作者karasless (鴉)
看板KOF
標題[人設] ネームレス/Nameless
時間Fri May 20 16:34:31 2011
拳皇解密!無名究竟是誰!
https://www.youtube.com/watch?v=l9CbJ_NS8_o
ネームレス Nameless
◎出生◎
K'を超える強化人間の開発を目的として、秘密結社ネスツが生み出したK'の
遺伝子(タイプK'ゲノム)を持つ9999番目の実験体。コードネームはЖ'。「K'
チルドレン」と呼ばれる同様の実験体は数百体を数えたが、そのいずれもが失敗
作であり、最後まで生き残ったのは彼ただひとりだった。
以開發出超越K'的強化人類為目的,神祕組織NESTST生產了具有K'遺傳因子的
9999個實驗體,代號是Ж′(音讀zhe,日語為jei)。雖然被稱呼為「K' Children」
的相同實驗體有數百具之數,但不論哪個都是失敗作,直到最後仍存活下來的,就
只有Nameless一個人而已。
また、この計画は、ネスツが大々的に推し進めていた『プロジェクトK』の副
産物的なポジションにあり、組織内では『プロジェクトЖ(ジェー)』と呼ばれ
ていた。※「Ж(ジェー)」はKを背中合わせにした物を示す。
而且,這個計畫的地位不過是大力推動的「Project K'」下面的副產物,在組織
內以「Project Ж'」來稱呼。這個Ж(jei)代表K互為表裡一體的意思。
◎出会い/相遇◎
ダイモス内の無菌ラボで生み出されたネームレス(コードネームЖ')は、ほ
かの実験体たちとともに過酷な日々を送っていた。毎日のように繰り返される改
造、調整、そして実験の中で、“兄弟”たちは次々に命を落としていく。彼らに
ネスツに対する忠誠心などなく、あるのはただネスツへの畏怖と、この情況から
抜け出すことはできないという絶望感だけだった。
在戴摩斯內的無菌實驗室中誕生的Nameless(代號Ж'),與其他的實驗體一同
過著慘無人道的生活。日覆一日不斷重覆進行著改造、調整,而且在實驗過程中,
"兄弟"們更是接連不斷地喪失生命。他們並沒有對NESTS的忠誠心,有的僅僅是對
NESTS的恐懼,以及無法從現況中逃脫的絕望感而已。
次に死ぬのは自分なのではないかという恐怖と苛立ちにさいなまれ、次第に生
きることに対して投げやりになっていくネームレス。そんなある日、戦闘データ
を採取するための模擬戦で負傷したネームレスは、ダイモスの救護班ではたらく
ひとりの少女と出会った。
在不知下一個送命的會否就是自己,這樣充滿恐怖與焦躁的折磨下,Nameless也
漸漸喪失了活下去的的念頭。而就在一個日子,在為了收集戰鬥資料的模擬戰中負
傷的Nameless,與戴摩斯救護班工作的一名少女相遇了。
極秘プロジェクトの産物であるネームレスにはつねに何らかの形で監視がつい
ており、ラボの人間以外と直接会話することを禁じられていたため、少女と話す
ことはできなかったが、透き通るようにはかなげな、イゾルデという名のその少
女との出会いによって、ネームレスは初めて、自分の胸のうちに希望がきざして
くるのを感じた。
身為極祕計畫下的產物,Nameless時時都被監視著,也被禁止與實驗室以外的人
直接說話,然而雖然無法與少女交談,但那似有若無般虛幻、與這位名為伊蘇羅蒂
(Isolde)的少女的相遇,卻使Nameless第一次感覺到胸口之中萌生了希望。
これまではいつ死んでもかまわない、むしろ死んでしまえばどんなに楽かとさ
え思っていたのに、イゾルデとの出会いはそんなネームレスの生死感を180度
変えてしまった。生きてさえいれば、また彼女と会うことができるかもしれない
──その一念だけで、ネームレスは過酷な日々に耐え抜いたのである。
一直以來總覺得死掉了也無妨,說不定反而早點死去還更能落得輕鬆的想法,在
與伊蘇羅蒂相遇後,Nameless的生死觀產生了180度的改變。若是能夠活下去,或
許還能夠再與這名少女見面也說不定──就憑著這股信念,Nameless在嚴酷的日子
中捱了下來。
しかし、この時のネームレスはまだ、これがネスツによって仕組まれた出会い
だったということを知らなかった。
然而,這時Nameless仍然還不知道,這場相遇也是NESTS所精心設計的。
◎移植実験/移植實驗◎
実験体たちの数が当初の10分の1にまで減った頃、プロジェクトは次の段階に
移行した。すなわち、タイプK'ゲノムを持つ彼らに、”草薙の炎”を生み出す
ための因子として、京の遺伝子(プロトKゲノム)を移植する実験が始まったの
である。
在實驗體們的數量減少到當初的十分之一時,計畫開始往下一個階段邁進。換言
之,持有K'型基因組的他們,著手開始進行將能產生"草薙之炎"的"京遺傳因子"(
原型K'基因組)的移植實驗。
結果的に『プロジェクトK』の唯一の成功例といえるK'でさえ、“草薙の炎”
を完全に再現することはできなかった。『プロジェクトЖ』が目指していたのは
、さまざまな強化手術をほどこされたK’と同レベルの肉体で、草薙京の炎を使
用させることだった。
就算是『Project K'』中唯一成功的案例K',也無法完美重現"草薙之炎"。
『ProjectЖ』的目標就是透過施行種種強化手術來取得與K'相同級數的肉體,使
其能夠使用草薙京的火焰。
だが、プロトKゲノムを移植された実験体たちは、“草薙の炎”に対する拒否
反応を起こしたためか、制御不能におちいったみずからの炎に焼き尽くされ、こ
とごとく死んでいった。ただひとりネームレスだけが、強靭な意志の力で炎の暴
走を抑えることに成功したが、それもかろうじて焼け死なずにすんだというだけ
のことで、とても炎をコントロールして闘えるというようなレベルではなかった。
然而,由於移植了K基因組的實驗體們,產生了對"草薙之炎"的抗拒反應,而被
自身所產生、無法控制的火焰給燃燒怠盡,所有人都死亡了。只有Nameless一個人
,以強韌的意志力成功抑制了火焰的暴走,不過也僅止是勉強達到讓自己不被火焰
給燒死的程度而已,並非達到能夠操縱著火焰來進行戰鬥的程度。
◎安息◎
結局、ネームレスひとりを残してすべてのK'チルドレンは死亡。これによっ
て『プロジェクトЖ』は失敗に終わり、いずれネームレスも処分されてすべてに
幕が降ろされると思われた。
結果,除了Nameless存活下來,其他的K' Children全部死亡。也因此『Project
Ж』最後以失敗告終。只要哪個時候將Nameless也處理掉的話,全部的一切都將劃
上句點。
だが、なぜかネスツ上層部はプロジェクト継続を決定し、全身にひどい火傷を
負ったネームレスも、右腕を凍結封印された上で集中治療室へと送られた。その
看護をまかされたのは、かつてネームレスが出会った、あの新雪のような髪を持
つ少女だった。
然而,不知為何NESTS的高層決定讓計畫繼續進行,全身被火嚴重燒傷的Nameless
,右腕被凍結封印後,給送到了集中治療室。而被吩咐負責看護的,就是從前那個
和Nameless相遇、有著如新雪一般秀髮的少女。
再会を果たしたからといって、ふたりの間で何かが劇的に変わったわけではな
い。相変わらずネームレスには監視がついていたし、もともと口数の多いたちで
はなかったため、自分の世話をしてくれる少女と話し込むようなことはなかった
。だが、それでもネームレスにとっては、過酷な実験や苦痛とは縁遠いおだやか
な日々をイゾルデのそばですごすことが、なによりのしあわせに思えた。
雖然終於再次見面了,兩人之間並沒有產生什麼戲劇化的改變。Nameless一如往
常般受到監視,由於本來生性就不多話,事實上從沒有和負責照顧自己的少女深入
交談過。然而即使如此,能過著遠離嚴酷實驗與苦痛的安穩日子,又有伊蘇羅蒂在
一旁相伴,對Nameless而言,已經是無上的幸福了。
端的にいえば、ネームレスはイゾルデに恋をしていた。そしてネームレスは、
イゾルデもまた自分を憎からず思っていてくれると、うぬぼれではなくそう確信
していた。
直截了當地說,Nameless愛上了伊蘇羅蒂。而Nameless也確信並非自己自我感覺
良好,伊蘇蘿蒂也同樣不討厭自己。
◎ふたたび/再次◎
火傷が癒え、自力で動くことが可能になったネームレスは、ふたたびラボに戻
らなくてはならなかった。一度手に入れた安息の日々を手放すことは、ネームレ
スにとっては身を切られるよりつらいことだった。病室をあとにする時、自分を
見送ってくれたイゾルデの哀しげな表情は、今もネームレスの脳裏に焼きついて
いる。
火傷痊癒後,已經能夠自行活動的Nameless,不得不再次回到實驗室去。對於即
將再次失去這段一度獲得的美好時光,對Nameless來說是件比切刀萬剮的痛苦還來
得更甚的事情。即將離開病房時,目送自己離開的伊蘇羅蒂哀傷的表情,到現在仍
深深烙印在Nameless的腦海中。
プロジェクトはまだ進行中であり、現在、草薙の炎を制御するためのネームレ
ス専用のカスタムグローブが開発中である。もしこのグローブを使いこなし、組
織に大きく貢献することができれば、組織はネームレスを実験体としてではなく
、下級幹部のひとりとして迎える用意がある。下級とはいえ幹部ともなれば、不
快な実験や改造、監視などからも完全に解放され、それなりの待遇も保証される
。もちろん、基地内を自由に移動することもできるし、もしそれを望むのなら、
あの少女を名目上の部下として、つねにそばに置いておくことも許されるだろう
──。
計畫仍在繼續進行著,如今正在進行著開發能夠控制草薙之炎的Nameless專用特
製手套。若是能夠將這手套運用自如,對組織有了巨大貢獻的話,組織表示,就不
會再將Nameless視為是一個實驗體,而會準備讓他成為下級幹部的其中一人。雖然
說只不過是下級,但若能成為幹部,在待遇上也被保證能夠完全從那令人不快的實
驗和改造、監視中解放出來。當然也能夠在基地內自由地移動,如果希望的話,也
可以指名讓那名少女成為自己名義上的部下,就算讓她隨侍在側也會被允許吧──
。
それを聞いたネームレスは、進んで過酷な日々に舞い戻ることを決意した。リ
ハビリというにはハードすぎる、弱った肉体をもとに戻すための1日16時間のト
レーニング、“草薙の炎”に対する拒否反応を少しでも軽減するための改造手術
、そしてデータ採取のための実戦テスト。
聽到這番話的Nameless,於是決定要再次回去繼續進行那嚴酷的日子。復健過程
辛苦異常,為了讓虛弱的肉體回復原狀,進行著每日16小時的訓練,還有為了儘可
能減少草薙之炎所產生的抗拒反應所進行的改造手術,在這之外更有為了收集戰鬥
資料的的實戰測試。
しかしネームレスは、ただひたすらにイゾルデとすごす日々だけを夢見てそれ
に耐えた。
但是Nameless,努力在心中幻想著能與伊蘇羅蒂一塊兒生活著而熬了下來。
◎カスタムゴロ-ブ/特製手套◎
ネームレスの肉体が、移植実験前をしのぐレベルで完成しつつあった頃、かね
てより開発中だったカスタムグローブが彼のもとへ届けられる。青白い輝きを放
つそのグローブは、ある種の擬似生命体ともいうべきものであり、装着者である
ネームレスの意志を増幅し、暴走状態にある炎をほぼ完璧に押さえ込むことを可
能とするものだった。
Nameless的肉體,在逐漸達到能夠承受移植實驗的時候,早前開發中的特製手套
送到了他的手上。閃耀著藍白色光輝的手套,該說是像某種擬似生命體般東西,可
隨著Nameless的意志來進行增幅,也能夠完美抑制住變成暴走狀態的火焰。
さっそく凍結封印されていたネームレスの右腕が解凍され、代わりにグローブ
が装着されたが、移植実験の時の惨劇が繰り返されることはなく、グローブはネ
ームレスの強靭な意志をよく助けて炎を押さえ込むことに成功していた。
很快地原本被凍結封印的右腕解凍了,在裝配上了特製手套之後,沒有再發生像
之前移植實驗時候的慘劇,手套在Nameless的強韌意志之下,幫助他成功地控制住
了火焰。
これによって、草薙京やK'とは違った形ではあるが、ネームレスもまた強力
な炎をみずからの武器として使いこなすことが可能となった。また、擬似生命体
であるグローブは、ある程度自由に変形する能力を持っており、これを接近戦用
の武器として炎とともに併用するという、ネームレスならではの戦闘スタイルが
ここに確立した。
也因為如此,雖然與草薙京和K'的火焰形態略有不同,Nameless也具備了能將從
自身發出的強大火焰操作自如的可能性了。另外,作為擬似生命體的手套,亦具有
能一定程度變化形態的能力。將之作為近戰用武器並與火焰併用,Nameless的戰鬥
型態也就此確立了。
身につけた瞬間からまるで自分の身体の一部であるかのようによく馴染むグロ
ーブに、ネームレスは歓喜した。このあらたな“腕”さえあれば自分は何でもで
きる。もう一度あの少女との日々を手に入れるためなら、どんな困難な任務でも
遂行できる──。
その思いの強さが、ネームレスをさらに強くしていった。
對於這副在穿戴上身的瞬間,就像化作身體一部分、令人感到熟悉親切的手套,
Nameless相當喜歡。若是有了這個全新的”手腕”的話,自己似乎任何事情都能辦
到。為了能夠再次得到與少女共渡的日子,不管怎樣困難的任務都能執行──-。
這分強大的思念,令Nameless變得更加強大了。
◎脫走者/脫逃者◎
グローブを使ったテストがすむと、ネームレスは生まれ育ったダイモスを離れ
、自然な重力が支配する地球へと送り込まれた。性能実験を兼ねた実戦的な任務
に就くためである。破壊工作や要人暗殺といった、非人道的な任務ばかりだった
が、少女と触れ合うことによってネームレスの感情に変化が見られた。今まで平
然と人を殺してきた彼だが、最近は相手の急所を外すなど、この辺はネスツも誤
算だったと言えるだろう。
在完成了特製手套的測試後,Nameless離開了出生長大的戴摩斯,被送回了有著
自然重力的地球。開始從事兼具性能實驗意義的實戰性任務。破壞工作、要員暗殺
,雖然淨是進行種種非人道的殘酷任務,然而因為與少女接觸的關係,Nameless在
感情上起了變化。原本能夠面不改色殺人的他如今往往會避開對手的要害,這一點
該說是NESTS的誤算吧。
そんなある日、ネームレスにあらたな任務が下される。ネスツの基地から脱走
した科学者の抹殺という、さして珍しくもない任務だったが、ネームレスにとっ
ては自分の評価をさらに高めるチャンスのひとつだった。ネームレスは上層部の
期待に見事に応え、いずこかの公的機関と接触する前に脱走者を補足し、追い詰
めることに成功した。
而就在某一天,Nameless收到了新的任務。抹殺從NESTS的基地逃走的科學家,
雖然算不上是什麼稀罕的任務,然而對Nameless來說,也是能夠更加提高自身在組
織中評價的一次機會。而Nanmeless也完全不負組織期待,在脫逃者與政府機關接
觸之前就找到了他。並成功地將他追逼到走頭無路的境地。
その脱走者は、ダイモスのラボでプロジェクトに関わっていた科学者のひとり
だった。
男はネームレスに、見逃してもらうのと引き換えに、ネームレスの知らない真
実を教えてやると持ちかけてきた。ネームレスの任務はこの男の抹殺であったが
、男があの少女に関することだと口にしたため、ネームレスもひと通り話を聞い
てみる気になった。
這名脫逃者,是與戴摩斯實驗室計算相關的科學家中一人。這名男子對Nameless
表示,願以饒他一命作為交換條件,告訴Namelss他身上所持有而Namelss並不知情
的事實真相。雖然Nameless的任務是抹殺這名男子,但為了從這個男人口中得知關
於少女的消息,Nameless決定姑且聽聽這男人要說些什麼。
◎男の話/男子的話◎
男によれば、すべては最初から仕組まれていたのだという。
ネームレスが大怪我を負い、その治療のために送られた治療室であの少女と出
会ったことも。
ネームレスがイゾルデに恋をし、それがささえとなって過酷な移植実験に耐え
抜いたことも。
ネームレスとイゾルデがたがいに惹かれ合い、別れがたい無二の存在だと思う
ようになったことも。
男人說道,全部的一切其實從最初就是被精心策劃的。
就連Nameless當時身負重傷,而為了治療被送去治療室與那名少女相遇也是。
Nameless愛上伊索迪魯,並因此支持著讓他能捱住殘酷的移植實驗也是。
Nameless與伊蘇羅蒂互相吸引、難分難捨,並認定對方為獨一無二的存在也是。
そして、真実を知らないネームレスが、イゾルデのためにネスツの忠実な駒と
なったことも。
──そのすべてが、『プロジェクトЖ』の一環として、最初から仕組まれてい
たことだったのだと、男は告白した。
這麼一來,不知實情的Nameless就會為了伊蘇羅蒂而成為組織的忠犬也是。
──這一切,全部都是「Project Ж」計畫的一環,從最初就是被精心策劃的,
男子向Nameless坦白道。
ネームレスには、男が何をいっているのかすぐには理解できなかった。
だが、徐々にその意味を理解し、そして、自分がただの道化でしかなかったこと
を理解した。
Nameless,對於男子所說的話代並沒有辦法立刻就理解。
不過,慢慢地他理解了其中的意涵,理解了自己只不過是一個被操弄著的跳梁小丑
罷了。
要するにネスツは、ネームレスの潜在能力を引き出すために、彼をあのイゾル
デと引き合わせたのだった。ふたりが偶然だと思っていた出会いは、本当はネス
ツによって演出されたものだった。
總而言之,NESTS為了把Nameless的潛在能力給激發出來,所以故意撮合了他和
伊蘇羅蒂。以為是兩人偶然間的相遇,事實上是出自NESTS手筆所搬演的劇碼。
イゾルデとふたたび会うためにネームレスが限界を超えた耐久力を発揮するで
あろうことも、彼女をエサにすればどんな任務にも進んでおもむくであろうこと
も、すべてを見越した上でネスツがやったことだった。現にこうしてネームレス
は、上からいわれるままに数々の任務をこなしてきている。
為了能與伊蘇羅蒂再會,Nameless發揮出超越了自身極限的耐久力也是,以少女
為誘餌的話,什麼樣的任務都會去努力達成也是,全部都是有NESTS預料之中所作
的好事。而如今的Nameless,也已經習慣於執行上頭所交付下來的各項任務了。
だが、それだけならネームレスも、ここまでの怒りと絶望にさいなまれること
はなかっただろう。何よりもネームレスにとって衝撃的だったのは、彼が求める
あの少女が、すでにこの世にはいないということだった。
然而,如果只是這樣的話,也不會讓Nameless如此被滿腔憤怒與絕望所折磨吧。
最讓Nameless感到衝擊的事情是,他所追求的那名少女,事實上已經不在人世了。
イゾルデは、やはりプロジェクトの一環として生み出された実験体だった。本
人にその自覚はなく、戦闘力もまた皆無だったが、そのベースとなっていたのは
アンチK'である。イゾルデはアンチK’の氷をあやつる因子を埋め込まれていた
。氷をあやつる──すなわち暴走する炎を抑える因子を育てるためだけに、イゾ
ルデは試験管の中で生まれた。
伊蘇羅蒂,也不過就是作為計畫的一環所誕生的實驗體罷了。本人並不自覺,也
完全不具備戰鬥力,不過作為其基底的卻是Anti K'。伊蘇羅蒂被植入了Anti K'能
夠操縱冰的因子。能夠操縱冰──換句話說,其實只是為了培育能拿來抑制暴走火
焰的因子,伊蘇羅蒂為此在試管中誕生了。
そしてイゾルデは真相を何ひとつ知らされることもなく、救護班の人間として
ネームレスに出会い、惹かれ合った。すべては彼女の中の因子とネームレスとの
融和性を高めるためだった。 ネームレスがラボに戻ったあと、イゾルデはその
体内で育てていた因子を取り出されて死んだ。
接著伊蘇羅蒂在完全不知道真相的情況下,作為救護班的一員與Nameless相遇而
互相吸引,所有的一切都是為了要提高她體內的因子與Nameless之間的融和性。在
Nameless回到了實驗室之後,為了取出在她體內所培育的因子,伊蘇羅蒂死了。
取り出された因子を埋め込まれて完成したのが、ネームレスが装着しているカ
スタムグローブだった。彼の腕によく馴染むのも当たり前である。なぜならそれ
は、イゾルデの命を使って生み出されたあらたな命、彼女の分身ともいうべき擬
似生命体なのだから。
取出來的因子植入後所完成的,就是Nameless如今所戴著的特製手套。他的手腕
會與他如此契合也是理所當然的。要說為什麼的話,因為這個使用了伊蘇羅蒂的生
命所誕生的新生命,就像是少女分身一樣的擬似生命體。
◎叛意◎
すべてを聞き出したあと、ネームレスは男を見逃し、そして何ごともなかった
かのように基地に舞い戻った。
男の告白を頭からすべて信じたわけではないし、かといって全否定しているわ
けでもない。ただ、ネームレスの中に、拭い去りがたいネスツへの疑惑が生じた
ことは確かだった。
在聽完這一切之後,Nameless放了男子,然後裝作什麼事都沒發生似的回到了基地。
對男子所說的話並沒有全盤相信,但也並沒有全盤否定。只是,在Nameless心中,
確實對NESTS產生了難以磨滅的懷疑。
いわれてみれば、思い当たることはいくつもある。このグローブを装着した時
の一体感や安心感は、そこにイゾルデの命が息づいているのだと考えれば妙に納
得がいくし、ネームレスがどんなに目覚ましい活躍を見せても上層部がいっこう
にあの約束を守ってくれる気配がないのは、すでにイゾルデがいないからなのか
もしれない。だがそれを信じることは出来ない。
いずれにしろ、真実を突き止めなければならない。
真要說起來,心中有底的事情就有好幾件。在戴上特製手套時所感到的一體感和
安心感,若將之視為是伊蘇羅蒂生命的氣息,自己也奇妙地歹感到同意。還有無論
Nameless現的如何活躍,也完全不見高層有實踐之前所作承諾的跡象。或許伊蘇羅
蒂是真的已經不在人世了吧。然而Nameless無法說服自己相信這個事實。
不論如何,非徹底查出事實真相不可。
◎開幕◎
あの日から、ネームレスは自分の周囲を注意深く観察するようになった。工作
員として行動するようになって以来、以前のようなきつい監視はつかなくなかっ
たが、それでも何者かの視線を感じるような気がする。やはり自分はネスツの大
きなてのひらの上で転がされているモルモットなのかもしれないと思うと、ネー
ムレスは以前にも増して寡黙になり、彼の生み出す炎もまた、鬱積した思いのぶ
んだけ強くなっていった。
從那一天起,Nameless開始變得會去仔細觀察自己周遭的事情。在作為工作員行
動以來,雖然不再像以前那樣行動被監視,但總覺得能感到似乎被什麼人的視線給
注視著。想著自己果然真的只是在NESTS這個巨大滾輪上奔跑的小白鼠也說不定。
Nameless比從前要來得更加沈默寡言了。而他所產生的火焰,也因為他大量鬱積的
感情而變得更為強大。
ことの真相を掴めぬまま時はすぎ、人知れず煩悶を続けていたネームレスのも
とに、重要な任務が回ってくる。
時光在無法釐清事實真相之下流逝,一直在暗中感到悶悶不樂的Nameless,收到
了執行重要任務的工作。
KOFに参戦し、裏切り者たちを始末せよ──。
ネームレスはここで強気な賭けに出た。
もし今回の任務を無事に成し遂げたのなら、棚上げになっていたあの約束を果
たしてもらう。その確約を得られなければ命令違反に問われようとも参戦はしな
い。一工作員の身でそんな要求を上に突きつけることがどれほど分不相応なこと
か、ネームレスにもよく判っていたが、これはネスツの反応を見るにはいい機会
でもあった。
參加KOF,將組織的背叛者們給收拾掉──。
Nameless此時意志堅決地下了一個賭注。
若是這次的任務順利完成的話,就請把之前被置之不顧的約定給實現。如果無法
得到確實保證的話,即使會因違反命令被問罪也不會參戰。以一介工作員的身分向
高層提出這種要求是多麼不合宜的事,Nameless本身也十分明白,不過這也是個可
以觀察NESTS反應的大好機會。
しかし上層部は、拍子抜けするほどあっさりとネームレスの要求を呑んだ。
ひょっとすると、あの裏切り者のいっていたことはすべてでたらめで、本当は
イゾルデもデイモスで元気にしているのではないか──ネームレスの脳裏に、一
瞬、そんな考えがよぎったが、そう断定するにはまだ早すぎる。
然而彷彿是要讓Nameless失望般,高層爽快地接受了Nameless所提出的要求。
這麼一來,是不是那個背叛者所說的其實全都是胡扯,事實上伊蘇羅蒂確實在戴
摩斯活得好好的呢──Nameless的腦海中,一瞬之間閃過這樣的念頭,不過要能如
此斷定還嫌過早了。
上層部に自分の意見が通ったことで、ネームレスはKOFに参戦することが決ま
った。
グローブをいとおしげに磨きながら、ネームレスは思う。
今度の任務を無事にやり遂げたとして──もしネスツがイゾルデと引き合わせ
てくれるのなら、自分は一生ネスツの飼い犬でかまわない。
既然高層同意了自己的意見,Nameless於是決定參加KOF。
憐愛地輕撫著手套,Nameless心中思考著。
在這次的任務順利完成之後──若是NESTS依約讓他和伊蘇羅蒂相會的話,就算
自己一生都作NESTS所飼養的忠犬也無所謂。
だが、もしネスツが何かしらの理由をつけて彼女と会わせてくれるのを拒んだ
としたら、万難を排してでも彼女を捜し出し、彼女を連れてネスツから逃げ出そ
う。
そしてもし、あの裏切り者がいっていた通り、すでにイゾルデがこの世の人で
はなく、自分が騙され続けていたのだとしたら、その時は絶対にネスツを滅ぼさ
ずにはおかない。
然而,若是NESTS又找了種種理由來拒絕自己與少女再會的話,就算排除萬難也
要將少女給找出來,並帶著她一同逃離NESTS。
另外,假使真如那個背叛者所說,伊蘇羅蒂已經不在人世,而組織竟還一直欺騙
著自己的話,那個時候,不將NESTS給徹底毀滅絕不罷休。
自分が任務に失敗するということを、ネームレスは微塵も考えなかった。
對於自己任務失敗這種事,Nameless連一丁點也沒有考慮過。
-完-
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發現原來的版本謬誤甚多,重新校訂一下。
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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc)
◆ From: 219.84.61.73
推 senas:他的故事真是不錯阿! 05/20 17:08
→ senas:翻譯辛苦了! 05/20 17:08
※ 編輯: karasless 來自: 219.84.61.73 (05/20 17:44)
推 diru:官方設定這麼長的背景故事 結果02um根本沒劇情 冏 05/20 18:53
推 kyokusanagi:禁書目錄有美琴的妹妹計畫、02UM有K'的弟弟計劃... 05/20 19:41
→ kyokusanagi:比照01結局,佚名不曉得會不會被ANGEL撿走... 05/20 19:43
→ defenser:希望以後可以出無名的OAD作品 05/20 21:00
推 ezaki: QAQ 05/20 21:11
推 Luciferous:\小野大輔/ 05/20 22:13
推 multiplier:以前誤以為K9999是抄火影忍者的我愛羅、後來才知是鉄雄 05/20 23:40
→ multiplier:結果現在K49又變身成了怪醫黑傑克... 05/20 23:41
推 shiuichi:我愛羅的範本本來就是鐵雄無誤 岸本老師有親口證實過 05/21 09:49
推 wasky:這麼長的人物設定在遊戲中沒有實質的劇情有點可惜 開發者 05/21 11:25
→ wasky:回不會再繼續使用他呢~ (思... 05/21 11:26
→ eggimage:鯰母勒死 05/21 12:33
推 Js1233:伊蘇羅蒂的基因應該是取自KULA,無名和KULA對戰時,會對她 05/21 20:19
→ Js1233:愣了一下,然後才開始戰鬥。如果無名是用MAX2打倒對手, 05/21 20:19
→ Js1233:勝利畫面會出現伊蘇羅蒂,其實根本和KULA長得一模一樣 05/21 20:20
→ Js1233:另外無名和K49的個性差太多,K49給人感覺是暴走與瘋狂, 05/21 20:22
→ Js1233:而無名卻是沉著冷靜,努力地為了所愛而生存,就算發現所愛 05/21 20:23
→ Js1233:可能已不在人世,也沒有出現失控狀態,不過那個有伊蘇羅蒂 05/21 20:25
→ Js1233:基因的手套可能某個程度控制了無名的爆走吧 05/21 20:25
推 justsaygood:我還是比較喜歡K9999 05/22 01:12
推 tankyen:伊蘇羅蒂的冰能力沒做出來當新角色有點可惜 MAX2那招很強 05/22 12:23
推 qwert865892:完美人設和完美爆血能力和選用率(苦笑) 05/23 12:20
推 eggimage:k9999的確比較好 nameless外型實在很芭樂.. 05/24 07:03
→ multiplier:帥氣的披風+手套=完美的結合 05/24 23:08