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http://music.emtg.jp/liveReport/201203013191ee3df ツアーのファイナルにふさわしい壮大なライヴを繰り広げたMISIAの横浜アリーナ 圖: http://music.emtg.jp/datas/article/1319/lp_1_livetop_misia.jpg
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 一年間の長期に渡るツアーも、ついにファイナル。ずっと全国のホールを回ってきた が、最終章の舞台はアリーナだ。そこでMISIAは、充分に練られたパフォーマンスを展 開した。  『SOUL QUEST GRAND FINALE 2012』と題された今回のアリーナ・ライヴの演出の焦点 は“バルーン・アート”。つまり風船の様々なバリエーションがMISIAの歌を彩る。た とえばオープニングは、白と青に発光する小さなバルーンの連なりが、驚くべき動きを 見せてオーディエンスを魅了する。  照明の落とされたホールの最前部、ステージ前のスペースに、ワイアーでつなげられ たバルーンの列が数本、仕込まれている。ライブの開始を告げる「SOUL QUEST OVERTURE」が流れる中、バルーンの群れが解き放たれ、ワイアーの両端を係の人間が握 っているため、バルーンの浮力で浮かび上がったワイアーが、ステージ前でΩの形を描 く。同時にバルーン内部に組み込まれたLEDが白と青に発光し、いくつかのΩ型のア ーチがステージの前で揺れる。 その幻想的な光景の中、強烈なファンク・ナンバー「THIS IS ME」でライヴはスタート したのだった。続く「FUTURE FUNK」で、MISIAはバックダンサーの動きに反応して、自 ら切れのよいダンスを披露する。それは自然な動きに見えてはいるが、実は非常にレベ ルの高いパフォーマンスで、彼女の才能の豊かさと集中力の高さを物語る。  しかも3曲目「EDGE OF THIS WORLD」の演奏中に、例の“バルーン・アーチ”が動き 出したのだ。ワイアーの先端を持っている人間が、きちんと計算されたフォーメーショ ンで会場の通路を歩き回るので、アーチはファンタジックな模様を会場の空間に描き出 す。その景色は、たとえば人間の生命を継承していくDNAの螺旋構造にも似ていて、刺 激的なインスピレーションを見る者に与えてくれた。  バルーンの浮遊感も手伝って、アリーナを埋めたオーディエンスたちを非日常の世界 に連れていくのには、この滑り出しの3曲で充分だった。 「ようこそ、横浜アリーナへ!」と、にっこり笑うMISIA。彼女のライブ史上最長のツ アーを乗り切ってきた自信と、広々した空間で思い切り歌える歓びが、その表情を生ん でいることは明らかだ。  バックのいつものメンバーは、安定したプレイでMISIAを完璧にサポートする。中で も『SOUL QUEST GRAND FINALE 2012』から加わったパーカッションのASA-CHANGが、バ ンドのグルーヴをさらに高みへと押し上げる。そんなMISIAとバックの呼吸が、4曲目 「素晴らしいもの探しに行こう」で深まる。MISIAはイントロで伸び伸びとメロディを フェイクし、絶妙なタイミングで歌に入っていく。すると、ステージにMUROが登場して 、ラップを始める。そこから「つつみ込むように…」までの3曲は、ラッパーをフィー チャーしたパートで、会場とのコール&レスポンスも交わり、一体感を楽しませてくれ る。  MUROが「MISIAに感謝、感謝。そして全員、よい週末を!」と挨拶して去ると、MISIA が話し出す。 「やってきました、横浜アリーナ。改めまして、みなさん、ようこそいらっしゃいまし た。このツアーは去年の2月から1年続いていて、ラスト2デイズになりました。この バンドとダンサーとスタッフと、いろんな楽しい思い出があります。そして全国のいろ んな方とお会いすることができました。MISIAはこの2月21日で、デビュー14年目を迎 えます。みなさん、最後まで楽しんでいってねー」。  続く、「Smile」は、昨年リリースした洋楽カヴァー・アルバム『MISIAの森-Forest Covers-』のメインナンバーで、MISIAの震災へのストレートな思いが込められていて、 前半で最も感動的な1曲となった。  ここでキーボードとサイド・ボーカルを担当するJPが、巨匠デイヴィッド・フォス ターにプロデュースしてもらった英語詞の「Learning to Live」を歌う。JPは中低音 域の声がきれいな男性ボーカリストで、その魅力を全開にして会場の大きな拍手を浴び たのだった。  その間にコスチューム・チェンジをしたMISIAは、まるで花のようなイメージの衣装 を着けたダンサーと「記憶」を歌う。また次の「雨のソナタ」では、バルーン・アート のドレスをまとったダンサーが登場。またまた浮遊感たっぷりのパフォーマンスで楽し ませてくれる。  そして圧巻だったのは、大ヒット・バラード「逢いたくていま」だった。スケールの 大きな曲を堂々と歌い切るボーカリゼーションは、爽快なほど。MISIAの実力に引き込 まれたオーディエンスは、終盤の7曲続くメドレーの盛り上がりに染まっていき、ステ ージ上に配された巨大なミラーボールが、それに拍車をかける。ラストの「INTO THE LIGHT」ではMISIAにしかできないウルトラ・ハイトーン・ボイスの嵐に、完全に酔わさ れていた。  アンコールで、ステージのイメージが一変する。本編のバンドの衣装がメタリックだ ったり、モノトーンの配色だったのに対して、明るいアフリカン・カラーに変わる。も ちろんMISIAやダンサーも、カラフルなフレアスカート姿で登場。ある意味、ミラーボ ールよりも高い温度感を感じられる演出に合わせた、MISIAの歌いっぷりも見事だ。「 MAWARE MAWARE」ではリズムに合わせて観客がタオルを回し、応えてMISIAはどんどん歌 に集中し、歌声で会場に熱を加える。 このところMISIAの発するメッセージの中心にある生物多様性のテーマソング「LIFE IN HARMONY」では、何と巨大なクジラのバルーンが会場の“空”に現われた。それがア リーナの天井の高い空間を“泳いで”一周したので、オーディエンスのハッピーな高揚 感はピークに達したのだった。  アンコールの最後は、ピアノとベースだけをバックに、「明日へ」。彼女の声で、会 場の壁や椅子が共振している。アリーナ全体が“MISIAの声帯”になったかのようなビ ッグスケールの歌唱に驚かされた。この1年間の思いと、積み上げてきた成果がそこに 集約されているようで、心からの拍手を贈りたくなる、ツアーのファイナルにふさわし い壮大なライヴであった。 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 61.221.178.36