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6. Mercy Mercy Me(The Ecology)by Marvin Gaye  この曲の魅力は、今も色褪せないグルーヴィーなサウンドでグッと心をつかまれて惹 き付けられるんだけれど、実はその音楽の力によってメッセージの世界へと引き込んで いくところかなって思います。この曲はタイトルにもあるようにエコロジーの曲です。 そして40年も前の曲でありながら、今私たちが抱えている多くの問題とリンクした歌詞 で、現代にも訴えるメッセージだと思います。  この曲は4番まで歌詞があって、メロディーラインはずっと同じです。一般的な楽曲 のように、Aメロ→Bメロ→サビと盛り上がっていくような展開というよりは、ポエティ ックに淡々と進んでいくようなところがあります。ただ、同じメロディーでもそこで刻 まれているリズムは全部違うんですね。それを感じたときこの曲は、歌詞にメロディー を合わせたのではないかと思いました。何というか、「伝えたいこと」というものがあ って、そこから生まれた歌なんじゃないかって。  そういう意味では、どこかアドリブで歌っているような曲でもありますよね。ゴスペ ルなどでの説教や、お説法のようにも聴こえるなって思ったり。オリジナルも、今回歌 わせていただいたアレンジも、どっぷりとゴスペルな雰囲気ではないのですが、『 Mercy Mercy Me』という言葉や、オリジナルでマーヴィン・ゲイが「My Sweet Lord」 と歌っている箇所を聴くと、この曲の根底にあるものはゴスペルのようだと感じていま す。「ああ、なんということなのでしょう!」と嘆いていますが、嘆きは祈りだと思う のです。何とかしたいという…そんなふうに感じるこの曲のメッセージを、私自身はど う伝えればいいんだろうって考えながら言葉1つ1つを大切に歌っていきました。 7. This Christmas by Donny Hathaway  このアルバムを12月にリリースすると決まったとき、シーズンズギフトのようなもの になればいいなと思ったんです。それで、クリスマスソングを入れようという話になっ て…、本当にたくさんのクリスマスソングが挙がりました。でも、私の中ではもう決ま っていて(笑)。「ダニー・ハサウェイの『This Christmas』が歌いたい」って。  多くの方は、クリスマスをイメージしたときに雪景色やもみの木のツリー、ターキー などのごちそうやギフト…などを思い浮かべるんじゃないでしょうか。実はこれ、私の 携わらせていただいている生物多様性にとても関係あることなんです。というのも、生 物多様性と文化の多様性はとても密接な間柄。私たちがふと思い浮かべるクリスマスの 風景も、そんな多様な文化の一部なんですよね。そんなメタファーもありますし、なに より“Love & Peace”な楽曲であることに、とても心惹かれました。  この曲は『The Glory Day』(1998年)を作曲してくださった鷺巣さんによるアレン ジで、『The Glory Day』のトラックに参加してくれたバンドとクワイア・チームがこ の曲のためにまた集結し、ロンドンでレコーディングしてくれました。  クワイアが入ったことでPeaceな感じが出ていると思います。今回、ドラムを叩いて くれたのは『The Glory Day』にも参加してくれ、ゴスペルなどにも参加しているリズ ム隊のエキスパート。ロックバンドなどのパワフルなドラミングとは違う、軽やかにド ラムが連なりながらも弾むような、まるでドラムの中でスティックがスキップしている ような感じがとても心地よくて。そんなクワイヤとリズムがあることで、柔らかでジャ ジーな雰囲気もありつつ、ゴスペルの雰囲気に貫かれたアレンジに仕上がったかなと感 じています。  心地よいグルーヴのなか、歌で心がけたのも“グルーヴ感”。メロディーラインだけ を聴くと、実はスタッカート気味で途切れやすいものだったりするので、それをそのま ま歌ってしまうと…なんていうか可愛らしく子供っぽい雰囲気になってしまうんですね 。それを途切れさせずにグルーヴを出す。鷺巣さんには、満点をいただきました(笑) 。 8. White Christmas by Bing Crosby   選曲の過程で、「世界で最も歌われているクリスマスソング」ということで、挙がっ てきたのがこの『White Christmas』です。当初は、クリスマスソングは1曲でいいか なとも思っていましたが、実際に少しだけ歌ってみたら白い雪がふわっと舞い降りてく るのが見えるようで…。それで、これも是非入れたくなってしまいました。そういう意 味でも、このアルバムはクリスマスプレゼントのようなアルバムになったかもしれませ んね。  もともと映画音楽として作られ、わずか1分半ほどの短い曲ですが、ビング・クロス ビーが歌ったものをはじめ、本当に世界中の人から愛され、親しまれていますよね。で も、意外なことに、クロスビーは初めて聴いたとき、あまりピンとこなかったとか。普 遍的な名曲ほど、すごく普通に聴こえることってあるのかなって思いました。一見、当 たり前のように聴こえるけど、でも、耳から離れない…。『White Christmas』もそん な名曲の1つなのかなと。  とてもシンプルで美しい曲なので、ほぼアカペラで歌い、そこにピアノが寄り添うよ うなイメージで曲を作り上げました。クリックを聴かずにフリーテンポで歌ったので、 そういった柔らかさが出ていると思います。  今回、いろんな時代の、様々な名曲を深く掘り下げていくことで、その曲を作った人 や歌ってきた人たち、そしてそれを受け止めてきたたくさんの人々のDNAを掘り起こし ているような感覚がありました。 9. Can't Take My Eyes Off Of You by Boys Town Gang  昨年秋、名古屋で開催されたCOP10とリンクする形で、約4年半ぶりにライブハウス ツアー「MISIA SUPPORTERS ENERGY 2010 SATOYAMA BASKET LIVE」を開催しましたが、 そこで既に披露していた曲です。その後に行ったアジアツアーや、今年2月から1年間 かけて全国を回るロングランツアー「TOUR OF MISIA JAPAN SOUL QUEST」でも盛り上が り必至の、最近のライブの定番人気曲になっています。  カヴァーするにあたり、テーマはずばり“ディスコ”で、ニューヨーク在住のGOMIさ んが、ニューヨークらしさを交えたディスコミュージックにアレンジしてくださいまし た。コーラスには、幸運にもアレサ・フランクリンのバックでずっと歌っている方々に お願いすることができたので、その光景を見学させてもらったり(笑)。楽しくレコー ディングした空気感を感じてもらえたらいいですね。 10.『大きな愛の木の下で』  今回、この曲をアルバムの最後に置いたのは、“物事って何でも積み重ねなんだな” と感じたからです。ここでカヴァーした曲たちは何十年も歌い継がれてきたものばかり ですよね。積み重ねがあったから、今、私たちにも届いている曲であり、そういった絶 え間ない歴史の積み重ねの中に今、私たちは居るんだなって思ったんです。過去から今 に続く素晴らしいものを振返らないのはもったいないことだと思うし、振返って、そう やって過去からの脈々と流れている愛に気付く…。言葉で言うとちょっと気恥ずかしい ですけれど、そうやって振返って過去からの愛を受け止めることも大事だなって。  今やっていることの意味や学んでいること、今、人との付き合う中での出来事の本当 の意味や形って、ずっと後のなってみないと分からないこともたくさんあるんだろうな って。そういった“積み重ねること”について歌いたいと思いました。  そもそも、この曲が生まれたきっかけは、少し前に書き留めていたポエムからでした 。私はライトを浴びて仕事をしているように見えますが、そのライトをあててる多くの 人の“お陰”があって仕事ができてるんだなって感じるんです。自らが進んで陰となっ てくれるたくさんの人たちの下にいる、と考えるとなんて温かな陰の下に私はいるんだ ろうって。  そんな個人的な想いや、単純にクリスマスツリー=愛の木とイメージする人もいるで しょうね。また、このアルバムでカヴァーしたようなたくさんの名曲たちが実る木の下 に居ると感じることもできます。もっと大きな意味で、家族や大切な人の愛の木の下に 居ると思う人もいるかもしれません。アルバムの最後にこの曲があることで、そのほか の曲やアルバム全体がダブル、トリプルミーニングに聴こえてくれたらうれしいなと。    グルーヴ感のあるギターが柔らかく響くようなこの楽曲が最後に来て、アルバムがゆ ったりとした雰囲気で終わるのは流れとしていいものになったかなと思っています。  ちなみにイントロとアウトロに聞こえてくるスレイベルは、MISIA SANTAが奏でてい ます(笑) -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 114.24.12.235
a0121jacob:超期待 11/23 14:15