精華區beta KOF 關於我們 聯絡資訊
http://you.lolipop.jp/s/kof/2003/aof.html 「オヤジ、金が無いぞ」 「老爸,沒錢囉」 「そんな事はわかっとる」 「那種事我也知道」 「お父さん、お米も底をついたわよ」 「爸,米缸也見底啦」 「そんな事はわかっとる! それよりとっととメシを食え!」 「那我也知道! 還是快點吃吧!」 茶の間の真ん中に据えられたちゃぶ台。上には大盛りのかけソバが一杯だけ置かれてい る。これを親子三人で分け合って食べるのだ。道場を吹き抜けるすきま風が冷たい。 四角餐桌擺在茶水間的正中央。上面有一個裝大份蕎麥麵的容器,但麵只有一杯的份量。 而這親子三人得分著吃。道場的空隙間吹來陣陣冷風。 「うう、たまには月見ソバが食べたいっチ‧‧‧」 「嗚嗚,偶爾也想吃個賞月蕎麥滴‧‧‧」 「ぜいたくだぞユリ。月見は盆と正月だけだ」 「太奢侈了百合。賞月只有盂蘭盆節和過年才行」 「しくしく‧‧‧」 「嗚嗚‧‧‧」 「さ、食べたら門下生の勧誘活動だ。ユリは駅前でティッシュを配ってくるんだぞ」 「好了,趕快吃一吃然後去招生。百合去車站前面發面紙」 「しくしくしく‧‧‧」 「嗚嗚嗚‧‧‧」 「そういえばガスも止められていたな。リョウ、山に芝刈りに行ってこい」 「話說回來瓦斯也沒了嘛。亮,你去山裡砍點柴草」 「しくしくしく‧‧‧」 「嗚嗚嗚‧‧‧」 「オヤジ、水道もとめられてたぞ」 「老爸,水也被停了」 「ユリ、ティッシュを配り終えたら、川へ洗濯だ」 「百合,發完面紙後去河邊洗衣服」 「しくしくしくしく‧‧‧」 「嗚嗚嗚嗚‧‧‧」 「‧‧‧ちゃん? ユリちゃん?!」 「‧‧‧合? 小百合?!」 ユリは目を覚ました。上流から流れてきた大きな桃を拾ってしまう寸前で。そこは極限 流の道場だった。目の前にイタリア人の優男がユリを覗き込んでいる。 百合醒過來了。就在撿到從上流漂流而來的大桃子之前。這裡是極限流的道場。映入眼簾 的一個優雅的義大利男子。 「しくしく‧‧‧ あ、ロバートさん‧‧‧ 私、寝てた?」 「嗚嗚‧‧‧ 啊、羅伯特‧‧‧ 我睡著了?」 「気分良う寝てたで。師匠とリョウの組み手みながら舟こぐなんて、ユリちゃんもたく ましくなったもんや。近所じゃ評判の鬼道場やのになぁ」 「睡得可熟了。在師父和阿亮聯手教育的情況下,小百合也愈來愈強囉。附近都說這裡是 魔鬼道場哩」 「ヒマだからつい、眠たくなっちゃったみたい」 「大概是因為太閒了,所以終於還是睡著了」 「ヒマ? 何で‧‧‧って、そういえばまた門下生減ったみたいやな」 「太閒? 為什麼‧‧‧不過話說回來,門徒好像變少了耶」 道場は閑散としていた。昔から閑散としているのだが、今は過去にも増して閑散として いる。 道場裡很清閒。雖然以前就是清閒的,但現在比過去更清閒了。 「お父さんもお兄ちゃんも、修行がハード過ぎるのよ」 「不管是老爸還是老哥,修行都太嚴苛了啦」 「せやけど、毎年KOFに出場して、そのたびにTVで取り上げられて、そのときはご っつう門下生が増えるやんか」 「是沒錯啦,不過反正每年都會參加KOF,到時候在電視上宣傳一下,門徒就會大量增 加了吧」 「そして翌月までに、その9割が辞めて行くのよ。この前なんか久々に入門してきた新 人を、そのまんま走り込みに連れていって‧‧‧」 「然後隔一個月,就會有九成的人退出了。之前好不容易有人拜入門下,就是被帶去練跑 ‧‧‧」 「連れて行って?」 「帶去?」 「そのままいなくなったの。二度と戻ってこなかったわ。鉄ゲタはかされて10マイル 走らされたら、馬だって逃げ出すわよ」 「然後就不見了。後來也沒回來過。被要求穿上鐵鞋跑十哩,就算是馬也會逃跑吧」 「よう、ロバート。来てたのか?」 「唷、羅伯特。你來啦?」 極限流の双璧、無敵の龍と最強の虎。つまりリョウ・サカザキとロバート・ガルシア が顔を合わせた。居眠りしていたユリ・サカザキとて、今では相当な使い手であること を考えると、なかなか壮観だ。 極限流並稱雙璧的無敵之龍與最強之虎。也就是坂崎亮和羅伯特・蓋洛西亞碰頭了。再想 到剛才睡著的坂崎百合,現在也是個出色的高手,這場面實在是頗為壯觀。 「聞いたで、リョウ。また新人を追い出したんやて?」 「我聽說了,阿亮。你又把新生嚇走啦?」 「追い出したわけじゃない」 「不是嚇走好嗎」 「ちょっとは手加減してやらなアカンで? 世間一般の皆さんは、サカザキ家みたいな ほかの星からやってきた人間と体のつくりが違うんやさかい」 「稍微寬鬆不行嗎? 一般人又不像坂崎家一樣,體格都像外星人似的」 他人の一家を異星人扱いしておいて、ロバートは自分ひとり常識人のつもりらしい。 把別人一家當成外星人,羅伯特好像打算把自己當成正常人。 「人の家族を火星人みたいに言うな。異能なのはオヤジだけ。子供はちょっと二枚目で 心が清らかなだけのノーマルな民間人なんだぞ」 「不要把別人的家人說成火星人好嗎。異常的只有我老爸而已。兩個小孩只是擁有純潔之 心的普通民眾而已」 「そうよそうよ」 「就是說嘛就是說嘛」 「‧‧‧ま、そういうことにしといたるわ。ところでな、今日ここにきたのは、道場の 経営にも役に立つ提案があるからや。これを利用して、な」 「‧‧‧好吧,就當你們說得對。話說回來,我今天來呢,是帶來一樣對你們道場經營有 幫助的提案。利用這個吧」 ロバートは懐から一枚の招待状を取り出した。リョウもユリも驚きはしない。彼らにも もちろん、それが届けられているのだ。 羅伯特從懷中取出一張邀請函。亮和百合也不驚訝。他們當然也已經收到了。 「ええか、今回は、もうちょっとPRに気をつかわんといかんで?」 「聽著,這次呢,要多注意PR嘿」 「PR?」 「PR?」 ロバートは得たりと語り始めた。 羅伯特早就料到,所以很順地接著說下去。 インタビューではさわやかな笑顔を忘れないこと。負けた相手は少々歯の浮くセリフで 褒め称えること。事あるごとに「極限流」「サカザキ道場」を連呼すること。あなたの 町の極限流。一家に一発覇王翔吼拳。ご家族の健康をお守りする極限流裏空牙。 訪談的時候不要忘記笑容。對於敗北的對手要稍微誇獎一下。沒事就要提一下「極限流」 「坂崎道場」。您親愛的好鄰居-極限流。一戶一發霸王翔吼拳。守護您家人的健康-極 限流裏空牙。 「それと、そうやな‧‧‧リョウ、おまえの道着の背中に広告縫い付けとくんやな」 「還有,對了‧‧‧阿亮,你道服背後也要縫廣告」 「道場の名前をか?」 「道場的名字之類的嗎?」 「それもいいけど、スポンサーを募集するんや。コンビニとかスポーツ飲料とか」 「那也不錯,不過最好募集一下贊助商。便利商店或運動飲料之類的」 ユリは黙ったまま、心の底からため息をついた。ロバートは世間智のあるように自分で は思っているらしいが、所詮はガルシア財団の御曹司である。一生かかっても使い切れ ない財力を、生まれたときから持っているのだ。今回のようなスケールの小さい話に、 思考の焦点が合うはずもない。 百合一直保持沉默,但心裡嘆了一口氣。羅伯特的提議雖然看起來很有一般做生意常識, 不過畢竟還是蓋洛西亞財團的小開。一生下來就擁有一輩子都花不完的錢。像這次這種小 規模金額的事情,他的思考根本對不到焦。 「そうだな。スポンサーか。いいかもな」 「說得對。贊助商啊。也許不錯喔」 (いいわけないでしょ!) (哪裡不錯啦!) 世事に疎過ぎるユリの兄が、ロバートにあっさり同調した。これだからいつまでたって も貧乏道場なのだ。 過分不通世事的百合的哥哥,很乾脆地跟羅伯特同調。就是因為這樣,道場才一直都那麼 窮。 「ほほう‧‧‧ 神聖な道着に広告を縫い付けると‧‧‧」 「唷呵‧‧‧ 神聖的道服上居然要縫上廣告‧‧‧」 「そうなんですわ。今の世の中何事も派手に‧‧‧って、し、師匠‧‧‧」 「是啊。現在的世道啊,不管什麼都要華麗‧‧‧嗯,師、師父‧‧‧」 「元気にしていたかねロバート君。門人のくせにしばらく顔を見せないと思ったら、今 回は極限流を使って金儲けのご相談かな? はっはっは」 「很有精神嘛你,羅伯特君。明明也是我的弟子,好像很久沒看見你了嘛,這次是來商討 如何用極限流賺錢嗎? 哈哈哈」 いつの間にかロバートの背後で仁王立ちしているのがユリの夢にも出てきたタクマ・サ カザキ。サウスタウンでは知らぬ者とてないソバ打ちの達人‧‧‧もとい、格闘家であ る。 不知何時,也出現在百合夢中的坂崎拓馬,像金剛神像般站在羅伯特的背後。他是南鎮無 人不曉的蕎麥麵達人‧‧‧基本上是格鬥家啦。 「い、いやそのう、ホンマはですね‧‧‧」 「不、不是,那個,其實是‧‧‧」 「でもお父さん、ロバートさんは道場の経営を心配してくれてるのよ」 「可是爸爸,羅伯特也是關心道場的經營啊」 振り向いたまま狼狽しているロバートの背中から、ユリが援護射撃だ。 狼狽轉身的羅伯特的背後,百合幫著他說好話。 「ふん。武道を志す者、金儲けなどに思い惑わされるものではない!」 「哼。志於武道者,豈能為賺錢之類的事迷惑!」 「だけどオヤジ。いつも資金繰りにはピーピー言ってるじゃないか。メキシコ支部の運 営資金だって‧‧‧」 「可是老爸。你自己不是也常為了資金的事碎碎念。墨西哥分部的營運資金啊‧‧‧」 「ええいうるさい! 貴様らがそういうつもりなら、わしにも考えがある! 今年のK OFは特に強豪ぞろいと評判だが、わしは参加してやらんからな!」 「啊~囉唆! 要是你們打算那樣的話,我也有我的想法! 聽說今年KOF聚集的高手 特別多,不過我還是不參加!」 「え?! お父さん抜き‧‧‧」 「咦?! 爸爸不參加‧‧‧」 「てことは‧‧‧」 「也就是說‧‧‧」 (ふふふ、多少腕が立つとはいっても、まだまだケツの青いヒヨッ子ども。強敵相手に わしが不参加ときけば、慌てて引き止めるに違いないわ) (呵呵呵,就算實力進步還算不錯,還是乳臭未乾的小屁孩們。一聽說有強敵而我不參加 就慌慌張張想阻止我啦,一定是這樣) 「やった~~!! 今回はフリーだッチ!!」 「好耶~~!! 這次自由滴!!」 「イヤッホー!」 「Yahoo~!」 「‧‧‧は?」 「‧‧‧啊?」 「さすが師匠。粋なはからいですなあ!」 「不愧是師父。真能體諒別人!」 「いやその‧‧‧。いいのか? わしは不参加なんだぞ? お前らだけで強敵とだな」 「不是‧‧‧。你們行嗎? 我不參加喔? 只有你們面對強敵喔」 「任せてよお父さん。立派に闘って見せるッチよ!」 「交給我們吧爸爸。我們會大展身手給你看滴!」 「そ、そうか。えーと‧‧‧ まぁ、あれだ。がんばってこい」 「這,這樣啊。那‧‧‧ 好吧,就這樣。加油啊」 キング・オブ・ファイターズ運営事務局にタクマ・サカザキから出場辞退の連絡が届い たのは、それから一週間後のことだった。 King・of・Fighters主辦單位收到坂崎拓馬婉拒出場的連絡,是在這之後一週後的事。 タクマは弟子たちの門出に、祝いのソバを打った。 拓馬為了出征的弟子們,打起了祝賀的蕎麥麵團。 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 36.230.24.220
angelchao:怎麼都這麼歡樂啊XD 03/05 12:04
kindamark:這篇我邊看邊笑XDDD 03/05 12:55
diru:"把別人一家當成外星人,羅伯特好像打算把自己當成正常人。" 03/05 14:34
sick304:一戶一發霸王翔吼拳XDDD 原來羅伯特也不是正常人 03/05 17:18
Eriol:其實有幾句我也不曉得有沒翻錯 像一戶一發霸王翔吼拳是啥? 03/05 19:57
greensky39:金還是不要嫁進坂崎這一家好了...我怕她精神會崩潰XD 03/05 20:06
stand1234:一戶一發霸王翔吼拳。守護您家人的健康XDDDD 03/05 20:58
stand1234:其實03設定很棒啊,可惜SNK可能不會再碰KOF這塊了 03/05 20:58
windqqr:百合的夢笑死我了 XDDDD 03/09 03:59