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https://gladxx.jp/features/2019/scene/6134.html レポート:「コカ・コーラ presents LIVE PRIDE ~愛をつなぎ、社会を変える。~」 東京国際フォーラム ホールAという大きな会場で、ユーミンとMISIAという昔からゲイ を応援してくれた歌の神様たちが、本当にスペシャルな、夢のような時間をプレゼント してくれました。奇跡の一夜でした。最初から最後まで、すべてが本当に素晴らしく、 筆舌に尽くし難い感動がありました。 2019年12月6日(金)、東京国際フォーラム ホールAにて、セクシュアルマイノリティ支援 をテーマに掲げた大型音楽イベントとして「コカ・コーラ presents LIVE PRIDE ~愛を つなぎ、社会を変える。~」が初開催され、松任谷由実さん、MISIAさん、清水ミチコさ んらのビッグアーティストが出演し、ここでしか体験できないスペシャルなことを次々 にやってくれて、ただのチャリティではない、心からLGBTを応援したいという気持ちが ビンビン伝わってくる、ガンガン笑って、泣いて、一緒に歌って、素晴らしいにも程が ある、歴史的と呼ぶにはあまりにも楽しい、伝説的な、夢の一夜となりました。レポー トをお送りします。 LIVE PRIDE レポート 12月6日(金)、会場着が開演10分前という、まあまあギリギリな時刻だったのですが( 以前国際フォーラムに行った際はホールCとか結構手前だったのですが、ホールAってす ごい奥にあって、もう東京駅の方じゃんっていう…計算違いでした)、喫煙所に行った ら二丁目で「ばばあ」と呼ばれるドラァグクイーンの追っかけをやってるお友達がいて 、話し込んだりなんかして、慌てて席に着いたのが本当に開演寸前でした。  約5000人の客席は、ほぼほぼいっぱい。パッと見、半分くらいゲイと思しき方、半分 くらいはファンと思しき方たちでした。    19時過ぎ、清水ミチコさんが登場。今夜のMCをつとめてくれます。我らがみっちゃん は、ピアノ漫談の時とは全然違う神妙な雰囲気で、セクシュアルマイノリティからのお 手紙を紹介しました。小学4年生。男の子に生まれたけど、どうしても「俺」って言え なくて、みんなと一緒にお風呂に入れなくて、いじめられるようになった、という内容 でした。  トップバッターは清貴さん。デビュー以来15年も、自身のセクシュアリティを隠して 音楽をやっていた苦しさについて語りました(手紙とリンクしています)  清貴さんは、『WE ARE ONE』、そして『虹の向こうへ』の2曲を、仲間のコーラス隊 とともに歌ってくれました。本当に全国津々浦々、たくさんのプライドイベントで、ど んなに小さなステージでも(飛行機の上だろうと、二丁目のゴミ拾いイベントだろうと )思いを込めて、全身全霊で歌って来られましたが、今日のステージは、演奏も(なん と、ユーミンのコンサートのバンドの方たちです)、舞台も照明も、本当に素晴らしく て、いつも以上に輝いて見えて、よかったねって思えました。最高のステージでした。  次に清水ミチコさんが読んだのは、トランスジェンダーの方のお手紙でした。自分は 男の体に生まれたけど、思春期になり、自分は女性だと感じはじめて…という内容です 。    そして、中村中さんが登場します。  名曲『友達の詩』は、今までTSSAとかTRPとか、いろんなところで聴いたのですが、 今日は本当に、切々と、迫るものがありました。オーラが凄かったです。続く『不良少 年』の歌は、とてもロックで、力強かったです。今日のいでたちは、黒いタイトめなド レスといい、髪型といい、ちょっと月影先生を彷彿させるものがありましたが、ギター を弾きながら髪を振り乱して歌う姿は、美しくてカッコよかったです。  MCでは、『友達の詩』を作った時は、トランスジェンダーである自分が恋愛なんてで きるわけがないという気持ちがあった、けど、今はそうじゃないと思えます、と語って おられました。また、LGBTQにもいろんな人がいます、と言って、LとかGとかを説明す るのかな、と思ったら、明るい人もいれば、私のように根暗な人もいます、いい人もい れば、悪い人もいます、それを認めるのが多様性ということじゃないですか、とおっし ゃって、素晴らしいと思いました。  清水ミチコさんが次に読んだお手紙は、こういうものでした。「LAにいたとき、LGBT のイベントがあると聞いて。あのエリアに足を踏み入れた時はちょっと怖かったけど、 音楽とともに華やかなパレードがやってきて、ものすごく感動しました。その次にLAに 行った時は、自分もパレードに参加してました。ドラァグクイーン最高!」    そしてドラァグクイーン・ユニット、八方不美人のみなさん(エスムラルダさん、ド リアン・ロロブリジーダさん、ちあきホイみさん)が登場します。 『愛なんてジャンク』を歌ったあと、MCで、「このイベントのテーマは「愛をつない で」だけど、私たち、愛っていうか恨みを歌ってて」とか、「同性愛者だろうと異性愛 者だろうと、人を愛する気持ちは同じだし、捨てられた憎しみも、同じです!」とか、 「次の曲はもっと物騒です」と言って笑わせ、ニューシングル『罰をくらえ愛で』を披 露してくれました。ゲイゲイしくて楽しい内容でありながら、歌もしっかり聴かせる、 堂々たるステージでした。  デビューしてからちょうど1年。八方不美人もついにこんな大ステージに…と感慨深 い気持ちになりました。  続いては、星屑スキャットのみなさん(ミッツ・マングローブさん、ギャランティー ク和恵さん、メイリー・ムーさん)  意外にも『BE MY BABY』でスタート。ノリよく会場を盛り上げてました(たぶん他の 方がしっとりめの曲が多いからと、バランスをとったのかな?と思いました)。前の席 の方が、星屑スキャットのファンと見えて、光るうちわを持って応援してました(喫煙 所でもファンの方たちに会いました。ファン層の厚さを感じました)  MCのあと、星屑スキャットのみなさんは『新宿シャンソン』という曲を歌ってくれま した。これが本当にいい曲で、しみじみ、ジーンとくる、歌謡曲というものの魂を感じ させるような名曲でした。ステージも、キラキラ、星屑のように輝いていて美しく、素 敵な時間になりました。  それから、日本邦楽界の異端児であり箏曲界屈指の超絶技巧を誇る箏奏者・明日佳さ んと、様々なアーティストへの楽曲提供&リミックスを手がけるトラック&ビートメー カー・Wocasiさんのユニット「YY」が、太鼓や横笛などの和楽器奏者の方たち(全員女 性)とともに演奏を披露。和楽器とクラブミュージックの見事な融合、たいへん興味深 かかったです。    東京レインボープライド(TRP)の名司会ですっかりおなじみの、阿部知代さんとブ ルボンヌさんが登場。LGBTQのQの意味は?と客席に尋ね、クワトロ?それは欲張りさん が注文するやつね、みたいなギャグで笑わせたあと、クエスチョニングとかAセクシュ アルの意味を真面目に紹介。そして、このLIVE PRIDEを共同で開催してくださったTRP の方(共同代表の杉山文野さん&山田なつみさん)とプライドハウス東京の方(代表の 松中権さん)が登場し、ご挨拶しました(来年のTRPの日程は4月25日・26日だそうです )    いよいよ後半戦です。  清水ミチコさんが登場し、大きな拍手で迎えられました。  みっちゃんは「ここからは演芸の時間です」と言ってドカンと笑わせ、10代のえなり かずきさんから100歳代の金さん銀さんまで、桃井かおりさんとかデヴィ夫人とか、各 年代の方々の声マネをピアノでつなぎながら次々に披露するという新しいネタを披露し てくれました(ずっと笑いっぱなしでした)  続いて「憑依」ネタ。井上陽水さん、中島みゆきさん、矢野顕子さん、森山良子さん …おまけで秋川雅史さん。もう本当に、笑い死ぬかと思うくらい、笑わせていただきま した。  今日はさすがにユーミンはやらないのね、と思ってたら、「一回やってみたかったん ですよ」とバックバンドの紹介を始めて、じゃあ1曲歌いますね、と言って、ユーミン の『守ってあげたい』を歌いはじめ、そうしたら、袖からご本人が登場するという、豪 華すぎるものまね番組みたいなスゴい演出で松任谷由実さんが登場し、会場から大きな 歓声が上がりました。お二人はその場でハグして、そして、みっちゃんが去って、続き をユーミンが歌います。 『守ってあげたい』のあと、『やさしさに包まれたなら』、そして『春よ、来い』とい う国民的な大大ヒット曲、名曲中の名曲を次々に歌ってくれて…夢のよう。本当に幸せ でした。  MCでは、「私はゲイの方たちをひそかに「ひろし」と呼んでるの。なぜなら、タチひ ろしもネコひろしもいるから」とユーミンらしいギャグを(ドヤ顔で)かましつつ、「 M☆Nightが」とか、「パレードの「山車」で私の曲をかけてくれて」とか急におっしゃ って、ちょっとビックリして、感激しました(M☆Nightとは、90年代から二丁目で開催 されてきた、Mのつくアーティストをフィーチャーしたクラブイベントで、松任谷由実 さんは一度、Advocates Tokyoでのユーミンナイトに来場されたことがあります)。そ れから、「私なんかはゲイの方たちの孤独なんて1/500もわかってないかもしれない、 でも、自分にも、いろんなものが飛んで来るし、人には理解されない孤独があって。き っとそれぞれに「ユニークな孤独」があると思う」という素敵なお話もあり、また、「 アフリカとかでは、ゲイが死刑になるような国もある。一方で、台湾では同性婚が認め られましたね」といったお話もされました。  そして、トリを飾るMISIAさんが登場します。雨上がりに虹が、と歌う『SUPER RAINBOW』からの、TOKYO RAINBOW WEEK 2014の応援ソング『HOPE&DREAMS』。それはも う、圧倒的な歌唱力で、HOSSYさんをはじめ二丁目が誇るドラァグクイーンのみなさん も登場し(MISIAさんは90年代に、ゲイナイトに出演して歌ってくださっただけでなく 、自身のツアーにドラァグクイーンを同行させて全国を回ったという、伝説のアライで す)  MISIAさんはMCでも、「みんなで、社会を変えていきましょう!」と熱く叫び(だい たいみなさん「愛をつなぎ、」のほうに言及するなかで、このように「社会を変える」 を真っ直ぐに訴えたのは、MISIAさんだけで、胸が熱くなりました)  その後、MISIAさんは清貴さん作曲の『あなたにスマイル:)』を歌うのですが、なん と、TOKYO AIDS WEEKSの「Gay Men’s Chorus 」やぷれいす東京周りのみなさん(その 中にはHIV陽性であることを公にしている方も)、TRPの方や二丁目振興会の会長さんら が「U=U」のTシャツを着て登場し、バックコーラスをつとめたのです(プラス、ゲイの ビッグバンドのみなさんがホーンセクションとして演奏に加わっていました)。この「 LIVE PRIDE」のフィナーレとなる場面で、このようにHIV陽性者支援のメッセージを届 けるという素敵なサプライズ…これには本当に感動しました。  あたたかい拍手が鳴り止まないなか、アンコールとなりました。  出演者のみなさんがステージに再び登場し、なんと、ユーミンの『DESTINY』を振り 付きでやってくれて、これはもう、二丁目ピープルとしては「アゲー!」と言わざるを えない、マジ最高なステージでした。それから、ユーミンが1997年にリリースしたゲイ 応援ソング『告白』を全員で熱唱。ユーミンもMISIAさんもみっちゃんも、ドラァグク イーンのみなさんも「We want freedom!」って腕を振り上げながらステージ上をぐるぐ る(デモのように)回る光景には、ちょっとうまく言葉にできないくらい、感動を覚え ました。  そして、最後の最後、ユーミンとMISIAさんがステージに残り、ピアノの伴奏で(ピ アノは武部聡志さんです)ユーミンが『Everything』を歌い始め、二人のデュエットに なって。そしてもう1曲、『ANNIVERSARY』を歌ってくださいました…(あるゲイカップ ルは、あまりといえばあまりの素敵な出来事に、手をつないで聴いていたそうです)。 このイベントでなければ実現してなかっただろう、夢のような、奇跡の時間。「歌の神 々が、僕らのためにここまでやってくれるのか…」と、心底、感動させられました。最 後にお二人は、涙ぐみながら、お互いを讃えあっていました。ゲイのために、精一杯、 最高のステージになるように頑張ってくれたんだな、ということが伝わってきました。  そうして感動のうちに「LIVE PRIDE」は幕を閉じました。  客席が明るくなったとき、前の方の席で、リーマンのゲイ(と思しき方)が涙をぬぐ っているのが見えて、わかる、僕も今泣いてるよ、って勝手に共感して。ただならぬ余 韻のなかで、いろんな友人・知人に会って、「本当によかったね」「素晴らしかったね 」と言い合って。  掛け値なしに素晴らしい一夜でした。「生きててよかった…」と思えました。 LIVE PRIDEを振り返って  今年のNYのワールドプライドのオープニング・イベントが、シンディ・ローパーから 始まって、ウーピー・ゴールドバーグ、チャカ・カーン、CIARA、『POSE』のキャスト 等々が出演する、本当に夢のようなイベンで、帰り道、TRPの山縣さんに、ちょっと興 奮ぎみに「いつか東京でワールドプライドをやることになった時、こういうイベントが できたらいいですね」と僭越ながら申し上げたりしたのですが、LIVE PRIDEの後半、「 今日のこのイベントがまさにそうじゃん!」と思いました。日本でも、LGBTQで、プラ イドで、メジャーな、ストレートの方たちも海外の方たちも大勢が楽しめるような大型 の音楽イベントが、ついに実現したのです。  LGBTQという大義名分のもと、このように日本を代表するトップアーティストの方た ちが、ただ出演してくれるだけでなく、主体的に、意欲的に、どうしたらいいイベント になるだろうと考えて、本気で臨んでくれて、たくさんのサプライズと感動をプレゼン トしてくれました。  素晴らしい、本当に素晴らしいです。  私が東京レズビアン&ゲイパレード2001で前日祭「GLORY」というイベントで(たく さんのドラァグクイーンの方やLGBTミュージシャンの方にご協力いただきました。あり がとうございました)、姉様キングスという吉本興業所属の音曲漫才コンビにご登場い ただいた際は、実行委員から寄付を募って(自腹で)お呼びしました。翌年のパレード では、関根信一さんが戸川昌子さんを呼んでくれて、2010年には砂川秀樹さんが中西圭 三さんを呼んでくれて…というように、少しずつ、一歩ずつ、メジャーなアーティスト の方が登場してくださるようになったと思いますが、あの時から18年を経て、こんなに 大きなイベントが実現するようになった、できたらいいなと夢に思い描きながらも、ま さかね、と半ばあきらめていたようなことが現実のものになったことには、筆舌に尽く し難い感慨があります。 (同時に、亡くなった春日亮二さんをはじめ、その2001年の頃に、勇気をもってカミン グアウトしながらパレードのステージに登場してくれていたゲイやレズビアンのインデ ィーズ・ミュージシャンのみなさんにも、心からの感謝を申し上げたいと思います。間 違いなく、あの時のぼくらの思いが、今日のイベントへとつながっていると思います)    ユーミンも、MISIAさんも、清水ミチコさんも(そういえば、2000年前後、みっちゃ んが二丁目に来る!と予告されたイベントもありました。ご本人のスケジュールの都合 で結局、会場には来れなかったのですが、電話の中継で声は聞けたと記憶しています) 、昔からぼくらの大事な友人で、ずっと寄り添って応援してくれてました。アメリカで 言う、マドンナやガガやブリトニーみたいな「ゲイ・アイコン」です。しかし、どんな にフレンドリーでも、彼女たちが公にLGBTのイベントで歌うためには、事務所やなんか の制約があって、さすがに無償で出演して歌うというわけにはいかないという事情もあ り、このようなライブイベントは「夢」でしかなかったのですが、時代が進み、TRPと プライドハウス東京がタッグを組んで、とうとう「夢」を「現実」のものにしてくれま した。TRPの方たちもプライドハウス東京の方たちも、いくらパワーを持っているとは いえ、やはり、このような一大イベントを成功させるためには、相当な苦労をされたと 思います。頭が下がります。心からの拍手を贈りたいと思います。ありがとうございま した。 -- https://www.facebook.com/MISIAsupporter MISIA 情報彙集應援專頁 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc), 來自: 180.176.94.130 (臺灣) ※ 文章網址: https://www.ptt.cc/bbs/MISIA/M.1576327814.A.323.html