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https://entertainmentstation.jp/95957 こんなMISIAは、聴いたことがない。自由奔放なセッションを、彼女自身が楽しんだ“ SUMMER SOUL JAZZ 2017”ツアー MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017 2017年7月9日 Zepp DiverCity MISIAは、昨年、横浜赤レンガ倉庫で行なわれたブルーノート・ジャズフェスティバル で、ニューヨークのジャズ・トランぺッター黒田卓也と出会った。黒田はあらゆる音楽 を呑みこんで発展する最新のジャズ・シーンで、最も注目を浴びているアーティストの 一人だ。彼との出会いはMISIAに大きなインスピレーションを与え、黒田との本格的な コラボレーションが開始されたのだった。 MISIAはセルフカバー曲や新曲が収録されている最新ミニアルバム『SOUL JAZZ SESSION 』(7月26日リリース)で、黒田のバンドとレコーディングを行ない、ジャズやR&B、ニュ ーソウルなど多彩な音楽性を取り入れた新境地を切り拓いた。 MISIAがオールスタンディングの会場でライヴを行なうのは、非常に珍しい。黒田がニ ューヨークから率いてきたバンドは、テナーサックスのCraig Hill、トロンボーンの Corey King、キーボードの大林武司、ベースのRashaan Carter、ドラムスのAdam Jacksonの5名。彼らがさまざまな音楽を自由に取り込んで創出する“SOUL JAZZ”は、 身体を揺らしながら聴く方が楽しい。音楽そのものが大好きな人の多いMISIAファンに 、もっと自由に、もっとダイナミックに音楽を楽しんでもらいたいとの願いをこめて、 MISIAはオールスタンディングのライヴを決めたのだった。名古屋、東京、大阪を周る ツアー全7本の4本目、7月9日、Zepp DiverCityでのライヴに足を運んだ。 まずは黒田を含めた6人のバンド・メンバーが、ステージに登場。いきなりAdamの爆発 的なドラムが鳴り響く。重量感あふれるキックドラムと、シャープなスネアドラムの対 比が鮮やかだ。正確さと豪快さが同居するリズムが、この日のライヴのクオリティの高 さを早くも予感させる。 キーボードとベースが入り、トランペット、サックス、トロンボーンの3管のアンサン ブルがテーマのメロディを奏でる。ここに至って、今日のライヴがいつものMISIAのサ ウンドとまったく異なることに気付いた。 まず、メンバーにギターがいない。MISIAのライヴではギターが活躍することが多いの で、このことだけでかなり音の印象が違う。そして3本の管楽器がメロディとハーモニ ーを同時に鳴らすと、スモーキーなコンボジャズのサウンドが立ち現れる。それが醸し 出す、大人でセクシーな雰囲気が新鮮だ。 1曲目はこのバンドの自己紹介とも言える「Afro Blues」を披露。早速、サックス・ソ ロが始まり、黒田がCraigの名前をコールする。続くトロンボーン・ソロで、Coreyを紹 介。自らのトランペット・ソロまで一気に進む。各々のソロが終わる度に拍手が起こる のもジャズのマナーで、これまた新鮮だった。 今回のライヴの音の雰囲気が会場にしみ渡ると、いよいよMISIAがステージに現われて1 曲目の「BELIEVE」が始まった。ずっしりと重いビートのドラム、ベース、キーボード のみの隙間の多いバッキングに、体ごとぶつかるように歌う。こんなMISIAは、聴いた ことがない。そのスリルに、オーディエンスは若干、緊張しているようだ。すると黒田 が、大きなアクションでハンドクラップを会場にうながす。その絶妙なタイミングのパ フォーマンスが、会場をほぐしていく。 3曲目の「真夜中のHIDE-AND-SEEK」のイントロで、大林のピアノがリズミカルなリフを 弾き始めたところで、オーディエンスから自然にハンドクラップが起こった。この瞬間 、会場を支配していた緊張感のほとんどが消えた。オーディエンスが踊り始め、スリル がそのままエンターテイメントへと昇華されていく。その証のように、「真夜中の HIDE-AND-SEEK」が終わると、大きな大きな拍手が巻き起こったのだった。 やはりこの“MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017”ツアーは衝撃的だ。ある意味、MISIAの音 楽スタイルは、J-POPのスタンダードのひとつと言っていい。が、この日のライヴで提 示された音楽は、J-POPの枠を大きくはみ出していた。曲によっては、オリジナルのコ ードを逸脱し、リズムもトリッキーに変化する。ただし、MISIAの歌のメロディは限り なくオリジナルに沿っているから、先ほど書いたように、MISIAがバンドのサウンドに 体当たりしているように聴こえてくる。このいわば“MISIAの曲”を題材にした自由奔 放なセッションを、彼女自身が楽しんでいる点に驚かされた。 たとえばライヴで少しアレンジを変えて演奏することは、他のシンガーもやってはいる が、ここまで大胆に“改造”することは今のJ-POPシーンではほとんどない。しかも即 興性に富んだ内容のものは、聴いたことがない。 同時に、ファンにとっては、少しのアレンジの変化は受け入れることができても、大幅 なチェンジは受け入れがたいもののはずなのに、オーディエンスが緊張しながらもどん どん演奏に反応していく景色は、ある意味、奇跡だった。 おそらくこのライヴは、J-POP史上に残る冒険であり、実験であり、新しいエンターテ イメントが誕生する予兆のようなものなのかもしれない。実際、MISIAはMCで、オーデ ィエンスにこう語りかけた。 「今日のライヴは、間もなくリリースする『SOUL JAZZ SESSION』に先がけて、このミ ニアルバムに入っている曲に、新たにアレンジした曲を加えてお送りしています。ジャ ズという言葉だけではくくれない、私の好きな音楽が全部入ってます。なので、隣の人 と少しぶつかったりしても、踊らないと損なので、身体を揺らして楽しんでください」 。 そんなMISIAの言葉どおり、黒田のバンドはフレキシビリティに富んでいる。ニュアン スの異なるリズムが絡み合うポリリズムや、ラテン、フュージョン、アフリカンなど、 多様なグルーヴを変幻自在に繰り出す。それを受けてMISIAも、ボーカルスタイルを次 々に変貌させて、先鋭的なセッションに参加する。特に先行配信されている新曲の「来 るぞスリリング」と「運命loop」でMISIAは、バック・ミュージシャンのプレイに即座 に反応する“音楽的反射神経”の良さを発揮して、会場から大きな拍手を浴びていた。 中盤はジャズ色の濃い「The Best of Time」や、へヴィーなストンプ(注:ファンクの 元となったリズムのひとつ)の「めくばせのブルース」で沸かせる。 人気バラードの「It’s just love」でMISIAは、極上のハイトーン・ボイスを聴かせる 。対してバンドは、バラードなのにヴィヴィッドに跳ねるドラムと、ストイックなベー スで、これまでにない“バラード表現”を堪能させてくれた。 終盤の「つつみ込むように…」はオリジナルより少し速いテンポで歌い進み、ラストで MISIAは超ロングトーン・ボーカルを披露。どこまでも伸びる豊かな声にエキサイトす るオーディエンスの気持ちを代弁するかように、Adamがド派手なドラムでエンディング を飾った。 ラストは、黒田のバンドが得意なアフリカン・リズムの「MAWARE MAWARE」。踊りなが ら歌うMISIAは満面の笑顔で、この曲が持つ本来の魅力を極限まで追求して楽しむ。応 えてオーディエンスも、歌ったり、踊ったり、タオルを回したり、クラップしたりして 大いに盛り上がったのだった。 アンコールは甲斐バンドのカバー「最後の夜汽車」。オリジナルの持つカントリー・ブ ルース風のアーシーな味わいを、見事にジャジーに生まれ変わらせた黒田のアレンジが 光る。そのアレンジに即して、哀愁を漂わせて歌うMISIAが素晴らしかった。   斬新なエモーションが、次々に提示されたライヴだった。J-POPとSOUL JAZZが出会った 意義は、ここにあるのかもしれない。オーディエンスは“新しいMISIA”に、熱い拍手 と歓声を贈って、この歴史的なライヴは幕を閉じた。間もなくデビュー20周年を迎える MISIAの、さらなる活躍を予感させるツアーとなった。 MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017 2017年7月9日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト 00.Afro Blues (黒田卓也 Band inst) 01.BELIEVE 02.真夜中のHIDE-AND-SEEK 03.陽のあたる場所 04.来るぞスリリング(新曲) 05.運命loop(新曲) 06.The Best Of Time 07.めくばせのブルース 08.オルフェンズの涙 09.It’s just love 10.つつみ込むように・・・ 11. Don’t You Worry ‘bout A Thing 12.MAWARE MAWARE <ENCORE> EN1.最後の夜汽車 <ENCORE2> EN2.キスして抱きしめて -- https://www.facebook.com/MISIAsupporter MISIA 情報彙集應援專頁 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc), 來自: 118.232.203.7 ※ 文章網址: https://www.ptt.cc/bbs/MISIA/M.1501004526.A.02A.html