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http://music.emtg.jp/liveReport/201401033670e7e05 MISIA×シンフォニー・オーケストラ、日本武道館をやさしく包む。速報レポート!  昨年から続く15周年ツアーもいよいよ最終盤。アリーナツアー“MISIA 星空のライヴ VII -15th Celebration- Hoshizora Symphony Orchestra”が1月18日の武道館からス タート。その2日目、1月19日武道館でのライブを観た。  ステージはまるで木々が茂る小高い丘のよう。その向こう側に広がる星空の下、ライ ブが展開される。もちろん見どころは、ツアー・タイトルどおりシンフォニー・オーケ ストラとの共演だ。ハープを含む43人のストリングスの中心で指揮を取るのは、服部隆 之だ。MISIAはこれまでも オーケストラをバックにライブを行なってきたが、今回は今 までとは異なる味わいがある。以前は息詰まるような緊張感の中で、美しい歌を描き出 してきた。だが今回は、あくまでリラックス。大編成にもかかわらず、歌をやさしく包 み込む服部のオーケストレーションが功を奏して、MISIAは思い切り伸びやかにパフォ ーマンスする。  たとえば「つつみ込むように…15th ver.」では、そんなMISIAの開放感が伝わって、 いつも以上にオーディエンスが大きな声で一緒に歌う。それはMISIAの15周年を祝う歌 声であり、彼女とともに歩んで来たファン自身の歓びの表現でもある。もし“共有する ”ということがこのツアーのテーマであるなら、オーケストラのシンプルで力強い響き がMISIAとオーディエンスをスムーズにつないでいて、アリーナクラスの一体感の素晴 らしさを実感させてくれたのだった。 「昨日は素晴らしいライブになったので、興奮してなかなか眠れませんでした。朝、起 きて、青空を観たとき、今日も素晴らしいライブをやりたいって思ってここに来ました 」とMISIA。続いて、3年ぶりのオリジナルアルバム『NEW MORNING』の4月リリース決 定を発表すると、会場から大きな拍手が起こった。「アルバム・ジャケットには、馬が 写ってます。実はデビューアルバムにも馬が写ってるんですけど、それは私が 午(う ま)年だから。MISIAは今年、年女です」と彼女らしいユーモアで笑わせる。  一方、MISIAのMCが会場に静かに浸透していったのは、ドラマー青山・アレックス・ 純について語ったときだった。昨年12月に急逝した青山は、MISIAがデビューしたとき からずっと彼女を支えてきた大切なミュージシャンのひとりだった。今回のツアーは後 任のドラマーFUYUとツインドラムで一緒に周るはずだったのだが、それがかなわなくな ってしまった。それでも「きっとどこかで一緒に叩いてくれているんじゃないかと信じ てます」とMISIAは精一杯の哀悼の言葉を述べる。青山に捧げるように歌った「忘れな い日々」では、バックコーラス“星空シスターズ”のHanah Spring、澤田かおり、Lyn の3人とMISIAが織りなすハーモニーが、現音楽シーン最高峰の輝きを放ち、感動的だ った。  オーケストラといい、コーラスといい、このツアーは“大人数ライブの良さ”が充分 に発揮されている。大人数ならではの豊かなサウンドが、すべてのメッセージを温かく 伝えてくれる。ライブが進むにつれて、オーディエンスの心の温度が自然に上がってい き、武道館がだんだん狭く感じられてきたのだった。  それを最も感じたのは、初期のナンバー「THE GLORY DAY」だった。MISIAを中心にし た4人の女性ボーカルと、43人のストリングス、ドラム、ベース、キーボード、ギター 、パーカッション、サックスのステージ陣が、会場の7,000人をリードする。が、途中 から全員がイーブンな立場で歌い、体を揺らすようになっていき、武道館がまるで音楽 の神に祈りを捧げるゴスペル会場と化す様は、本当に圧巻だった。本編のラストで MISIAは、メンバー紹介の中で 「アレックス!」の名を叫ぶ。その瞬間、確かにそこに 青山がいた。彼の唯一無二のグルーヴは、MISIAの中にも、FUYUの中にも、オーディエ ンスの心の中にもいたのだった。  2013年から14年にかけての60本に及ぶツアーは、MISIAに新たな変化をもたらした。 J-POPの枠に収まらない才能は、それでも日本で活動する中で折り合いをつけなければ ならないこともあったはずだ。そこにはわずかであっても、迷いやためらいがあったか もしれない。だが、MISIAはこのツアーの間に、彼女が大好きなR&Bのグルーヴを持ち ながら、J-POPの言葉を活かす“中間地点”を見つけたように思う。中盤で初披露した 新曲「僕はペガサス 君はポラリス」(ドラマ『S-最後の警官-』主題歌)も、そんな MISIAの新境地を示していて、J-POPの新しい可能性を感じるとともに、ますますニュー アルバムが楽しみになった。  おそらく残り数本も進化を止めないMISIAは、最終日に“次のMISIA”を見せてくれる に違いない。 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 118.232.238.143