精華區beta MISIA 關於我們 聯絡資訊
https://misiasp.com/2018al01/ アルバム 「Life is going on and on」 Liner Notes デビュー20周年を迎えた2018年のMISIAの活躍は目覚ましかった。4月には“20th Anniversary THE SUPER TOUR OF MISIA Girls just wanna have fun”を、大阪城ホー ルと横浜アリーナで開催。これまでのライヴの集大成でありながら、2016年に完結した シリーズ・ライヴ“THE TOUR OF MISIA”や“星空のライヴ”から次の一歩を踏み出す ものでもあった。 楽器の生演奏のみでのライヴ、生楽器とコンピュータ・トラックを併用するライヴ、DJ とダンサー中心のライヴという、この20年間に展開してきたスタイルに加えて、一昨年 (2016年)に出会ったニューヨークで活躍するトランぺッター黒田卓也とのコラボから生 まれたニューサウンドが、新鮮な印象を残した。その後も7月にはジャズクラブ“ブル ーノート東京”での公演や、フェスの最高峰“フジロック・フェスティバル”に参戦す るなど、アグレッシヴな活動を続けた。 そしてアニバーサリー・イヤーの最後にリリースされるアルバム『Life is going on and on』には、そうしたMISIAの最新の音楽活動の成果が大きく反映されている。音楽 ファンから絶大な評価を受けつつも、そこに甘んじることなく、常にチャレンジングな 姿勢を取ってきたMISIAならでは、の新作となっているのは、嬉しい限りだ。 12曲入りのアルバムは、大きく3つのセクションに分かれている。①~④では、新しい グルーヴを持ったポップにトライするMISIAが聴ける。⑤~⑩は、黒田とのコラボの成 果が収められている。ラストの⑪と⑫には、MISIAがずっと発信してきたメッセージが 含まれていて、アルバムを締めくくる。MISIAはアルバムの曲順にかなり悩んだようだ が、この並びで12曲を聴いてみると、これまでのMISIAと、これからのMISIAがあちこち に感じられて、まさに20周年にふさわしいアルバムだと実感できる。MISIA自身の音楽 的探究心や、リスナーへの愛情、新しい作家との出会い、スタッフへの信頼、アフリカ への想いなどが“音楽”として表現されている点が特筆されるだろう。 オープニングは「アイノカタチ(feat.HIDE GReeeeN)」。今年(2018年)話題になったTV ドラマ『義母と娘のブルース』の主題歌として発表され、シングルは大ヒットした。 MISIAはJ-POPの枠には収まらない音楽を作り続けてきたから、GReeeeNのHIDEとのコラ ボに、正直、僕は驚いた。しかもアレンジは亀田誠治で、これもJ-POP界を代表する巨 匠だ。結果、MISIAにしかできないJ-POPが誕生した。 J-POPはカラオケで歌いやすいように、ある意味、リズムが単調なものが多い。だがグ ルーヴがあるように感じさせるサウンド作りの技術によって、単調でも歌っている人に 快感を与えることが可能になる。「アイノカタチ(feat.HIDE GReeeeN)」は王道のJ-POP で、MISIAは初めてその歌のリズムを体験することになった。この曲は歌い出しが素晴 らしい。♪あのね♪という呼び掛けの言葉には、相手に対する信頼と愛情がこもってい て、とても美しい日本語だ。それをMISIAが歌うと、さらに輝く言葉になる。単純な歌 こそ難しいと言われているが、完璧なリズム感を持ったMISIAだからこそ、単調なのに グルーヴィーな歌唱になったのだった。 「君のそばにいるよ」は、初めて起用したIchiroのサウンド・メイクが快感を呼ぶ。細 部にわたって磨きあげられたトラックは、メリハリが効いていて小気味がいい。そこに 切れ味抜群のMISIAの歌が乗ると、スピード感が増す。これこそがMISIAの“J-POPの枠 には収まらないポップ”だ。 ここでアルバムは変化を見せる。「Interlude」は90年代の香りをまとったサウンドで 、次の「Sparks!!」への橋渡しの役割を担っている。「Sparks!!」は、デビューして間 もなくタッグを組んだクリエイターSAKOSHINの作品。MISIAはSAKOSHINと共に、本格的 なHIP HOPを日本で開拓していった。2000年にリリースされたシングル「Escape」の衝 撃は、今も忘れられない。パワフルでアッパーなトラックは、日本の音楽ファンの度肝 を抜いた。「80年代後半のNew Jack Swingを、今、思いっきりやってみようと思った」 とMISIAが語っているように、「Sparks!!」は世界を席巻したダンス・ミュージック“ New Jack Swing”をアップデートすることに成功している。笑いが込み上げるほど派手 なトラックに、“20th Anniversary THE SUPER TOUR OF MISIA”のサブタイトルだった “Girls just wanna have fun”というリリックのテーマが、ぴったりハマっている。 ここからは黒田卓也とのコラボによる“最新のMISIA”のシークエンスに入る。MISIAは これまでクラブ・カルチャーを真正面から追求してきたが、その一方で、さらにディー プなアフロビートにも強い興味を抱いてきた。それがジャズ・ミュージシャンの黒田と 出会って、初めて“MISIAのアフロビート”として作品化されるようになったのだと僕 は思っている。 このコラボで最初に発表されたのが「来るぞスリリング(feat.Raul Midon)」と「運命 loop(feat.Marcus Miller)」の2曲で(ミニアルバム『MISIA SOUL JAZZ SESSION』収録 )、本アルバムでは「来るぞスリリング(Album Version)」として収録されている。“ 20th Anniversary THE SUPER TOUR OF MISIA”で演奏したテイクをMISIAが気に入って 、そのアレンジをニューヨークで録り直している。こうしたアプローチのブラスセクシ ョンとパーカッションを採用しているのは、日本の音楽シーンではMISIAだけだ。新曲 を間髪入れずに進化させるMISIAの気迫が、アルバム・バージョンの要だ。 「LADY FUNKY」は「アイノカタチ」のカップリングとして発表された。MISIAは黒田と の作業を、楽しみ始めている。そんな気持ちを反映するように、リリックには珍しく大 人の女性とヤングボーイが登場する。極め付けは、なじるように歌う♪Baka Baka Bakan♪というフレーズだろう。MISIAが初めて見せる歌の表情だ。 「恋人失格」は NHK-FM “MISIA星空のラジオ”にゲストで出演した米倉利紀の作詞作 曲で、米倉はボーカルでも参加している。“MISIA星空のラジオ”からは多くのコラボ が生まれているが、それはMISIAの好奇心の旺盛さの表われでもある。また自分のアー ティストとしてのスタンスに、自信があるからこそのことだろう。自ら歌う作家と MISIAの相性の良さはアルバム『SINGER FOR SINGER』で証明済みだが、この曲でもシン ガーソングライターとのコラボを楽しむMISIAがいる。 「変わりゆく この街で」は、このアルバムのハイライトのひとつだ。MISIAが20年前に やって来た東京に想いを馳せてリリックを書き、黒田が自分の住むニューヨークを脳裏 に浮かべてアレンジした。二人のコラボが一層深まって生まれた傑作だ。モダンなグル ーヴにラテンの要素が加わり、人種のルツボであるニューヨークの匂いが、クールかつ センチメンタルな印象を残す。最もオリジナリティの高い1曲となっている。 「LOVED」は「恋人失格」と同じく、米倉の提供曲。ピアノ1本でも成り立つ美バラー ドを、黒田に託したMISIAのチャレンジが成功している。スネアドラムの驚異的なタメ が、これまでのMISIAのバラードにないスケール感を醸し出している。ほんの一瞬、タ イミングを遅らせることで、歌が限界まで膨らむ魔法を味わって欲しい。 「SERENDIPITY」は、このアルバムのもうひとつのテーマソングと言っていい。幸運に 出会える才能=SERENDIPITYは、MISIAの20年間を支えてきた重要なファクターだ。その ことを改めて歌にしたMISIAの、すべての出来事に対する感謝の気持ちにあふれている 。それは多くのリスナーの心を励ますことだろう。 「AMAZING LIFE」は、「THE GLORY DAY」など数々の名曲を生みだした鷺巣詩郎がサウ ンドを担当。なんとロンドン・レコーディングでMISIAは、「THE GLORY DAY」に参加し たミュージシャンと20年ぶりの再会を果たした。そんな奇跡のエピソードが、この曲に はいくつもある。ゴスペルの高揚感をポップに織り込む鷺巣の手腕が冴えて、また MISIAのスタンダード・ナンバーが増えた。 アルバムの最後を飾る「SUPER RAINBOW」は、♪涙は終わりじゃないから♪と歌って、 そのままアルバムトップの「アイノカタチ」に繋がるメッセージ・ソングになっている 。MISIAは「歌手人生が生きてきた時間の半分を超えた今年、本当に歌と人生のつなが りを強く感じるようになってきました。そんな思いを込めたアルバムです」とコメント していて、アルバムタイトルの『Life is going on and on』を体現するラストソング となった。 3年ぶりとなる渾身のフルアルバムを、じっくり味わって欲しいと思う。 -- https://www.facebook.com/MISIAsupporter MISIA 情報彙集應援專頁 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc), 來自: 110.50.174.143 ※ 文章網址: https://www.ptt.cc/bbs/MISIA/M.1544169153.A.561.html ※ 編輯: CrystalDays (110.50.174.143), 12/07/2018 15:55:03