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http://entertainmentstation.jp/40352/ 森とキャンドルに囲まれた世界遺産を舞台に MISIAの歌声が遥かなる時空を超えた夜 【LIVE SHUTTLE】第31回JTB世界遺産劇場 春日大社第六十次式年造替奉祝 「Misia Candle Night」@奈良・春日大社2016.9.11 「世界遺産劇場・春日大社 第六十次式年造替奉祝─Misia Candle Night─」。この長 いタイトルの意味するものは、大きい。奈良を代表する神社、春日大社は、20年に一度 、本殿を建て替える。今年はその60回目。つまり1200年続く“式年造替”の節目が、今 年やって来た。そしてその節目を“奉祝”するイベントとして“Misia Candle Night” が開催されることになったのだ。 鹿が群れる春日大社の入口付近にある飛火野に特設舞台が作られた。開場時間の16時半 に行ってみると、ライブ会場の外にも5000個以上のキャンドルが置かれ、点灯作業が始 まっていた。陽が落ちたら、飛火野に一体どんな光景が広がるのだろう。そんな想像を しながら会場に入った。 入口でキャンドルを手渡される。会場後方のテントに寄って、自分のキャンドルに火を 着けてもらう。それを持って席に座る。周囲のオーディエンスたちも、それぞれのキャ ンドルを持って席に着いている。 ドラムセットやキーボード、各種のアンプが置かれたステージは、筒抜けになっていて 、背後には飛火野の森がそのまま見えている。またステージ狭しと、キャンドルがたく さん置かれている。ここでMISIAが歌うことになるのだ。椅子席がいっぱいになり、や がて開演時間がやってきた。 バンドのメンバーが拍手しながらステージに入って来る。それを追って、MISIAも続い て入って来た。オープニングは、卓球日本代表公式応援ソングに起用された新曲「 SUPER RAINBOW」。タイムリーな選曲に、オーディエンスは立ち上がって両手を上げ、 左右に振って応える。いきなり遠慮なしの、アッパーな立ち上がりだ。 MISIAはシルバーグレーのワンピースを身にまとい、ローズピンクの大きなスカーフで 頭を覆っている。スカーフは何か2本の角のような棒状のもので支えられていて、 MISIAの頭上に美しい布のラインを形作っている。まるで古代エジプトの歌姫のようだ 。 続いては「真夜中のHIDE-AND-SEEK」。最初からトップスピードに乗るMISIAに合わせる ように、ドラムのTOMOとベースのJINOが爆発的なグルーヴを供給する。16ビートを4ビ ートのニュアンスで刻むJINOのベースと、16ビートの中に8ビートの重さを加えるTOMO のドラムが、他では聴いたことのないリズムを繰り出す。終演後、キーボードの重実徹 が「この丸いグルーヴは、この2人にしか出せない」と語っていたが、まさにその通り 。ドライヴ感が抜群だ。さらにはギターの山口周平の小気味よいカッティングが、その ドライヴ感に拍車をかける。 サビでMISIAが掌で片目を覆い、いつになくセクシーなポーズを取る。すると今度は鈴 木明男が、火の出るようなサックス・ソロを吹き出した。この気合いの入ったプレイに は、バンドリーダーの重実も大喜び。キーボードを弾く手を止めて笑顔で声援を贈る。 まだ2曲目なのに、バンドがこれだけヒートアップするのは、これまでのMISIAのライブ ではあまり見たことがない。前日もここでライブを行なっているので、2日目のアドバ ンテージなのかもしれない。しかし、それ以上に「MISIAに世界遺産はよく似合う」と 言いたくなるシーンだった。MISIAは昨年、高野山檀上伽藍で世界遺産劇場を行なって いる。それも素晴らしかったが、春日大社でのMISIAは、高野山とはまったく違うアテ ィチュードで、歌を古来の神に捧げているように感じられた。そのエネルギーがバンド のメンバーに伝わって、彼らの体温を上げているのだ。 「こんばんは、世界遺産劇場・春日大社 第六十次式年造替奉祝─Misia Candle Night ─へ、ようこそ!」と、MISIAは長いタイトルをすらすらと言った。さっきはあれほど エキサイティングなパフォーマンスをしていたのに、この切り替えの速さはさすがだ。 「Misia Candle Nightは、2012年から始まりました。震災への鎮魂と復興の願い、あの 時感じた大切なものを忘れないようにとの思いからスタートしました。奈良では初めて の開催になります。今年は熊本と大分で地震があり、そんなときにこのお話をいただい て光栄です。みなさんの大切な人に思いを馳せて、楽しんでいってください。心を込め て歌います」。大きな拍手が起こる。すかさずMISIAが「次の歌に行く前に、このカブ リモノを取らせてください」と言ったから、会場から笑いが起こった。 スカーフを外して現われたのは、鹿の角をかたどったヘアバンド。「“MISIAせんとく ん”でした」とMISIAが笑って言うと、会場からも笑いと拍手が上がったのだった。 3曲目「あなたにスマイル:)」を歌い終わると、MISIAが「ここで飛び切りの笑顔を届 けてくれる人を紹介します」とスペシャル・ゲストの清水ミチコを呼び込む。極彩色の ドレスをまとった清水とハグして、MISIAはいったん退場。清水はピアノの前に座って 「それでは皆さん、着席! 素敵な休憩時間になりますように」とユーモラスに“清水 ミチコ・ショー”の開会を宣言する。一気に“ミチコ・ペース”に持っていく。 童謡「サッちゃん」を綾戸智恵など、いろいろなボーカリストのモノマネで歌う。特に 面白かったのは「私のフォークメドレー」で、陽水や清志郎、研ナオコなど、ネタが満 載。観客の中にはツボにハマってしまって、笑いが止まらなくなった人も続出したのだ った。 そして、ふと気が付けば、陽が暮れて、キャンドルがちらちら揺らめいている。いちば んオイシイ時間を持っていくなんて、ミチコさん、ズルい!(笑) 途中でMISIAが清水ミチコ・ショーに合流する。一緒に荒井由実の「雨の街を」を歌う 。ユーミンのデビュー・アルバム『ひこうき雲』に収められている隠れた名曲だ。ユー ミンのモノマネに徹する清水に対して、MISIAは“自分の声”で歌っていたのが興味深 かった。これまで歌ったことのないタイプの曲を歌うMISIAは非常に魅力的で、これを 引き出したミチコさん、エラい!!! 「いろんな人の歌が聴けて、嬉しい! 清水さ んの“一人フェス”でしたね」とMISIAは楽しそうに清水を送り出した。 「Misia Candle Nightは、カバー曲をやるんですが、今日はあと2曲歌います。“ Candle Night”で歌いたい歌詞を選ばせてもらいました」と言ってカバー・コーナーへ 。槇原敬之の「僕が一番欲しかったもの」は、自分の拾った大切なものを、それを必要 としている人に上げて、素敵な笑顔に出会う歌。堂本剛の「街」は、堂本が生まれた奈 良に対する歌だった。MISIAの言うように、どちらも歌詞が深く響く歌で、歌いながら キャンドルを掲げるMISIAの仕草によく似合っていた。 「ありがとうございます。Candle Nightでは、いつも最後に願いを込めてキャンドルを 吹き消すんですが、音楽を聴きながら自分の願い事を考えておいてくださいね。その願 いの中に、自分以外の誰かのことを一つ入れて欲しいなと思います。次は久保田利伸さ んが作って下さった歌です」と「Let It Smile」へ。 その時、ステージの背後の森に照明が当てられた。それまで真っ暗闇だったところへ、 うっそうとした木々が現われる。こちらから見ると、一人一人がキャンドルを持った客 席、少し暗がりがあって、MISIAとバンドがいる明るいステージがあり、その向こう側 に春日の森が浮き上がる。この絶景にオーディエンスから「うわぁ…」というため息に 似た歓声が上がった。以前、MISIAは生きている植物でステージを飾りつけしたライブ をやったことがあったが、それを上回る規模の自然のセットに会場中が感激している。 世界遺産とMisia Candle Nightがぴたりと重なったシーンだった。 そんな下地があるから、時空を超えた愛を歌う「逢いたくていま」が、古都の空に朗々 と響き渡る。続く「オルフェンズの涙」も壮大なバラードで、MISIAの歌が会場を圧倒 する。終わった瞬間、照明が落とされ、背後の森が掻き消えたから、オーディエンスは 息を呑んだのだった。 「式年造替は20年に一度行われるんですが、20年といえば一世代。前後の世代が一緒に 造替を行なうことで、技術も伝承されていくと思います。誰かと誰かが繋がっていきま すように」。 このライブでのMCはとてもスムーズで、MISIAの伝えたいことが確実にオーディエンス に伝わっていく。これもまた、春日大社でのMISIAのライブの特徴だと思った。 ここからライブは大団円に向かう。「One Day,One Life」を歌い始めたMISIAは、キャ ンドルが消えてしまったオーディエンスを目ざとく見つけて、歌を止めて「私のを上げ る」と客席に差し出す。振り向くと、「もう一回、Aメロね」とバンドにお願いする。 一気に和んだ会場は、そのまま一体となって終盤へ。 本編ラストの「果てなく続くストーリー」が、素晴らしかった。MISIAの歌に余裕が感 じられる。その上で、MISIAは自分の声の音域すべてを使って、この名曲を歌い上げる 。この夏、河口湖で観た“星空のライヴ Ⅸ”も素晴らしかったが、その時と春日大社 でのMISIAはどこか違う。僕は開演して間もなく、この差異を感じ始めたのだが、「果 てなく続くストーリー」を聴いてその差異の正体が分かった。 河口湖のMISIAは、ライブの中心にいる“アーティストMISIA”だった。だが今夜の MISIAは、“メッセンジャーMISIA”なのだ。彼女は何か大きな存在から預かったメッセ ージを、リスナーに届けるために歌っていると感じた。もちろんメッセンジャーはアー ティストとしての大切な役割の一つなのだが、今、目の前で歌っているMISIAは、メッ センジャーに徹していた。世界遺産という特別なシチュエーションが、そうさせている のかもしれない。あるいはMISIAが自分のシンガーとしての直感に従っているだけなの かもしれない。どちらにしても彼女の背後にある深い森の中から、「果てなく続くスト ーリー」があふれ出るように聴こえてきた。 アンコールの「Candle Of life」もまた、世界遺産劇場にぴったりの歌だった。♪風に 揺れてる小さな温もりが 消えないように 見つめ続ける 愛の炎♪という歌詞そのま まの光景の中で、オーディエンスはそれぞれの心の中を覗き込む。最後にMISIAの合図 でそこにいる全員が願いを込めてキャンドルを吹き消すと、MISIAが「この幸せが100年 後も続きますように」と最後のメッセージを贈ってライブは幕を閉じたのだった。 -- https://www.facebook.com/MISIAsupporter MISIA 情報彙集應援專頁 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc), 來自: 118.232.221.221 ※ 文章網址: https://www.ptt.cc/bbs/MISIA/M.1476055809.A.254.html