003 アウトローチーム--背景故事
時間Mon Dec 10 23:27:12 2012
http://you.lolipop.jp/s/kof/2003/outlaw.html
「ヘイヘイヘイ! どきなチンピラ。そこは俺の席だぜ?」
「嘿嘿嘿! 讓開啊痞子。那是我的位子!」
「‧‧‧」
「‧‧‧」
「シカトかよ。ギース様、このカンフー野郎、少し教育してやりましょうか?」
「不甩我啊。基斯大人,我來教訓教訓這個功夫痞子吧?」
「犬に譲る場所などない」
「這裡沒有可以讓給狗的位子」
「‧‧‧よく聞こえなかったぜ。もう一度言ってみな?」
「‧‧‧我聽不清楚欸。再說一次啊你?」
「飼い犬の居場所は犬小屋だと言った。これで満足か?」
「我說小狗應該待在狗屋裡。這樣滿足了吧?」
「てめぇ‧‧‧」
「你這王八‧‧‧」
「ヒャハハハ、いいぜ兄ちゃんたち。見物してやるよ。とっととおっぱじめな!」
「嘻哈哈哈,兩位小哥。讓我看看熱鬧吧。趕快開始吧!」
それが、初めて三人が顔を会わせた日の、それぞれの第一声だった。イギリス出身の棒
術使い、ビリー・カーン。闇のブローカー、山崎竜二。そして、ゆったりとした拳法着
をまとった長髪の男。
這就是三人碰頭的日子,各自所說的第一句話。英國出身的棒術高手:比利。黑暗掮客、
山崎龍二。還有穿著功夫裝束,泰然自若的長髮男。
「確かてめぇ、牙刀とか言ったよな。長生きしたけりゃ、口の聞き方を学習しな」
「果然是你啊,那個叫什麼牙刀的。如果你想活久一點,最好學學怎麼說話」
「‧‧‧」
「‧‧‧」
八極拳を始めとする剛系の拳法を使いこなすというその男は、まだ若く、がっしりとし
た体格で、そして周囲の空気を張り詰めさせる何かを持っていた。が、それで臆するよ
うな殊勝な人間は、この広い部屋の中に一人もいない。その彼らを一堂に集めることが
できる人物もまた、この街に一人しかいない。
那個男的還很年輕,看來是使用八極拳為基礎,剛猛一路的拳法,鐵打般的身子,而且似
乎有某種會讓四周緊張起來的特質。不過,在這寬廣的房間裡,沒有一個人因此感到敬畏
。能夠把這些人物號召起來的,在這城市裡也只有一個人。
ギース・ハワード。
基斯‧哈瓦特。
ハワード・コネクションの総帥にして、古武術の達人。そして裏社会に巨大な権力を持
つ、闇の支配者である。
Howard‧Connection的首領,也是古武術的高手。在黑社會裡有龐大的權力,是黑暗的支
配者。
「手をとって親愛のダンスを踊れ、とは言わんが‧‧‧」
「雖然我不會要你們手握著手親親愛愛地跳舞‧‧‧」
苦々しく葉巻を揉み消したギースは、深く腰掛けたまま、革張りのイスを180度回転
させ、全員に背を向けた。
基斯很不愉快地揉著手裡的菸草,就這麼坐在皮椅上,轉個180度背向所有人。
「クライアントの前では、もう少し仲の良いフリをしてはどうだ?」
「在客戶面前,好歹也裝關係好一下吧?」
周囲を見下ろす高層ビルの最上階からは、彼の街、サウスタウンが一望できる。
在這能夠俯瞰周圍的高樓最上層,他的城市,南鎮能夠一望而見。
「クライアントだと? この俺を雇ったつもりか」
「客戶? 你想雇用我」
牙刀は立ち上がった。
牙刀站了起來。
「くだらん。俺は格闘大会などに興味はない。帰らせてもらうぞ」
「無聊。我對什麼格鬥大會沒興趣。讓我走吧」
ビリーは肩をすくめ”好きにするがいいさ”と小さく呟き、ギースは背中を向けたまま
で言った。
比利聳了聳肩,小聲地碎唸道"隨你便",但基斯仍背向眾人說道。
「この街‧‧‧サウスタウンには、さまざまな人間がやってくる」
「有各式各樣的人會造訪這個城市‧‧‧南鎮」
牙刀はギースの言葉を無視して、ドアに足を向けた。
牙刀不理基斯的話,繼續走向門邊。
「例えば、行方不明の兄を探している日本人の少女とか、な」
「比方說,正在找尋下落不明的哥哥的日本少女,之類的」
牙刀の足が止まった。
牙刀停下腳步。
「だから何だ。俺には関係ない」
「那又怎樣。跟我沒關係」
「それはそうだ。だが、この街にはほかにも大勢人間がやってくる。貴様によく似た拳
法使いが、その中にいたとの報告が無いこともない」
「說的也是。不過還有很多別的人會來這城市。報告中提到,和你使用類似拳法的人,也
不是沒有」
ハワード・コネクションは、サウスタウンのあらゆる情報を手中に収めている。牙刀も
そのことは重々承知している。
Howard‧Connection能收到所有南鎮的情報。牙刀也很明白這件事。
「ヤツがこの街に? 何の目的で‧‧‧まさか、KOFに」
「那傢伙來這城市? 有何目的‧‧‧難道是、KOF」
「それはわからん。だが、数百万の人間の中に紛れ込んだ男を、貴様一人で探すのは不
可能だ。簡単な話ではないか? 貴様は大会で優勝する。私は貴様の目的をかなえてや
る。貸し借りはなしだ」
「那就不清楚了。不過,要找一個混在數百萬人群中的男子,光靠你一人根本不可能。事
情很簡單吧? 你在大會獲得優勝,我就幫你達成目的。然後一筆勾銷」
「‧‧‧フン。よかろう。その話、のってやってもいい」
「‧‧‧哼。好吧。就這麼辦」
「ケッ、面白くねえ野郎だ。ギース様、俺はこいつらと出場するくらいなら、犬とでも
組んだほうがマシだと思いますがね」
「呿,無趣的傢伙。基斯大人,我覺得與其要和這些傢伙一起參賽,不如跟狗一起還比較
強」
「ギャハハハ、てめぇは何しろ飼い犬だからな。犬同士で気が合うだろうよ!」
「嘻哈哈哈,因為你是別人養的狗嘛。狗和狗當然合得來啊!」
「山崎てめぇ‧‧‧」
「山崎你個‧‧‧」
「おっと、犬が客に吠えかかるたぁ、躾がなってないぜ。なぁギースさんよ?」
「唉呀,狗在對客人吠了,真沒教養。對吧,基斯先生?」
「薄汚ぇヘビ野郎が。静かにさせてやろうか? あぁ!?」
「骯髒的蛇男,要我讓你閉嘴嗎? 啊!?」
「よさんか、ビリー」
「還不住手,比利」
ビリーも血の気が多過ぎる方だし、山崎にいたっては血を見るのが何よりの楽しみとい
う屈折した精神構造を持っている。ギースという存在がこの場にいなければ、5秒もた
たないうちに血みどろの殺し合いを始めたことだろう。
比利是血氣過盛,山崎的精神構造則是看到血比看到什麼都高興,非比尋常。如果基斯不
在這裡,五秒內就會展開一場血戰。
「‧‧‧とにかくだ、今回のKOFには、お前たち三人で参加してもらう。報酬は充分
にくれてやるし、必要な情報は組織を上げて調査してやる。これはビジネスだ。それも
破格の好条件だと思うがね」
「‧‧‧總之,這次的KOF就由你們三人參加。報酬方面不會虧待你們,必要的情報全
部上報給組織,組織會再去調查。這是生意。我想這條件好到誇張吧」
山崎は表情に狂気を漂わせ、ニヤニヤと笑い続けている。
山崎的表情浮現瘋狂,持續狂笑。
牙刀は無表情のまま、ギースから視線を外さない。
牙刀則一直面無表情地看著基斯。
ビリーは不満と不快を露にしてはいるが、ギースへの忠誠心はそれを上回るようで、今
は構えていた自慢の棒も手元に収め、おとなしくしていた。
比利雖然面露不滿與不快,但對基斯的忠誠心還是壓過了不滿,現在則將原本拿在手上進
入備戰狀態的得意武器,三節棍給收了回來,冷靜了下來。
「異存が無いなら結構だ」
「沒異議的話解散」
ギースはイスを再び回し、結成されたばかりの「チーム」のメンバーに顔を向けた。
基斯再度轉過椅子,面向剛成立的「隊伍」成員們。
「貴様等にチームワークなど期待してはいないが、KOFで優勝はしてもらう。それ以
外の結果で報酬を期待してもらっては困るぞ」
「雖然不期待你們的團隊合作,但你們去拿下KOF的優勝吧。但若結果是優勝以外的情
形,你們還期待報酬的話我可就傷腦筋了」
「それ以外の結果?」
「優勝以外的情形?」
口調には皮肉も冗談も混じっていない。牙刀には揺らぐことのない自信があった。己の
力に対する自負が、それを言わせた。
他的口氣並沒有諷刺和玩笑的意思。牙刀的自信無可動搖。他對自己的力量十分自負,所
以才那麼說。
「俺が参加する以上、結果は一つだ。優勝してやる」
「在我參賽的情況下,結果只有一個。優勝」
「結構だ」
「解散」
「おいおい、寛大なギース様よ。俺のお願いは聞いてくれねえのか?」
「喂喂,寬厚的基斯大人。可以聽一下我的請求嗎?」
「‧‧‧またギャラがどうのとオフィスで暴れられては迷惑だ。言ってみろ」
「‧‧‧要是你又演出抓狂砸辦公室的戲碼也很麻煩。說吧」
「血だよ」
「血啦」
「‧‧‧血、だと?」
「‧‧‧你說,血?」
「最近俺ぁ血が騒いで仕方ねぇんだよ‧‧‧試合でちっとばかし『やり過ぎ』ちまうか
も知れねぇが、そのへんはよろしく頼むぜぇ」
「最近我的血又騷動起來啦,沒辦法控制‧‧‧可能在比賽中會有點『搞過頭』,到時就
麻煩你啦」
ギースの目が冷ややかな光を帯びた。が、それも一瞬のことである。
基斯的眼神帶著冷漠的光芒。不過,那眼神稍縱即逝。
「好きにしろ。『事故』で処理できる範囲でなら、な」
「隨你便吧。不過至少要符合『意外』能處理的範圍啊」
「ヒヒャハハハハ!! ありがてぇぜ! これでやる気も出るってもんだ」
「嘻嘻哈哈哈哈!! 謝啦! 這樣我也有幹勁啦」
「話はそれで終わりだな? では大会当日まで、せいぜい骨休めしておくがよかろう」
「說完了吧? 那麼到大會當天之前,好歹養足力氣吧」
牙刀と山崎が部屋を後にすると、中にはギースとビリーだけが残された。
牙刀和山崎離開房間後,裡面只剩基斯和比利。
「ギース様、今回の大会のことですが‧‧‧」
「基斯大人,關於這次大會‧‧‧」
「そのことだがビリー、貴様には伝えておかねばならんことがある」
「關於這事,比利,有件事我非交代給你不可」
「はっ」
「是」
「山崎の行動を監視するのは当然だが、あの牙刀という男からも目を離すな。特に奴に
接触してくる人間がいたら報告しろ」
「監視山崎的行動是當然的,不過那個叫牙刀的,也要嚴密監視。特別是如果有人和他接
觸,一定要報告」
「承知しました。ところでギース様、今回のKOF、主催者は一体だれなのです?」
「了解。話說回來基斯大人,這次的KOF主辦人到底是?」
「‧‧‧」
「‧‧‧」
ギースは答えず、再び革張りのイスの背を向けた。沈黙の後、一礼してビリーも退室し
た。チームの三人が再び一堂に会するのは、大会当日のことになる。
基斯沒有回答,再次轉過皮椅背對比利。沉默半晌後,比利行禮離去。這一對三人再聚首
時,已經是大會當天了。
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Take off your blinders, brothers and sisters. The real enemy is out there. I
feel their guns moving in the water. Their metal targeting us. Americans,
Soviets, humans. United in their fear of the unknown. A Neanderthal is running
scared, my follow mutants. Go ahead, Charles. Tell me I’m wrong.
<X-Men: First Class-Erik Lensherr/ Magneto>
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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc)
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推 Manaku:基斯愛玩轉圈圈椅子 12/11 00:24
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