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https://natalie.mu/music/pp/misia06 20周年を目前に映画「ハガレン」主題歌で伝えたいこと MISIAのニューシングル「君のそばにいるよ」がリリースされた。映画「鋼の錬金術師 」の主題歌として制作された本作の表題曲はR&B、EDM、ロックのサウンドが融合したト ラックとエモーショナルなボーカル、「君を信じてる 繋がってる」という思いを描い た歌詞が1つになったアッパーチューンに仕上げられている。音楽ナタリーでは来年デ ビュー20周年を迎えるMISIAに「君のそばにいるよ」の制作過程や、同時リリースされ たライブ映像作品「MISIA SOUL JAZZ SESSION」について聞いた。 バラードじゃないほうがいい ──ニューシングル「君のそばにいるよ」は映画「鋼の錬金術師」の主題歌に使用され ています。MISIAさんは以前から「ハガレン」の原作のファンだったとか。 はい。全巻そろえて読んでいたので、映画の主題歌のお話をいただいたときはびっくり しました。原作が完結してからしばらく経っているし、テレビアニメ、劇場版のアニメ がすでにあって、さらに実写版の映画が制作されるとは思っていませんでした。主題歌 のお話はもちろん、すごくうれしかったですね。 ──楽曲の制作はどんなふうに行われたんですか? まずは実際に映画の映像を観せていただいたんです。「なるほど、原作のこのあたりの エピソードがもとになっているんだな」ということをわかったうえで楽曲を詰めていっ た感じですね。私としては「バラードじゃないほうがいいな」と思っていて。もともと 少年マンガ誌で連載されていた作品だし、主演の山田涼介さんのイメージを考えると、 テンポが早くて、美しくて、カッコいい曲が合うだろうなと。 ──「君のそばにいるよ」は、まさにその通りの楽曲に仕上がっていますね。 この曲のトラックは4、5年前に知り合った、ICHI名義でも活動している音楽プロデュー サーのIchiro Suezawaさんに作ってもらったんです。彼はロサンゼルスにいて、ブルー ノ・マーズ、クリスティーナ・ミリアン、ケイティ・ペリーなどの楽曲に携わっていて 。以前、楽曲のアレンジをお願いしたことがあるんですが、それがすごくよかったんで すよ。日本語の歌詞をビートに乗せるのはすごく難しくて、私は日本語を崩さず、しっ かりメッセージを伝えながらビートに乗せたいといつも思っているんですが、Ichiroさ んはそのバランスを取るのがすごくうまくて。私のプロデューサーが、「彼の曲が映画 に似合いそうだ」と言って、それでIchiroさんに「これでどうですか?」と提案させて もらったんです。アップビートの曲だけど、そんなに攻撃的ではないし、映画のエンデ ィングにも合っていると思いますね。山田涼介さんが持っている強くて軽やかなイメー ジにも似合うサウンドだなって。 ──R&B、EDM、ロックなどのサウンドが融合していて印象的なトラックですよね。「ハ ガレン」のキーワードである“錬成”にも通じるものがあるなと。 私もミクスチャー的なところがいいなと思ったんですよね。シングルにはDJ EMMAさん のリミックスが2バージョン入っているんですが、原曲を聴いて「このあたりのサウン ドに影響を受けたんじゃないかな?」と想像を巡らせながら作ってくれたみたいで。雪 のイメージで冬を連想させるバージョンが「DJ EMMA REMIX」で、夏を連想させるのが 「NUDE DUB」と季節感もあるので、オールシーズンで「君のそばにいるよ」を楽しんで もらえると思います(笑)。 ──映画「鋼の錬金術師」はもちろん、Ichiroさん、DJ EMMAさんとのコラボレーショ ンシングルでもあると。普段から新しい才能を持ったトラックメーカーやリミキサーを チェックしているんですか? そうですね。私自身の仕事は曲を作ることがメインではないので、いろんな方との出会 いによって楽曲を作る楽しさをいつも感じていて。これまで一緒にやってきた人たちと も制作を続けているし、新たな出会いを重ねることで、どんどん幅が広がっていると思 います。 何かを失ったとしても、その分手に入るものもある ──「君のそばにいるよ」の歌詞は、やはり映画の世界観を意識した内容なのでしょう か? はい。まず「映画の曲として書きたい」という思いがあったので。制作スタジオでも映 画の映像を観られるようにして、山田さんが登場するシーンに合わせて曲をかけながら 歌詞を書いたんですよ。特に歌い出しの「背伸びまでして僕らは 果てしない空と未来 を見つめていた」のところは、すごく迷いながら書きました。最初はもうちょっとポエ ティックな言葉を考えていたんですけど、主人公のエドワードの身体が小さいというこ ともあって、彼の存在を感じさせるようなフレーズにして。エドワードとアルフォンス の兄弟の歌にしたいという気持ちもありました。エドワードからアルフォンスへの一方 通行ではなく、2人の心が行き交うような言葉を選んで。あとこの映画は小学校の低学 年、もっと小さい子供たちも家族と一緒に観ると思うんです。子供たちが映画館でこの 曲を聴いたときに、「ハガレン」に流れている道徳的なところが説教っぽくならないよ うに伝わればいいな、と。今はわからなくても、あとになって「そういうことだったの か」と気付くこともあるだろうし。 ──MISIAさんが「ハガレン」から受け取っている道徳的な部分は、具体的にはどこの 歌詞に表れているんでしょうか? 特に意識したのは、「悲しみも 喜びも 時間さえ 決して平等じゃない世界で」という 歌詞ですね。ここまで歌ってもいいのかなとも考えたんですが、「ハガレン」には人生 の理不尽なところがどんどん出てくるし、そこにどう立ち向かっていくかというのが1 つのテーマになっている気がするのでそのままにしました。それと「ハガレン」からは 「何かを失ったとしても、その分手に入るものもある」ということも感じて。失くした ものに囚われていないで、今を見つめながら生きていきたいという思いを歌詞に込めま した。 ──映画の曽利文彦監督が手がけたミュージックビデオも話題を集めています。まさに 「ハガレン」×MISIAという仕上がりの映像ですよね。 映画はエドワードとアルフォンスが中心ですが、MVに登場するのは私とアルフォンスで すからね(笑)。私以外はすべてCGによる映像なので、撮影の背景はブルーバックだっ たんですよ。「今、嵐の中で歌ってます」「クルクルしたものが身体にまとわり付いて います」「大きな柱が出てきました」と説明してもらいながら撮っていたのですが、想 像力をすごく求められるし、「役者の皆さんはこういう状態でよく演技できるな」と身 を持って思いました。私の演技力はともかく(笑)、こんな機会はめったにないし、思 い切りやらせてもらいました。監督は私のメイクと衣装を見て「映画の登場人物みたい ですね」とおっしゃってましたね。どちらかと言うと人間よりもホムンクルスっぽい雰 囲気だって(笑)。 40%で歌うことを知れば音楽の幅が広がる ──シングル「君のそばにいるよ」と同時リリースされるライブ映像作品「MISIA SOUL JAZZ SESSION」についても聞かせてください。トランぺッターの黒田卓也さんと のコラボレーションによるミニアルバム「MISIA SOUL JAZZ SESSION」を引っさげたラ イブの模様を収めた映像ですが、本当に素晴らしいセッションですね。 ありがとうございます。黒田さんはジャズ畑のミュージシャンだし、タイトルに“JAZZ ”と入っているので私たちがいわゆるスタンダードなジャズをやってるんだと思われが ちなんですが、それだけではないんですよね。今の世代のジャズミュージシャンはR&B 、ヒップホップ、ソウルなども聴いているし、私がやってきたR&B、ヒップホップもオ ールジャンルの音楽に対するリスペクトで成り立っていて。例えばエリカ・バドゥや The Rootsにもジャジーなテイストも含まれているし、ジャンルがどんどん混ざってい くのは自然な流れだと思うんです。ロバート・グラスパーのようなミュージシャンが登 場したのも、そうですよね。 ──グラスパーが登場してから、ジャズ、R&B、ヒップホップの融合がさらに進みまし たからね。 黒田くんの音楽もすごくクロスオーバーで、ハイブリッドな感じがあるじゃないですか 。私自身も、ソウル、R&Bを軸にして好きな音楽をやっていることには変わりがなくて 。“JAZZ”だけだとこのスタイルが伝わらないと思ったから、「SOUL JAZZ SESSION」 というタイトルを付けさせてもらったんです。ソウルを好きな人、ジャズを好きな人は もちろん、アフロビートやクロスオーバー音楽が好きな方にもぜひ観てほしいライブ映 像ですね。 ──個人的には、今年来日したエリカ・バドゥの音楽性ともリンクしていると感じまし た。 「Everything」をカバーしてくれたことが縁で、バドゥさんとはすごく仲よくさせても らってるんですよ。ロサンゼルスのライブに呼んでもらって、開演前の楽屋で音楽の話 をさせてもらったこともありました。「あなたは120%のパワーで歌えるシンガーだけ ど、40%で歌うことを知れば音楽の幅が広がるはずよ」と彼女から言ってもらったんで すけど、黒田くんとのセッションではまさにそういう瞬間があったんです。「キスして 抱きしめて」で黒田くんのトランペットと掛け合いしたところはまさにそうで、「40% で歌う」って二十代のときはわからなかったんです。最近ようやくできるようになって きた気がしますね。あとは「グローバルな音楽を作りたい」という気持ちもずっとあり ます。Ichiroさんはロサンゼルス、黒田くんはニューヨークが拠点ですが、今はパソコ ンでデータのやりとりができるので、24時間、音楽制作ができる環境があって。もっと 視野を広げて制作をしたいし、グローバルに聴いてもらえるものを作りたいですね。 ──海外のリスナーも意識しているということですか? それはずっと思っていることですね。バドゥさんやラウル・ミドンさん、マーカス・ミ ラーさんにお会いしたときに「最近はこういう音楽をやってます」って作品を渡したい し、「面白いことやってるね」と言ってもらいたいので。 全部の私を見てほしい ──来年2018年はデビュー20周年イヤーですね。4月には大阪城ホール、横浜アリーナ で「20th Anniversary THE SUPER TOUR OF MISIA Girls just wanna have fun」が開催 されますが、どんなアニバーサリーイヤーにしたいと思っていますか? 20周年を目の前にして思ったのは「今までのおさらいだけではつまらない」ということ だったんですよね。1998年にデビューしたときは「ジャパニーズR&Bをやりたい」「ア ンダーグラウンドのカルチャーをメジャーシーンに持ってきたい」と考えていて。それ を形にしたのが「THE TOUR OF MISIA」というライブだったんです。バンドメンバーに DJ Ta-Shiがいて、DJを交えながらサウンドを作っていくことだったり、ステージにダ ンサーやドラァグクイーンが登場したりするのも、20年前はメジャーのシーンでは誰も やってなかったんですよ。そのスタイルでR&BもソウルもJ-POPも表現して、ザ・エンタ テインメントと言えるようなライブにすることを17年くらい続けてきて、始めたての頃 はアンダーグラウンドだったカルチャーもどんどんメジャーになって。そこで感じたの は「役割は終えた」という思いで、2016年を最後に「THE TOUR OF MISIA」を終えるこ とにしたんです。 ──20周年を目前にして、ライブのスタイルも変化の時期を迎えたということですね。 「アンダーグラウンドのカルチャーをメジャーに」というテーマを外して新しいものを 作ろうという気持ちもあるし、次にやりたいこともすでにあるんですよ。だから来年4 月のツアーの名前も今までとは変えて「THE SUPER TOUR OF MISIA」にして。私自身も ツアーがすごく楽しみだし、そのために制作をがんばっているところです。 ──過去を振り返るのではなく、新しいMISIAさんの表現を体感できるツアーになりそ うですね。 19年間歌ってきましたが、ずっと同じことをやっているわけではないですしね。好きな 音楽のベクトルは変わってないけど、いろいろな人たちと出会って、たくさんチャレン ジしながら曲を作ってきたので。今回リリースする2作品もそうで、Ichiroさん、黒田 くんはここ数年で新しく出会った人たちなんです。来年の20周年イヤーでも“これまで の20年間”だけではなく、“20年目のMISIA”を伝えたいですね。 ──20周年イヤーの具体的なプランはあるんですか? 今詰めているところですが、全部の私を見てほしいという気持ちがあります。さっき言 った「THE TOUR OF MISIA」のほかに、「星空のライヴ」や「Misia Candle Night」な どのコンセプチュアルなライブも行っているんですが、1つひとつがバラバラに存在し ている気がしていて。私のことをバラードシンガーだと思っている人がライブで「 INTO THE LIGHT」や「LOVE BEBOP」を聴くとビックリすることもありますからね。全部 が私だし、すべて楽しんでやっているということも知ってほしいなって。 ──この20年の間にR&B、ヒップホップ、ダンスミュージックは大きな変化を繰り返し てきました。いろいろなトレンドも生まれましたが、流行のサウンドとの距離はどんな ふうに取っているんですか? そこは意識してないかな。やっぱり、音楽は頭で考えるものではないと思うんです。ま ず自分から自然に出てくるものがあって、それをあとから整理すると言うか。リスナー の皆さんも、入り口ではできるだけ頭で考えてほしくないんですよね。これはすべての ミュージシャンが感じていることだと思いますが、まずは聴いてほしいし、観てほしい し、感じてほしいなって。そういう意味では、今回の2作品はすごくいいものだと思い ます。映画「鋼の錬金術師」を観ること、「君のそばにいるよ」を聴くこと、「MISIA SOUL JAZZ SESSION」でライブを体感することを含めて、いろいろな形で音楽を楽しん でもらえるんじゃないかな。 -- https://www.facebook.com/MISIAsupporter MISIA 情報彙集應援專頁 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc), 來自: 106.1.159.13 ※ 文章網址: https://www.ptt.cc/bbs/MISIA/M.1512890178.A.D16.html