作者Eriol (marriage=suicide slowly)
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標題[劇情] 2003 三種の神器チーム--背景故事
時間Fri May 3 01:17:10 2013
http://you.lolipop.jp/s/kof/2003/3st.html
是に天児屋命、天香山の真坂木を掘にして、上枝には以ちて鏡作が遠祖天抜戸が児石凝
戸辺が作れる八咫の鏡を懸け、中枝には以ちて玉作が遠祖‧‧‧
此處乃天兒屋命,掘天香山之真坂樹,而上枝懸以鏡作遠祖,天拔戶兒石凝戶邊所作八咫
鏡,中枝懸以玉作遠祖‧‧‧
殺されたはずの姉の姿は、いつも彼女のそばにあった。詩的な表現をしているわけでは
ない。神楽ちづる。そして神楽マキ。神楽家の当主は、常に一卵性双生児の女性が継ぐ
ことになっている。
應該已經被殺的姊姊,一直出現在她身旁。這不是什麼詩詞方面的表現。神樂千鶴,還有
神樂萬龜。神樂家的當家,一向都是同卵雙胞胎的女性。
窓ガラス。車のバックミラー。街中のショーウィンドウ。そして池の水面に至るまで、
鏡に映る自分の姿は、そのまま亡くなった姉の姿でもある。豊かで長い黒髪を後ろに束
ねる髪型も、腰まで届く長さも、その仕草さえも。
玻璃窗。車子的後照鏡。街上的櫥窗。甚至是池塘的水面,凡是映照出自己姿態的鏡面,
旁邊一律都有死去姊姊的身形。後束、及腰的厚長黑髮、甚至動靜一律都有。
「八神‧‧‧いえ、八尺瓊様がおいでになりました」
「八神‧‧‧不,八尺瓊大人已經到了」
「草薙京は?」
「草薙京呢?」
「まだお見えには」
「尚未蒞臨」
「そう、ちょうどよかったわ。仲良く同席できる両家でもないでしょう」
「是嗎,正好。他們也不是交情好到可以同席的兩家人」
障子越しに神楽ちづるは答えた。広壮で静寂な、神社を思わせる建物に、吐息が一つ、
消える。
神樂千鶴透過紙門回答。在一寬廣壯闊,但又寂靜,類似神社的建築物中,氣息一吐,消
失。
「すぐ行くと伝えてちょうだい」
「去傳達貴客,我馬上到」
「少しお待たせした方がよろしくはありませんか?」
「再讓他等一會兒是否比較好呢?」
「どうして?」
「為什麼?」
「‧‧‧」
「‧‧‧」
「私のことなら大丈夫よ。最近、ちょっと疲れていただけだから」
「我沒事。只不過最近有些疲勞罷了」
「でしたらよいのですが」
「是如此的話就好了」
「大丈夫‧‧‧。そう、大丈夫なのよ」
「沒事‧‧‧。是的,我沒事」
素戔嗚尊天に昇らむとするときに、一神有り。羽明玉と号す。此の神、迎へ奉りて、端
八坂瓊の曲玉を進る。故、素戔嗚尊、其の瓊玉を持ちて、天上に到る。
素戔鳴尊將昇天時。有一神。號羽明玉。此神奉迎、而進以端八坂瓊之曲玉。故素戔鳴尊
持其瓊玉、而到之於天上也。
神楽家の広壮な玄関を出る時、八神庵は見送りの車も人も断り、自らの足で門外へ出た
。旧家が立ち並ぶこの界隈の道には、角の取れた古い石畳が敷き詰められ、よく掃き清
められた上、まんべんなく水が打たれている。だが、それらの趣深い景色に心を奪われ
ることもなく、八神は真っすぐに帰路を歩いた。
走出神樂家壯闊的玄關時,八神庵拒絕接送的人車,憑自己的雙腳離開。與這古老家族並
列,完整鋪著古老的石道,清掃得十分乾淨。但是,這些頗有詩意的景色完全沒有引起他
的注意,八神直線步上歸路。
鍛え上げられた肉体。赤い髪に鋭い眼光が光る。
鍛練過的精實肉體。紅色的頭髮,以及發出光芒的銳利眼神。
(くだらん)
(無聊)
先ほどの神楽家での話を思い出すと、表現しようのない、やり場のない怒りが胸にわき
上がる。
一想到剛才神樂家的一席話,心中就昇起一股無處發洩,但當時沒有表現出來的怒氣。
5分ほど歩くと、古い街並みを線路が横切っていた。その線路の向こう側に、バイクに
またがった一人の男がいる。八神は足を止めた。
大約走了五分鐘,走到一個和古老街道交錯的鐵道。鐵道的對面是一個騎著機車的男人。
八神停了下來。
男はフルフェイスのヘルメットをかぶっていて、外から顔をうかがうことはできない。
だが、八神にはその男がだれであるのかがわかる。
男子戴著全罩式安全帽,從外面無法看到他的長相。但是,八神知道這個男子是誰。
(‧‧‧‧‧‧)
(‧‧‧‧‧‧)
二人は線路を挟んで動かない。バイクのエンジン音だけが、低く、規則正しく響きつづ
けている。
兩人被鐵道隔開不能移動。只有機車的引擎聲,還是低沉規律地響著。
間もなく電車が近付いて警報が鳴り響いた。黄色と黒に色分けされた遮断機が、二人の
間にゆっくりと下ろされる。バイクの男が、ヘルメットのバイザーに手をかけた。顔が
見えた、と思った刹那、電車が彼らの間に滑り込む。
不久,響起了列車將至的警報聲。黃色與黑色交錯的平交道阻隔器,在兩人之間緩緩降下
。機車上的男子,推開了安全帽上的護目鏡。當八神想到「看到臉了」的同時,電車滑進
了他們之間。
(間違いない)
(沒錯)
それだけで充分だった。
這樣就夠了。
逆方向からも電車が通過し、視線は遮られたままであるが、八神庵にはそれだけで充
分だったのだ。電車が通り過ぎると、バイクの男は姿を消していた。エンジン音が遠く
に過ぎ去るのがわかる。
反方向也有一班列車駛來,視線依然被遮住,但對八神來說,這樣就夠了。等電車通過
到不影響視線的時候,騎機車的男子已經不在了。還聽得見遠去的引擎聲。
(ヤツと組むことになるとはな)
(沒想到要和那個傢伙一隊啊)
赤い髪の間で八神は笑った。
八神的紅髮間露出笑意。
因縁、自嘲、皮肉、憎悪、狂気、軽蔑、そして宿命。
因緣、自嘲、諷刺、憎惡、瘋狂、輕蔑、以及宿命。
あの男と相対しているとき、八神の心は言い尽くせないさまざまな感情で満たされる。
どうしていいのかわからない圧倒的な感情を一つに塗りつぶすことのできるのは、ただ
、闘うという行為だけなのだ。
和那個男子照面時,八神的心中湧現數不盡的情感。能夠把這些不知如何發洩,壓倒性的
情感一筆勾銷的,只有戰鬥這個行為而已。
時に素戔嗚尊、乃ち帯かせる十握剣を抜き、寸に其の蛇を斬りたまふ。尾に到り剣の刃
少しく欠けたり。故、其の尾を割裂き視せば、中に一の剣あり。此所謂草薙の剣なり。
時素戔嗚尊、乃拔所帶十握劍、寸斬其蛇。 至尾劍刃少缺。 故割裂其尾視之、中有一劍
。此所謂草薙劍也。
「バイクには乗ってないのか?」
「很久沒騎機車了嗎?」
神楽家の奥に通された草薙京は、ちづるの前でそう問いかけた。京がバイクを駐めた隣
には、二台のバイクが置かれたままになっていた。丁寧に保管されてはいるが、しばら
くだれも扱っていないのもわかった。
來到神樂家的草薙京,在千鶴面前這樣問道。在京停車的地方,另外停著兩部機車。雖然
被吩咐要妥善保管,但京看得出來很久它們沒被使用過了。
「最近は、ね。あなたは相変わらずね」
「最近,是沒有啦。你倒是都沒變呢」
「そうでもないさ。いろいろあったんだぜ?」
「不是沒變好嗎。也是有不少事情啊」
姿勢良く正座したちづるが正面に座っている。静かにそうして佇んでいるちづるには、
神楽家当主としてのものなのか自然な威厳といった雰囲気がある。正直、京としては居
心地の良い相手ではない。
千鶴姿勢端正地坐在自己對面。雖然千鶴只是安靜地佇立,但自然而然流露出神樂家當家
的威嚴。事實上,對京來說,這樣的對象實在很難搞。
「さっき、八神を見かけたぜ」
「剛才,我看見八神了」
「‧‧‧そう」
「‧‧‧是嗎」
「で、今回は一体何の用だ? 俺はともかく、八神も同時に呼び付ける用ってのは」
「那麼,這次有什麼事? 不只是找我,連八神也一起叫來是有什麼事?」
「あなたには単刀直入にお願いしたほうがよさそうね」
「看來我單刀直入地拜託你會比較好呢」
「俺も自分のことはそう思うぜ」
「我也覺得自己比較喜歡那樣」
「キング・オブ・ファイターズに『三種の神器』で参加して欲しいのです。私。草薙京
、あなたと‧‧‧八神庵の三人でね」
「我希望能以『三神器』的形式參加King‧of‧Fighters。我、草薙京你‧‧‧還有八神
庵三個人」
「おい、気は確かなのか? 俺はともかく、八神の野郎がそんなこと承知するわけが」
「喂,你確定嗎? 先別說我,八神那傢伙會接受嗎?」
「彼は承知してくれました」
「他已經接受了」
「‧‧‧ホントかよ」
「‧‧‧真的假的」
信じられなかった。あの八神が、こともあろうに自分とチームを組むことを承諾したと
いうのである。
不敢相信。那個八神,居然會接受和自己一隊。
「おい、一体どんな魔法を使ったんだよ」
「喂,你用了什麼魔法對吧」
「もし八尺瓊が力を貸してくれなければ‧‧‧」
「我跟他說如果八尺瓊不肯出力的話‧‧‧」
「ければ?」
「的話?」
「草薙も八咫も敗北する、と」
「草薙和八咫都會敗北」
「‧‧‧」
「‧‧‧」
「彼には耐えがたいことでしょう。草薙が自分以外の者に敗れ去るということは」
「草薙輸給自己以外的人,他受不了這種事吧。」
「縁起でもねえこと言ってくれるよな。だれが敗北するって!?」
「講那什麼觸霉頭的話。你說誰會敗北!?」
ちづるは目を閉じた。
千鶴閉上了眼睛。
「答えろよ! 八神に助けてもらわなけりゃ勝てない俺だってのかよ!?」
「回答啊! 如果沒有八神協助的我嗎!?」
「あるいは‧‧‧そうかも」
「或許‧‧‧是」
「神楽!!」
「神樂!!」
二人の間の空気が張り詰める。なぜかその時、京の脳裏をニ台のバイクがよぎった。ま
ったく同じ型の、打ち棄てられたようなニ台のバイク。
兩人之間的氣氛僵掉了。不知味合,此時京的腦海裡想起了那兩部機車。完全同樣的類型
,像被遺棄似的兩部機車。
「‧‧‧チッ、まぁいいさ。どうせ毎年恒例のデカイ退屈しのぎだからな」
「‧‧‧嘖,好吧。反正每年都要去參加那個大型消磨時間大會」
「ありがとう‧‧‧感謝します」
「謝謝‧‧‧感謝」
京は傍らのヘルメットを掴んで立ち上がった。
京拿起身旁的安全帽。
「退屈しのぎだって言ったろ? 礼はいらねえよ」
「我說了只是消磨時間吧? 不用謝了」
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→ Eriol:上色那幾句是文言文 不會翻@@ 05/03 01:17
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推 RuinAngel:'指'有機車的引擎聲。抓小錯字XD 05/03 08:28
推 WADE7755:八神根本傲嬌 05/03 11:38
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推 jk5225:翻得好!!!推一個~ 很喜歡三神器的故事~ 05/07 08:37
※ 編輯: Eriol 來自: 36.230.28.101 (05/12 00:44)